
はじめに
「印刷できない」「16.0 がない」…最近よくあるお問い合わせ
最近、Google などの検索で、
- 「microsoft print to pdf インストール」
- 「Microsoft Print to PDF がない」
- 「microsoft word 16.0 が見つかりません」
- 「office 16.0 フォルダがない」
といったキーワードが急上昇しています。
どれも共通しているのは、
「今まで普通に使えていた機能が、急に使えなくなった」
という不安から来るトラブルです。
この記事では、
- Microsoft Print to PDF が[プリンター]一覧にない・消えたときの対処法
- Word / Excel / PowerPoint で「16.0 が見つからない」系エラーが出るときの原因と対処法
を順番に、初心者の方にもわかるように丁寧に解説します。
第1章:Microsoft Print to PDF がない・消えたときの対処法
①「Microsoft Print to PDF」とは?
Microsoft Print to PDF は、Windows 10 / Windows 11 に標準搭載されている「仮想プリンター」です。
通常のプリンタの代わりに「Microsoft Print to PDF」を選んで印刷すると、紙ではなく PDF ファイルとして保存できる 機能です。
特別な有料ソフトを入れなくても、Web ページやメール、Word/Excel の書類をそのまま PDF にできるので、仕事でもプライベートでもとても便利な機能です。
② よくある症状
最近よくある相談としては、次のようなものがあります。
- 印刷画面のプリンタ一覧に 「Microsoft Print to PDF」が表示されない
- 以前は使えていたのに、いつの間にか 一覧から消えている
- 「Microsoft Print to PDF をインストールしたい」と検索しても、よくわからない
この場合、ほとんどはWindows の「機能」がオフになっている、もしくは削除されているという状態です。
③まず確認:プリンタ一覧に表示されているか
- Windowsのスタートボタンをクリック
- 歯車アイコンの [設定] を開く
- [Bluetoothとデバイス] → [プリンターとスキャナー](または[デバイス]→[プリンターとスキャナー])を開く
- 一覧の中に 「Microsoft Print to PDF」 があるか確認
- 表示されていれば → そのままアプリ側の印刷設定を確認
表示されていなければ → 次の「機能の有効化」で復元します
④「Windows の機能」から Microsoft Print to PDF を有効化する
Microsoft Print to PDF は、Windows の「オプション機能」として管理されています。
何らかの理由で無効化されている場合は、次の手順で再び有効にできます。
手順
- キーボードで[Windowsキー]+[R] を押す
- 「ファイル名を指定して実行」が開いたら
optionalfeaturesと入力して Enter - 「Windows の機能」という小さなウィンドウが開きます
- 一覧の中から 「Microsoft Print to PDF」 を探す
- もしチェックが 入っていない 場合 → チェックを入れる
- すでにチェックが入っているのにおかしい場合 →
一度チェックを外して[OK]→ 再起動 → 再度チェックを入れて[OK]
- Windows を再起動する
再起動後、もう一度
- [設定]→[Bluetoothとデバイス]→[プリンターとスキャナー]を開いて、「Microsoft Print to PDF」が戻ってきていれば成功です。
⑤プリンタの追加から再インストールする方法(上級者向け)
上記の「Windows の機能」で戻らない場合、
- [設定]→[プリンターとスキャナー]→[プリンターを追加する]
- 「プリンターが一覧にない場合」や「手動で追加する」を選択
- 「ローカルプリンターまたはネットワークプリンターを手動で追加」
- ポートを選ぶ画面で
PORTPROMPT:(ローカルポート) などを選択 - メーカーを「Microsoft」、プリンターを「Microsoft Print to PDF」と選ぶ
という流れで「手動追加」する方法もありますが、初心者の方には少し難しいかもしれません。
基本的には
「Windows の機能」から有効化 → 再起動
で復活するケースがほとんどです。
⑥それでもダメなときの最終手段
それでも復旧しない場合は、次のような可能性があります。
- Windows のシステムファイルが壊れている
- 大規模なアップデートの途中でエラーが出た
- 他の PDF 仮想プリンタソフトとの競合
この場合は、
- システムファイルチェッカー(sfc /scannow)を実行
- Windows Update を最新の状態にする
- どうしても直らない場合は、サブの PDF 作成ソフトの利用を検討
といった流れになります。
「Microsoft Print to PDF」の代わりになるツール・周辺機器(PR)
どうしても直らない場合は「別ルートで PDF 化」もアリ
- 有料の PDF 編集ソフト(書き込み・結合・パスワード保護など)
- プリンター本体に「PDF で保存」機能が付いているもの
- スマホアプリ経由で PDF 化する方法(カメラで撮影 → PDF 化)
など、Microsoft Print to PDF にこだわらなくても、「最終的に PDF にできれば OK」 という考え方もあります。
※一部スポンサーリンクを含んでいます。
第2章:Word / Excel / PowerPoint で「16.0 が見つからない」エラーの正体
次に、もうひとつのトレンドキーワード
- 「microsoft 場r子rd今tろl16.0 ない」(誤変換・誤入力の例)
- 「Word 16.0 が見つかりません」
- 「Office 16.0 フォルダがない」
といった検索について解説します。
ここでいう 「16.0」 は、Office アプリの内部バージョン番号(Office 2016 以降)を指していることが多いです。
- Office 2016 / 2019 / 2021 / Microsoft 365 →
