【2026年最新】WindowsのPINが消せない・作れない・リセットできない原因と対処法まとめ

WindowsでPINがリセットできず困っているユーザーがパソコンの前で悩んでいるイラスト。画面には「PINエラー」の警告ウインドウが表示され、背景にはカギマークや警告アイコンが浮かぶ。PINリセット不能のトラブル解決記事のイメージ。
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はじめに

また、Windowsの更新やセキュリティ機能(TPM/Windows Hello)の状態変化がきっかけで、急に「PINだけ」うまく扱えなくなることがあります。特にサインイン方法の切り替えや、認証情報の不整合が起きると、リセット画面が開かなかったり、作成に失敗するケースがあります。

この記事では、PC初心者の方でも順番に試せる基本対処から、技術者向けの深掘り・裏技まで、原因の切り分けから解決までを1本でカバーする「完全ガイド」として整理しました。

主なエラー例

  • 「PINを作成できませんでした」
  • 「PINのリセット中にエラーが発生しました」
  • 「このデバイスではPINを設定できません」
  • 「PINサービスに接続できませんでした」
  • 「PINが削除できません」
  • 「セットアップした暗証番号(PIN)が使えなくなりました」

これらのエラーは、単に「PINがおかしい」というよりも、その奥にある仕組み(Windows Hello・Microsoftアカウント・TPMなど)のどれかが不調になっているサインです。単純な再起動では直らないことも多く、やみくもに操作すると、かえってサインインできなくなるリスクもあります。

ここからは、まずは安全にできる確認から始めて、徐々に専門的な対策へステップアップしていきましょう。

主な原因一覧

原因詳細
NGCフォルダ破損PIN情報を格納する「NGC」フォルダが壊れている・アクセス権がおかしい
Windows Hello サービス不具合Windows Hello関連サービスや認証周りが異常終了している
Microsoftアカウント同期失敗クラウド上のアカウント情報とPC側の情報がずれている
ポリシー・グループポリシー制限企業・学校環境で管理者がPIN利用を禁止している
TPMの問題TPM(セキュリティチップ)に登録された情報との整合性が取れない
システムファイル破損OSのシステムファイルが壊れていて、PIN設定画面そのものが正常に動かない

実際の現場では、「NGCフォルダ破損」「Microsoftアカウントの同期不良」「TPMの誤動作」が三大原因です。職場PCや学校PCを利用している場合は、そもそも管理者がポリシーでPINを禁止しているケースもあるため、その場合は自分で直そうとせず、システム管理者に相談してください。

■ 先に確認:サインイン手段とBitLocker回復キー

作業を始める前に、必ず次を確認してください。

  • 今このPCに「パスワード」でサインインできるか(PINがダメでも、Microsoftアカウントのパスワードで入れるか)
  • BitLocker(デバイスの暗号化)を使っていないか(使っている場合は回復キーの控えがあるか)

特にTPMをクリアすると、BitLockerの回復キーを求められることがあります。回復キーが不明な状態で進めるのは避けてください。

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最初に確認すべき基本チェック

■ インターネット接続の確認

PINのリセットや再設定では、Microsoftアカウントと連携して確認が行われることがあります。

・Wi-Fiや有線LANが切れていないか、機内モードになっていないか確認しましょう。
・別のサイト(例:ニュースサイト)を開けるかどうかもチェックすると安心です。

■ セキュリティソフトを一時停止

一部のサードパーティ製セキュリティソフトは、誤検知でPIN関連のプロセスや通信をブロックすることがあります。

・常駐型のセキュリティソフトをお使いの場合は、一時停止(10〜15分程度)してからPINの操作を再試行してみてください。
・作業が終わったら、必ず元に戻すのを忘れないようにしましょう。

■ Windows Updateの適用状況

過去の累積更新プログラムで、「PINが作成できない」「Windows Helloが使えない」といった不具合が修正された例もあります。逆に、アップデート直後に不具合が出ている場合は、後日配信された修正版で直ることもあります。

・「設定」→「Windows Update」から、最新の重要な更新が入っているかチェックしましょう。
・大型アップデート直後に発生した場合は、数日〜数週間後に配信される修正パッチ情報も確認すると安心です。

有効な対策

まず試す:サインイン画面の「PINを忘れた(I forgot my PIN)」

サインイン画面に「PINを忘れた(I forgot my PIN)」が出ている場合は、これが最も安全で確実です。Microsoftアカウントの本人確認(パスワードや確認コード)でPINを作り直せることがあります。

対策1:NGCフォルダをリセット(PIN情報の作り直し)

PIN(Windows Hello)の情報は「NGC」フォルダに保存されています。ここが破損・権限不整合を起こすと、PINの追加やリセットが失敗しやすくなります。

注意:作業後はPINを作り直す必要があります。企業/学校PCでは管理ポリシーで制限されている場合があるため、無理に進めないでください。

【手順(安全に進める版)】

  1. まず「設定」→「アカウント」→「サインイン オプション」で、PINの削除/変更ができないか確認(できるならそちらが優先)
  2. できない場合は、管理者でサインインした状態で Windows ターミナル(管理者) を開く
  3. 次のコマンドでNGCの所有権と権限を付与してから、フォルダ名を変更(削除より安全)
takeown /f “C:\Windows\ServiceProfiles\LocalService\AppData\Local\Microsoft\NGC” /r /d yicacls “C:\Windows\ServiceProfiles\LocalService\AppData\Local\Microsoft\NGC” /grant administrators:F /tren “C:\Windows\ServiceProfiles\LocalService\AppData\Local\Microsoft\NGC” NGC.old

