
Windows 10からWindows 11へ移行したあと、Office(Microsoft 365 / Office 2019・2021・2013など)の インストールや起動 のタイミングで「エラーコード 400-4」が表示されて止まることがあります。
このエラーは「Officeが壊れている」というより、移行後に起きやすい サインイン(認証)・アカウントの紐付け・インストール情報の残骸 が原因で発生することが多いです。実際にMicrosoft Learnの報告では「本来使いたいAアカウントではなくBアカウントに紐づいた」状況で、購入情報と端末のサインイン状態がズレている例が出ています。
この記事では、原因の切り分け → 効く順の対処 を、なるべく失敗しにくい手順でまとめます。
まず確認:エラー400-4は「アカウント/認証の失敗」が絡みやすい
Microsoftの案内では、一般に「Error 400」はサインイン要求が処理できない状態で、アプリ・ブラウザ・端末・ネットワーク側の問題でも起こり得ると説明されています。
Officeの「400-4」も、体感としては次のどれかに当てはまることが多いです。
- Officeを入れたいアカウント と、PCにサインインしている Microsoftアカウント が違う
- 以前のOffice(旧バージョン/体験版/プリインストール版)が残っていて 認証情報が混線 している
- Windows 10時代の資格情報・トークンが残り、サインイン処理が失敗している
- セキュリティソフト/プロキシ/フィルタリングが邪魔して 必要な通信が遮断されている
- Officeインストーラ(Click-to-Run)が 修復できない状態になっている
症状別:あなたの状況はどれに近い?
A. インストール開始直後に「400-4」で止まる
→ アカウント紐付け不整合(Aで購入したのにBでサインインしてる等)が多い
B. Officeが起動しない/読み込みで止まり「400-4」
→ まずは 修復(Repair) が案内されるケースが多い
C. 何度やっても同じ・PCを替えた/移行した
→ 旧Officeの残骸 と 資格情報 が絡んでいる可能性が上がる
【最短で直す】効く順チェックリスト(上から試す)
1) “正しいアカウント” でサインインできているか確認する(最重要)
「購入したのはAアカウントなのに、PCのMicrosoft Store/OfficeがBアカウント扱い」…このズレがあると、インストールやライセンス確認で詰まりやすいです。
- Windowsの 設定 → アカウント で、PCにサインインしているMicrosoftアカウントを確認
- Microsoft Store を開き、右上のプロフィールでサインインしているアカウントを確認
- Officeの購入/サブスクがあるアカウントに揃える(最低でも Store 側は揃える)
ポイント:PCのログインとStoreのログインが一致していないと、Officeのインストールが別アカウント扱いになることがあります。
2) Officeを「修復」する(起動できない/途中で止まる場合に強い)
Microsoft Q&Aでも最初の手として Repair(修復) が提案されることがあります。
- 設定 → アプリ → インストールされているアプリ
- Microsoft 365 / Office を選択 → 変更
- まず クイック修復 → 直らなければ オンライン修復
オンライン修復は再ダウンロードが入るので時間はかかりますが、成功率が高いです。
3) いったんOfficeを完全に削除して入れ直す(残骸があるとき)
Windows 10→11移行やPC買い替えのタイミングでは、旧Office(体験版・プリインストール版・古い2013など)が残り、認証が混線することがあります。
- まず「アプリと機能」でOffice関連をアンインストール
- 可能なら Microsoftのアンインストール支援ツール(SaRA/Office removal) を使って“残骸”も消す
※ここは環境差が大きいので、案内に沿って実行を推奨(Microsoft公式のツールを選ぶのが安全)
4) サインイン関連の“詰まり”をほどく(Error 400系の定番)
Error 400は「サインイン要求が処理できない」状態でも起きうるため、次の“詰まり解消”が効くことがあります。
- PCを再起動(意外と効く)
- 何度も試した直後なら、しばらく時間を空ける(短時間に連続試行は失敗しやすい)
- VPN/プロキシ/フィルタリングがある場合は一時的に外す
- 別回線(テザリング等)で試す
5) セキュリティソフト・ネットワーク遮断を疑う(インストールが必ず失敗する時)
Officeのインストール/認証は複数の通信を使うため、セキュリティソフトやルータの制限が強いと失敗します。Microsoftコミュニティでも「何かがアクセスをブロックしている可能性」を示す声があります。
- 一時的にセキュリティソフトを停止(可能なら)
- 会社PCなら情シスへ(プロキシ/証明書/URLフィルタの可能性)
- 可能なら 別ネットワーク で試す
それでも直らないときの“原因切り分け”
1) Microsoft Store版?それともWebからのインストール?
- Microsoft 365(家庭向け)は Web(account.microsoft.com)からインストール するのが基本
- Storeから入れる構成もあるため、アカウントズレがあると詰まりやすい
「購入した場所」と「入れている経路」 を揃えると改善することがあります。
2) Office 2013など古い製品の場合
Office 2013はサポート期限や環境差が絡み、Windows 11でインストール時の問題報告が出ることがあります(400-4の事例も)。
この場合、正しいプロダクトキー/インストーラの取得経路が重要になります。
再発防止:Windows 10→11移行前後でやっておくと安心なこと
- 移行前に、Officeのサインインアカウント(メール) をメモ
- 旧PC側で、不要なOffice体験版・古いOfficeを整理してから移行
- 移行後は、Windowsログイン/Store/Office のアカウントを揃える(ズレると泥沼化しやすい)
まとめ
| 症状 | よくある原因 | まず試すこと | 効果の目安 |
|---|---|---|---|
| 🧊 インストール中に「400-4」で止まる | アカウントのズレ(購入アカウントとPC/Storeが不一致) | ✅ Windows/Store/Officeのサインインを同一アカウントに統一 | ★★★★☆ |
| 🚫 Officeが起動しない・読み込みで止まる | Office構成の破損/Click-to-Run不調 | ✅ 設定→アプリ→Office→変更→クイック修復→ダメならオンライン修復 | ★★★★★ |
| 🔁 何度やっても失敗する | 旧Officeの残骸・体験版が混線 | ✅ Officeを完全削除(関連コンポーネントも)→再インストール | ★★★★★ |
| 🌐 認証やサインインで失敗しやすい | ネットワーク制限/VPN/プロキシ/セキュリティソフト | ✅ VPN/プロキシOFF、別回線で検証、セキュリティ一時停止(可能な範囲で) | ★★★☆☆ |
| 🧩 移行PC・会社PCで出る | 端末管理(Entra ID/AAD)や資格情報の不整合 | ✅ 情シス確認+資格情報・アカウント整合の再設定 | ★★★★☆ |
Windows 11移行後のOffice「エラー 400-4」は、単純な不具合というより アカウント紐付け・認証・残骸・通信遮断 が原因になりやすいエラーです。Microsoft Learnでも「本来のアカウントと違う方に紐づいた」例が出ているため、まずは 正しいアカウントの統一 を最優先で確認しましょう。
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