内部的には「16.0」系のフォルダやキーを使っているという事情があります。
よくある症状とパターン
代表的なものは次のようなものです。
- Word や Excel の起動時に
「…\Office\16.0\~ が見つかりません」
のようなエラーが表示される - インストール先フォルダを探したときに
「15.0 や 16.0 フォルダがない」 と感じる - 他サイトの記事の手順どおりに 16.0 のレジストリキーを探しても見つからない
原因1:Office のバージョンがそもそも違う
Office のエラー情報や解説の多くは
- Office 2016 / 2019 / 2021 / Microsoft 365 → 「16.0」系
- それ以前(Office 2013 など) → 「15.0」系
を前提に書かれています。
そのため、実際に使っている Office が 2013(15.0)なのに解説記事のとおり「16.0」を探しても見つからないといった「すれ違い」が起きます。
対処:まず自分の Office バージョンを確認
- Word または Excel を起動
- 左上の [ファイル] → [アカウント] を開く
- 右側に表示される 「製品情報」 の欄で、
- 「Microsoft 365 Apps」
- 「Office Professional 2019」
- 「Office Home & Business 2021」
など、バージョンやエディションを確認
→ ここで 2013 以前 なら、「16.0」を探しても出てこないのは正常です。
原因2:Office のインストールが壊れている・中途半端になっている
- 一度アンインストールした
- 大型アップデートの途中でエラーが出た
- セキュリティソフトが一部のファイルをブロックした
といった理由で、必要なファイルやフォルダが消えてしまい、
「16.0 のファイルが見つからない」
というエラーが表示されることがあります。
対処:Office の修復を試す
- [スタート]→[設定]→[アプリ]→[インストール済みのアプリ] を開く
- 一覧から 「Microsoft 365」や「Office 2019」など を探す
- 該当の Office をクリックして [変更] を選ぶ
- 表示される画面で
- まずは 「クイック修復」 を試す
- それでもダメな場合は 「オンライン修復」(時間はかかりますが効果大)
オンライン修復を行うと、壊れたファイルを含めて再ダウンロード・再構成されるため、「16.0 フォルダがない」「ファイルが壊れている」系の問題が解消することが多いです。
原因3:レジストリやパスを手動で触ってしまった
上級者向けのカスタマイズ記事を見て
- レジストリエディタで「Office\16.0\~」のキーを変更した
- 一部のキーを削除してしまった
- インストールパスを手動で書き換えた
などを行うと、Word や Excel が
「本来あるはずの場所に 16.0 の設定がない」と判断し、エラーが出ることがあります。
対処:自力でレジストリを修正するより「修復 or 再インストール」が安全
レジストリを手作業で元に戻すのは難しく、
- 正確なバックアップがない
- どこを変えたか覚えていない
という場合は、逆にトラブルを拡大させる恐れがあります。
そのため、
- 重要データ(Word/Excel ファイル)はバックアップ
- Office を 修復
→ 直らなければ - Office を一度 アンインストール
のあと、正式な手順で 再インストールという流れの方が、安全で確実です。
原因4:古い Office と新しい Office の「混在」
- 昔の Office(2010 / 2013 など)を残したまま
- 新しい Office 2019 / 2021 / Microsoft 365 をインストールした
といった環境では、
- 「15.0」と「16.0」の設定が混ざる
- 古いショートカットから起動している
- 削除済みの Office を指している
などの問題がおきやすくなります。
対処:どれか一つに整理する
- 使っていないバージョンの Office は アンインストール
- 残したい Office だけを再インストール or 修復
にすることで、16.0 関連のエラーが出にくくなります。
第3章:トラブルを防ぐために覚えておきたいポイント
最後に、「Print to PDF」「16.0 エラー」に共通する
トラブル予防のポイント をまとめておきます。
① 大型アップデートの前後は様子を見る
- Windows の大型アップデート直後
- Office の大きなバージョン更新直後
は、どうしても設定や機能が不安定になりがちです。
- いきなり古いツールでレジストリを書き換えない
- 不明な「クリーンアップ」「最適化」ツールを多用しない
など、慎重に操作するだけでもトラブルは減ります。
②「よく分からないレジストリ変更」は避ける
ネット上には、
- 「このレジストリを削除すると軽くなる」
- 「16.0 のここを消すと〇〇がリセットされる」
といった情報もありますが、影響範囲が広く、元に戻せなくなるリスクもあります。
【基本方針】
・レジストリをいじる前に、必ずバックアップを取る
・それが難しい場合は、レジストリ編集自体を避ける
ようにしておくと安心です。
③不具合が出たときは「修復」「再インストール」を最優先に
- Windows 機能の場合 → 「Windows の機能」でオン/オフ
- Office の場合 → 「修復」 → ダメなら「再インストール」
という「公式が用意している手段」を使うのが、結果として一番安全で、再現性の高い方法です。
まとめ:「Print to PDF」も「16.0」も、落ち着いて対処すれば直せることが多い
この記事では、
- Microsoft Print to PDF が一覧から消えた・インストールしたい場合の対処法
- Word / Excel / PowerPoint などで「16.0 が見つからない」エラーが出る原因と対処法
をまとめて解説しました。
・Print to PDF → 多くは 「Windows の機能」で再有効化 で解決
・16.0 エラー → 多くは Office のバージョン違い・壊れたインストール・混境 が原因→ 修復 or 再インストール で改善するケースがほとんどです。
ぜひ、試してみて下さい。