4. PCを再起動し、「設定」→「アカウント」→「サインイン オプション」からPINを新規作成します。

※ ren(名前変更)にしておくと、問題があった場合でも元に戻しやすいのがメリットです。

対策2:Windows Hello(PIN)設定のやり直し

Windows Hello周りの内部状態が不安定になっているだけなら、設定画面からの「削除 → 再作成」で復旧することもあります。

【手順】

① 「設定」→「アカウント」→「サインイン オプション」
② 「PIN(Windows Hello)」に「削除」ボタンがある場合は一度削除
③ 再起動後、同じ画面から「PINの設定」「PINの追加」で新しいPINを作成

「削除」ボタン自体がグレーアウトしている・エラーで押せない場合は、次の対策に進みます。


上記の操作ができない場合は、コマンドで認証サービスをリフレッシュする裏技を試します。

【コマンドを使う裏技】

1.「スタート」ボタンを右クリック →「Windows ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を開く
2.次のコマンドを順番に入力して Enter キーを押します。

sc stop wlidsvcsc start wlidsvc

これは「Microsoft アカウント サインイン アシスタント(wlidsvc)」を再起動して、サインイン周りの状態をリフレッシュする操作です。通信や認証の不整合が原因のときに、PINの再設定が通るようになることがあります。

対策3:TPMのリセット(セキュリティチップの初期化)

TPM(セキュリティプロセッサ)に保存されている情報と、Windows側の情報が食い違っていると、PINが突然使えなくなることがあります。TPMをリセットすることで解決するケースも多いです。

【手順】

  1. 「スタート」→「Windows セキュリティ」を開く
  2. 左メニューから「デバイス セキュリティ」を選択
  3. 「セキュリティ プロセッサ」欄の「セキュリティ プロセッサの詳細」をクリック
  4. 「セキュリティ プロセッサのトラブルシューティング」→「TPMをクリア」を実行

重要:TPMをクリアすると、BitLocker(デバイスの暗号化)を使っているPCでは回復キーの入力を求められる場合があります。作業前に、Microsoftアカウントや印刷/保存済みの回復キーを必ず確認してから実行してください。回復キーが不明な状態で進めるのは避けましょう。

対策4:ローカルアカウントに一度切り替えてから再度Microsoftアカウント紐付け

Microsoftアカウントの内部情報が壊れている場合は、いったんローカルアカウントに戻してから再度紐付けし直すと、認証情報が整理されて解決することがあります。

【手順】

  1. 「設定」→「アカウント」→「ユーザーの情報」から「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」を選択
  2. ローカルアカウントに切り替えた状態でPCを再起動
  3. 再度「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」を実行
  4. サインイン後、「サインイン オプション」からPINの作成をやり直す

この方法は、特に「パスワードや他のサインイン方法は問題ないのに、PINだけがどうしても設定できない」という場合に有効です。

対策5:システムファイルの修復(SFC / DISM)

サインイン オプション画面が開かなかったり、開いてもすぐ閉じてしまう場合などは、Windowsのシステムファイル自体が壊れている可能性があります。

【コマンドプロンプト(管理者)で順番に実行】

sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

1つ目の「SFC」がシステムファイルをチェック・修復し、2つ目の「DISM」がWindowsイメージの破損を修復します。どちらも時間がかかる場合があるので、PCを使わない時間帯に実行するのがおすすめです。

対策6(裏技):サインインオプション画面を直接呼び出す

スタートメニューや設定アプリからうまくサインインオプションが開けない場合は、URIコマンドで直接呼び出すこともできます。

【手順】

  1. 「Win + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. 次の文字列を入力して「OK」をクリック
ms-settings:signinoptions

サインイン オプション画面が直接開くので、そこから「PIN(Windows Hello)」の設定やリセットができるか試してみてください。

対策7:完全初期化の前に「修復インストール(上書きインストール)」を検討

ここまで試しても改善しない場合、OSそのものに深刻な不具合がある可能性があります。いきなりクリーンインストールをする前に、個人ファイルを残したままWindowsを上書きする「修復インストール(In-place Upgrade)」を検討してみましょう。

【補足】

・Microsoft公式サイトから「メディア作成ツール」またはインストールメディアを用意
・Windowsを起動した状態でセットアップを実行し、「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」を選択
・案内に従って進めると、Windowsが最新状態に「上書き」され、システムの不具合だけを修復できます

まとめ

この記事で紹介した対策を一覧にすると、次のようになります。

対策難易度おすすめ対象
NGCフォルダ削除最も多い原因。手順どおり慎重に進めれば初心者でも対応可
Windows Hello設定やり直しまず最初に試したい基本対策
wlidsvcサービス再起動Microsoftアカウント周りが怪しい場合に試す
TPMリセットTPMエラーが出ている場合や、24H2アップデート後のトラブル時
アカウント切り替え「パスワードはOKだがPINだけダメ」なケースで有効
SFC / DISM修復サインインオプション画面自体がおかしい場合
URIでサインインオプションを直接開く設定アプリがうまく開けないときの小技
修復インストール重症例・他の方法でどうしても直らないときの最終手段

PINのリセット不能は、一見シンプルに見えて実は奥が深いトラブルです。ただし、今回のように原因ごとに順番に試していけば、かなり高い確率で復旧が期待できます。

PC初心者の方は、まず「NGCフォルダ削除 → 再起動 → 新しいPIN作成」から。
それでもだめなら、TPMやシステムファイルの修復、修復インストールと、少しずつ踏み込んだ対処を試してみてください。

手順は一度覚えておくと、次回似たトラブルが起きたときも落ち着いて対処できます。

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