PowerPointでプレゼン資料を作っていて、「声で説明できたらもっとわかりやすいのに」と思ったことはありませんか?
実は、PowerPointにはスライドに直接ナレーションを録音する機能が備わっており、簡単に音声付きのプレゼン資料を作ることができます。この記事では、Windows版PowerPointを使った録音の手順や注意点、録音できないときの対処法まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
1. PowerPointで音声を録音するには?
PowerPointには、以下2つの方法でナレーションを録音できます。
- 各スライドごとに個別で録音
- スライドショーを進めながら一括録音(タイミングも同時に記録)
初心者の方は、まずは「スライドごとに録音」する方法から試してみるのがおすすめです。
一度録音した音声は削除や差し替えも可能なので、気軽に録音しながら練習できます。
2. スライドごとに音声を録音する方法(個別録音)
【手順】
① PowerPointで録音したいスライドを表示
② メニューから「挿入」→「音声」→「このスライドに録音」

③「録音」ボタンをクリックして話し始める
④ 話し終えたら「停止」をクリックし、「OK」
⑤ スピーカーアイコンがスライド上に表示されれば成功
録音した音声は、スライドショーで再生時に自動的に流れます。スピーカーアイコンを選択して、「再生のタイミング」や「音量調整」も可能です。
3. スライドショーを進めながら音声を一括録音する方法
複数のスライドに連続して音声をつけたい場合は、スライドショーの録音が便利です。
【手順】
① メニューから「スライドショー」→「スライドショーの記録」→「先頭から」
② 録音画面が表示され、録音・一時停止・次のスライドへの移動が可能
③ 話しながらスライドを進め、説明を録音
④ 終了後、自動的に各スライドに音声が保存されます
録音中はカメラをオンにして、Webカメラの映像と一緒に録画も可能です。これはeラーニングや動画教材にも応用できます。
4. 録音したスライドを動画(MP4形式)で保存する方法
ナレーション付きスライドは、動画として書き出すことも可能です。
【手順】
①「ファイル」→「エクスポート」→「ビデオの作成」
② 品質やスライドの切り替え時間を設定(通常はそのままでOK)
③「ビデオの作成」をクリックし、保存先を指定
④ 数十秒~数分でMP4ファイルが完成
この方法なら、YouTubeへの投稿や社内共有も簡単です。音声だけでなく、スライドの切り替えタイミングやアニメーションも保持されます。
5. 録音できない・再生されないときの対処法
音声録音にトラブルはつきものです。以下のような対処法を確認してみてください。
よくある原因と解決策
症状 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
録音できない | マイクが認識されていない | Windowsの設定でマイクのアクセスを許可する |
音が小さい/こもる | 内蔵マイクの音質が低い、または音量が小さい | 外付けマイクを使うか、音量設定を調整する |
再生されない | 録音が保存されていない、またはスピーカーアイコンを削除した | 再度録音し、アイコンの自動再生設定を確認 |
音声がスライドに反映されない | 録音完了後に「OK」または保存操作をしていない | 録音画面で録音停止後、必ず「OK」で保存する |
録音ボタンがグレーアウトして使えない | PowerPointがマイクへのアクセスをブロックしている | Windowsの「プライバシー設定」→「マイク」でPowerPointの許可を確認 |
外部マイクやUSBマイクを使うと、内蔵マイクよりもクリアに録音できます。録音前には「マイクのテスト」も行いましょう。
6. 音声録音を成功させるコツとおすすめ設定
録音品質を上げるためのちょっとしたコツをご紹介します。
- 静かな場所で録音する
- スライドごとに一度立ち止まって録音する
- 台本やメモを準備しておくとスムーズ
- 録音前に「録音の練習」ボタンでテストする
- 必要があれば、録音後に「録音の再試行」でやり直す
録音後に編集はできないため、必要であれば外部ツール(例:Audacity)で録音し、それをPowerPointに挿入するという方法もあります。
7. 【応用編】PowerPointで外部音声を挿入する方法
PowerPointで自分の声を録音するだけでなく、別の音声ファイル(MP3/WAV)を挿入することも可能です。これにより、ナレーションソフトで作った音声や、他の人が録音した音声も活用できます。
【手順】
①「挿入」→「音声」→「このコンピューター上の音声」
② 挿入したい音声ファイルを選択して「挿入」
③ スライド上にスピーカーアイコンが表示される
④「再生」→「スライドショーの開始時に再生」などの設定を調整
自分の声に自信がない方や、AI音声合成ソフトを使いたい方にはこの方法がおすすめです。また、プロによるナレーションを活用したい企業にも便利な機能です。
8. スライドごとの「話す内容」を事前に準備する方法
録音ミスを減らすには、台本やメモを事前に用意しておくのが効果的です。
作り方のコツ
- 各スライドの要点を1〜2文でまとめる
- スライドの「ノート欄」に書き込んでおく
- 台本は話し言葉に近い表現で書くと自然に話せる
PowerPointの「ノート」機能を活用すれば、録音中に画面の下に台本を表示できます(録音には映りません)。話す内容を事前に書いておくことで、録音し直しの回数を大幅に減らせます。
9. PowerPoint録音を活用した活用事例・用途アイデア
実際にどんな場面で「音声付きPowerPoint」が使われているのか、参考になる事例をいくつか紹介します。
活用事例
- 【教育】スライド付き動画教材(中学・高校・予備校)
- 【ビジネス】社内研修・新入社員教育・営業資料
- 【採用活動】企業説明会用スライドを自動ナレーション化
- 【個人】YouTube用の解説動画やスライド朗読動画
- 【福祉・医療】高齢者向けの優しい説明スライド+音声ガイド
音声付きスライドは、文字だけでは伝わりにくいニュアンスや説明を、より丁寧に届けることができます。読み手の負担も減るため、高齢者や子ども向けにも最適です。
10. PowerPoint録音がうまくいかないときの裏ワザ的対処法
基本的なマイク設定以外にも、録音トラブルの回避に使える「裏ワザ的な方法」もあります。
裏ワザ
- 音声録音だけはスマホアプリで行う → 高音質な録音が可能
- 「画面収録+音声」で録画してからMP4にする → スライドごとでなく全体を動画に
- 録音済みMP3をスライドごとに手動で埋め込む → トラブル時の手段として有効
録音機能がどうしてもうまくいかない場合、音声ファイルだけ別に用意しておく方法は非常に有効です。スマホ録音アプリ(例:ボイスメモ、Hi-Q MP3 Recorderなど)で高音質録音し、PowerPointに挿入することで、安定した音声付きプレゼンが実現できます。
PowerPointで音声を録音するだけでなく、外部ファイルの活用、動画化、教育現場やビジネスでの応用など、さまざまな形で活用できます。最初は手探りかもしれませんが、慣れてくると「声で伝える」プレゼンの力を実感できるはずです。
まとめ
ナレーション付きPowerPointで伝わるプレゼンを
PowerPointで音声を録音する機能は、初心者でもすぐに使える便利な機能です。ビジネス・教育・動画コンテンツなど、さまざまなシーンで活用できます。
まずは簡単なスライドに録音を試してみて、少しずつ自分のスタイルに合わせたナレーション作りに挑戦してみましょう。
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