はじめまして。私は長年、企業の採用担当として多くの就活生と面接をしてきました。面接のたびに感じるのは、「この人と働きたい」と思える方には共通点があるということです。
この記事では、面接官としての実体験をもとに、「採用される人」の特徴を3つに絞って、わかりやすくお伝えします。
1. 第一印象が良い人

最初にお伝えしたいのは、「第一印象は想像以上に大切」ということです。面接室に入ってきた瞬間、挨拶を交わすだけで、その方の印象がある程度決まってしまいます。
とはいえ、特別なことをする必要はありません。以下の3つを意識するだけで、ぐっと印象は良くなります。
- 明るく丁寧なあいさつ
- 自然な笑顔
- 落ち着いた姿勢
緊張していても大丈夫です。人柄は言葉だけでなく、目線や声のトーン、仕草からも伝わります。まずは「感じの良い人だな」と思ってもらえるよう心がけましょう。
2. わからない質問にも前向きに対応できる人
面接では、ときに想定していなかった質問をされることがあります。そこで大切なのは、正確な答えを出すことよりも、どう受け止めて、どう返すかです。
「申し訳ありません、その点はまだ十分に理解できていませんが、入社後にしっかり学んでいきたいと思います。」
このように、素直で前向きな姿勢を見せてくれる方は、とても印象が良いです。仕事では分からないことに直面する場面も多いため、素直に学ぼうとする姿勢は、信頼につながります。
3. 自分の経験を自分の言葉で語れる人
履歴書やエントリーシートに書かれた内容だけで、その人の魅力をすべて知ることはできません。だからこそ、面接では「その人らしさ」がとても大事です。
アルバイトやサークル活動、趣味など、どんな経験でも構いません。大切なのは、その経験から何を感じ、どう成長したかを自分の言葉で語ること。
たとえば、「コンビニでのアルバイトを通じて、クレーム対応の大変さと、伝え方の大切さを学びました」といった具体的な話があると、その人の人柄や考え方がよく伝わります。
面接官が本当に見ているポイントとは?
面接官は、短い時間の中であなたのすべてを判断しようとしているわけではありません。むしろ「この人は、社内の雰囲気に合いそうか?」「一緒に働く仲間として信頼できそうか?」といった、人間性や姿勢を見ています。
つまり、無理に飾ったり、完璧を目指す必要はありません。それよりも、誠実さ・素直さ・協調性といった基本的な部分を、自分らしく伝えることが大切なのです。
話す内容に自信がなくても、明るい表情で一生懸命話す姿は、面接官の心に残ります。たとえ失敗したと思っても、焦らず落ち着いて対応すれば、それも評価ポイントになりますよ。
就職活動は、自分自身を見つめ直すチャンスでもあります。焦らず、あなたの「等身大の良さ」を伝えていきましょう。
まとめ:あなたらしさを大切に
面接は「完璧な答え」を求める場ではありません。私たち面接官が見たいのは、あなたがどんな人で、どんなふうに会社と関わってくれるのか、という点です。
最後にもう一度、ポイントをまとめます。
- 第一印象は、笑顔とあいさつで決まる
- わからない質問には素直で前向きな対応を
- 自分の経験を、自分の言葉で語る
どれも特別なスキルはいりません。少しだけ意識するだけで、あなたの魅力はちゃんと伝わります。
あなたの就職活動が実りあるものになりますように。応援しています!