【速報】2025年8月Windows 月例アップデートPatch Tuesday解説|ゼロデイ脆弱性&24H2新機能の全貌

2025年8月のPatch Tuesdayを知らせるネイビーブルー背景の告知画像。「ゼロデイ含む107件 新機能追加と新基本追方」と日本語で書かれたデザイン。

2025年8月13日(日本時間)、Microsoftは毎月恒例のセキュリティ更新「Patch Tuesday」を配信しました。

今月は合計107件の脆弱性が修正され、そのうち1件はゼロデイ脆弱性(CVE-2025-53779、Windows Kerberos特権昇格)で、既に悪用が確認されています。

対象OSはWindows 10/11、Windows Server各バージョンに加え、Microsoft OfficeやAzureなどの製品も含まれます。

修正された脆弱性の内訳

今月の修正は以下の通りです。

  • リモートコード実行(Remote Code Execution):35件
    → ネットワーク経由で任意コードを実行される危険があるため、特に早めの更新が必要です。
  • 権限昇格(Elevation of Privilege):40件
    → ユーザー権限を管理者権限に引き上げる攻撃が可能になるケース。ゼロデイ脆弱性もここに該当します。
  • 情報漏洩(Information Disclosure):16件
  • なりすまし(Spoofing):10件
  • サービス拒否(DoS):5件
  • 改ざん(Tampering):1件

特にゼロデイ脆弱性(CVE-2025-53779)はKerberos認証の欠陥で、ドメイン環境の企業ネットワークでは深刻な影響が出る可能性があります。

Windows 11 24H2向け 新機能・変更点

今月のアップデートは、セキュリティ修正に加え、新機能追加の規模も大きいのが特徴です。

  • Quick Machine Recovery
    → 起動失敗時に自動で修復を試みる新機能。再インストール前に復旧できる可能性が高まります。
  • Black Screen of Death(BSODの黒背景化)
    → 従来の青から黒へ変更。UI改善の一環で、文字コントラストも調整されています。
  • Recall機能のEU提供開始 & エクスポート機能
    → EUユーザーにもRecallが利用可能に。データを外部出力できるようになり、利便性が向上。
  • Click to Do機能強化
    → Reading Coach、Immersive Reader、Wordの下書き作成、Teamsでの即時メッセージ送信などがワンクリックで可能に。
  • SettingsアプリにAIエージェント追加
    → Copilot+ PCで自然言語による設定検索・変更が可能に。
  • Snap Layouts改良
    → ウィンドウ配置時にガイドがインライン表示され、操作が直感的に。

インストール時の注意点

  • バックアップ推奨:特に業務PCや複雑な周辺機器構成の環境では、更新前にシステム復元ポイントやイメージバックアップを作成してください。
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  • ドライバ互換性:GPUやUSBデバイスのドライバが未対応の場合、更新直後に不具合が出る可能性があります。

更新を様子見した方がよい可能性のあるPC環境

過去のPatch Tuesdayや大型更新では、以下のような環境で不具合報告が比較的多く見られます。必ず発生するわけではありませんが、業務用や重要データを扱うPCでは、数日〜1週間程度様子を見るのも選択肢です。

  • 古い世代のCPUやメモリ容量が少ないPC(4GB以下)
    → 更新直後に動作が重くなる、アプリの起動が遅くなる例あり。
  • 特殊な周辺機器や旧型ドライバを使用中のPC
    → USBデバイスやプリンタが認識されなくなるケースが報告されることがあります。
  • 企業ネットワークドメインに参加しているPC
    → Kerberos関連の変更で一部認証が通らなくなる事例が過去にあり。
  • グラフィックドライバが最新ではないPC
    → 更新後に画面のちらつきや解像度変更の不具合が出る場合あり。

💡 不具合防止のため、事前に ドライバ更新ツール やメーカー提供の最新ドライバをインストールしておくことをおすすめします。

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  高品質なHDMIケーブルやBluetoothアダプタを事前に準備しておくと、周辺機器の再接続がスムーズになります。  ▶ HDMIケーブルを見る | Bluetoothアダプタを見る

7月との比較と傾向

・ 脆弱性件数は7月の102件から5件増加。

・ ゼロデイ脆弱性は7月も1件、今月も1件で横ばい。

今月は機能追加の規模が大きいため、企業ユーザーよりも一般ユーザーへのインパクトが大きい印象です。

今後の予測(2025年9月 Patch Tuesday)

  • AI統合機能やUI改善が継続的に追加される可能性が高い。
  • セキュリティ面では、特権昇格とRCEの修正が来月も多数含まれる見込み。
  • 秋の大型更新前に大規模な下準備アップデートが行われる可能性があります。

まとめ

8月のPatch Tuesdayは、セキュリティ修正(107件)と新機能追加が同時に行われた大型更新です。

特にWindows 11 24H2ユーザーは、AIエージェントやQuick Machine Recoveryなどの恩恵が大きい一方で、ゼロデイ脆弱性の悪用も確認されているため、早めの適用が推奨されます。

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