メモリ増設するべき?今買うべき?迷ったときの判断フローチャート完全ガイド

「パソコンが重い。
メモリを増やしたほうがいいのかな…でも今はメモリが高いって聞くし、買うべきか迷う。」

こんな悩みを持っている方は、今とても多いです。

実は、すべての人が今すぐメモリ増設すべきとは限りません。
逆に、「今すぐ増設しないとストレスが減らない」ケースもあります。そこでこの記事では、

  • 本当にメモリが原因か?
  • 今すぐ買うべき人/待っていい人の違い
  • 増設しなくても改善できる代替策

を、判断フローチャート形式でわかりやすく解説します。


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メモリ増設は「人による」

最初に大事な前提です。

  • ❌「遅い=メモリ不足」とは限らない
  • ❌「高騰しているから絶対買わない」も正解ではない
  • 使い方と症状で判断するのが正解

では、順番に見ていきましょう。


【STEP1】本当にメモリ不足?まず確認する方法

タスクマネージャーで確認(1分)

  1. Ctrl + Shift + Esc を押す
  2. 「パフォーマンス」タブ →「メモリ」

ここで注目するのは次の3点です。

  • 使用率が 常に80〜90%以上
  • ブラウザやアプリを開くと急にカクつく
  • スワップ(動作が止まるような重さ)が発生する

👉 これが当てはまれば、メモリ不足の可能性が高いです。


【STEP2】症状で判断する(ここが分かれ道)

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次の中で、いくつ当てはまりますか?

  • Chrome / Edge のタブを多く開くと固まる
  • Zoom・Teams中に他の作業が重い
  • Excel・画像・PDFを同時に開くと遅い
  • 起動直後からすでに動作がもたつく

👉 2つ以上当てはまる → メモリがボトルネックの可能性大です。


【判断フローチャート】今買う?待つ?

フロー①:作業に支障が出ている?

  • YES → 次へ
  • NO → 今は待ってOK

フロー②:メモリ使用率が常時80%以上?

  • YES → 今買う価値あり
  • NO → フロー③へ

フロー③:PCの使用目的は?

使用目的判断
Web・メール・簡単な書類待ってOK
仕事(事務・オンライン会議)増設検討
画像編集・複数アプリ増設推奨

この表は、「今の遅さ」がメモリ不足から来ている可能性を、用途別にざっくり判断するための目安です。
ポイントは、同時に開くものの数作業の種類。Web閲覧やメール中心ならメモリ使用量は比較的安定しますが、オンライン会議をしながら資料を開く、画像を扱う、複数のアプリを行き来する…といった使い方になるほど、メモリは一気に消費されやすくなります。

また、「軽作業のはずなのに遅い」場合は、メモリ以外(ストレージ不足・常駐アプリ・同期ソフト・ドライバ不調など)が原因のことも多いです。表の結果が「待ってOK」でも、体感ストレスが強いなら次のチェック(タスクマネージャーで使用率を見る/代替策を試す)へ進んでください。

【結論パターン別】あなたはどれ?

✅ 今すぐ増設したほうがいい人

  • 仕事や作業効率が明らかに落ちている
  • メモリ使用率が常に高い
  • PCをあと2年以上使う予定

👉 多少高くても、ストレス削減効果の方が大きいです。


⏸ 今は待ってもいい人

  • 使用率は高くない
  • 動作が重い原因が他にありそう
  • PC買い替え予定が近い

👉 無理に今買わなくてOK


❌ 増設できない/したくない人

  • ノートPCで増設不可
  • 価格的に今は厳しい

👉 次の章の「代替策」を試してください。


【重要】増設しなくてもできる代替策

「メモリを増やしたほうがいいのは分かったけれど、
今は高い・増設できない・不安で触りたくない…」

という方も多いと思います。実は、設定や使い方を少し見直すだけで、体感速度が改善するケースも少なくありません。
以下は、失敗しにくく、効果を感じやすい順に紹介します。


① スタートアップ(自動起動アプリ)を整理する

パソコンが重く感じる原因のひとつが、起動時から裏で動き続けているアプリです。

多くの人は、自分が使っていないアプリまで起動していることに気づいていません。

やること(概要)

  • タスクマネージャーを開く
  • 「スタートアップ」タブを見る
  • 使っていないものを「無効」にする

なぜ効く?

起動直後からメモリを使うアプリが減るため、
何もしなくてもPCに余裕が生まれます。

👉 「電源を入れた直後から重い」人はまずここから、はじめてみてください。


② ブラウザのメモリ消費を減らす

ChromeやEdgeはとても便利ですが、タブを開きっぱなしにするとメモリを大量に消費します。特に、

  • 調べ物をしながら作業する
  • タブを閉じるのが面倒
    という人ほど影響が出やすいです。

やること(概要)

  • 使っていないタブを自動で休止する設定をON
  • 不要な拡張機能を削除・無効化

なぜ効く?
「表示していないタブ」がメモリを占領しなくなり、
今使っている作業がスムーズになります。

👉 「ブラウザを開くだけで重い」人に効果大です。


③ 仮想メモリの設定を見直す

Windowsには、メモリが足りないときに一時的にストレージを使う仕組みがあります。
これが「仮想メモリ」です。

通常は自動設定で問題ありませんが、環境によっては逆に足を引っ張っていることもあります。

やること(概要)

  • 仮想メモリが「無効」になっていないか確認
  • 極端に小さな値になっていないか確認

なぜ効く?
メモリが足りない場面で、突然フリーズするのを防ぎやすくなります。

👉 「急に固まる」「応答なしが出る」人向けです。


④ OneDriveや同期ソフトの動作を見直す

OneDriveなどのクラウド同期は便利ですが、
裏で大量のファイルを処理していると、メモリとCPUを消費します。特に、

  • 初期設定のまま
  • 同期エラーが出ている
    場合は要注意です。

やること(概要)

  • 同期対象フォルダを必要最低限にする
  • 使っていないなら一時停止・解除も検討

なぜ効く?
常に動いていた処理が止まり、パソコン全体の動きが安定します。

👉 「何もしていないのに重い」人に多い原因です。


それでもダメなら、増設を検討するタイミング

これらを試しても、

  • メモリ使用率が高いまま
  • 作業中のストレスが続く

場合は、メモリ増設が最も確実な改善策です。

「設定で我慢し続ける」より、
一度増設して快適に使う方が結果的にラクなケースもあります。


メモリ増設するなら知っておきたい注意点

ノートPC

  • 増設不可モデルが多い
  • 空きスロットの有無を必ず確認

デスクトップ

  • 同容量・同規格で揃える
  • デュアルチャネルを意識

DDR4 / DDR5

  • 無理に最新にこだわらない
  • 対応規格が最優先

※ メモリ増設は、規格や対応を間違えなければ決して難しい作業ではありませんが、合わないメモリを無理に使うと、起動しない・不安定になるといったトラブルの原因になります。購入前に「対応規格・最大容量・空きスロット」の3点だけは必ず確認しておきましょう。少し不安がある場合は、無理に増設せず、今回紹介した代替策で様子を見るのも十分に正解です。


判断まとめ

状況判断
使用率80%超・作業に支障今買う
軽作業・余裕あり待つ
価格が気になる代替策
増設不可運用改善

メモリ増設が難しい場合

まず「Cドライブの空き容量」を増やすだけでも体感が改善することがあります。写真・動画・バックアップを外付けストレージに退避して、Windowsの動作に余裕を作るのもおすすめです。

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最後に

メモリ高騰の話題は気になりますが、本当に大事なのは「今のあなたの使い方」です。

「今のストレスを減らしたい」なら、増設は立派な投資。
「まだ我慢できる」なら、待つのも正解。

この記事が、後悔しない判断の助けになれば幸いです。

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