![無料で作業3倍速!Microsoft PowerToys超入門(Windows 10/11対応) 1 青い背景に「[初心者向け] Microsoft PowerToys 使い方完全ガイド」という日本語タイトルが表示されたバナー画像。右側にはPowerToysのロゴが描かれたモニターのイラストがあり、ロゴは赤・青・緑・黄の4色グリッドと白いマイクロチップアイコンで構成されている。全体的に初心者向けで安心感のあるデザイン。](https://kimiyoya.com/wp-content/uploads/2025/11/Copilot_20251109_153609.jpg)
はじめに:PowerToysって何?
PowerToysは、Microsoftが公開している無料の便利機能パックです。Windows標準の使い勝手をそのままに、
- 画面分割を自在にする「FancyZones」
- 大量のファイル名を一気に変更できる「PowerRename」
- キーの入れ替えができる「Keyboard Manager」
- スリープを一時的に防ぐ「Awake」
- 検索・起動が一瞬のランチャ「PowerToys Run」
など、入れた瞬間に“ラク”がわかる機能がそろっています。
本記事は“最小構成で最大効果”を狙った超入門ガイド。まずは5機能だけをサッと使い、必要になったら+α機能を足す進め方を採用します。
インストールと初期設定
1) 入手
- 「Microsoft Store」を開く
- 検索欄に PowerToys と入力 → 表示された「Microsoft PowerToys」を選ぶ
- インストール → 完了後に起動
※ 企業PCの場合は、ストアやインストールが制限されていることがあります。社内ルールに従ってください。
2) 初回設定(共通)
- PowerToys の左メニューで「一般」を開く
- 「Windows の起動時に実行」を オン(常駐させる)
- 「管理者として実行」は、必要時のみオン(通常はオフでOK)
- 日本語UIで使いたい場合は「外観」で言語を確認
使わない機能は個別にオフにできます。重く感じたら “使うときだけオン” でもOK。
まず入れる“5つだけ” —— 最短で成果が出る設定
以下は危険度ゼロかつ戻し方が簡単なものだけを厳選しています。
1. FancyZones(ファンシーゾーンズ)—— 画面分割を自在に
できること:画面を好きなレイアウトに分割し、ウィンドウを吸着。マルチタスクが爆速に。
使い方(最短)
- PowerToys を開く → 左メニュー「FancyZones」→ 有効化 をオン
- ウィンドウをドラッグしながら Shift キーを押す → 画面にゾーンが出現
- 目的のゾーン上でマウスを離す → きれいに吸着
自分用レイアウトの作成
- FancyZones の「レイアウトエディター」を開く
- 好きなテンプレートを選ぶ or カスタムを作成
- 保存すると以降は同じレイアウトを活用可能
戻し方:FancyZones を オフ に切り替えるだけ。
2. PowerRename(パワーリネーム)—— まとめてファイル名を変える
できること:ファイル/フォルダーの名前を一括置換・連番に。
使い方(最短)
- エクスプローラーで複数のファイルを選択
- 右クリック → PowerRename
- 上で 検索語、下で 置換語 を入力 → プレビューを確認
- 問題なければ右下の リネーム
コツ
- 連番は「追加」や「拡張正規表現」を活用
- 拡張子は変えずに、名前だけに触れる設定にしておくと安全
戻し方:元に戻したい場合は元ファイル名がわかるうちに操作する(Undoは不可な場合あり)。念のため小分けで実行がおすすめ。
3. Keyboard Manager(キーボード マネージャー)—— CapsをCtrlに、など自由自在
できること:キーやショートカットを安全に入れ替え。配列のクセや手の負担を軽減。
使い方(最短)
- 左メニュー「Keyboard Manager」→ 有効化
- 「キーの再マップ」を開く
- 「+」→ 左(入れ替え前)に Caps Lock、右(入れ替え後)に Ctrl を設定 → OK
- すぐに反映
戻し方:再マップの行を 削除 するだけ。
※ ほかの常駐ツールとショートカットが衝突することがあります。反応が悪いときは該当のショートカットを変更してください。
4. Awake(アウェイク)—— ダウンロードや解析中に“勝手に寝かせない”
できること:一時的にPCをスリープさせない。大きなコピー/ダウンロード/自動処理中に便利。
使い方(最短)
- 左メニュー「Awake」→ 有効化
- 「モード」で「常に起動」または「一定時間」を選択
- 終わったら 無効化(オン/オフ切替だけ)
戻し方:Awake を オフ。元の電源設定に自動で戻ります。
5. PowerToys Run(ラン)—— Alt+Spaceで“何でも起動”
できること:アプリ、ファイル、設定、計算、Web検索を一瞬で。
使い方(最短)
- 左メニュー「PowerToys Run」→ 有効化
- いつでも Alt + Space
- アプリ名やファイル名を打つ → Enter で起動
コツ
- 設定の「プラグイン」で使わない検索対象をオフにすると速い
- 計算式や単位変換もそのまま入力できる
戻し方:PowerToys Run を オフ。
+α機能(必要になったら足すと効く)
ここから先は“人により使う/使わない”が分かれる機能。必要なときにオンでOKです。
Text Extractor(OCR)
Win + Shift + T → 画面内の文字を選択 → テキスト化して貼り付け。
Web画像や動画の文字をコピーしたいときに最強。
Paste as Plain Text(プレーンテキストで貼り付け)
メモアプリやメールに、装飾を剥がして貼れる。フォント崩れや余計なスタイルを防止。
Image Resizer(画像サイズ一括変換)
エクスプローラーで画像を右クリック → サイズ変更。ブログや資料用のリサイズが一瞬。
Color Picker(色スポイト)
Win + Shift + C → 画面上の色をクリック → HEX/RGBを取得。サムネや資料作成に便利。
Mouse Utilities(マウスユーティリティ)
Ctrlを押すとカーソル位置を強調表示。発表やリモートサポートで迷子を防ぐ。
File Locksmith(ロックファイルの特定)
「このファイルは使用中で…」の犯人プロセスを特定。閉じれば削除/移動が可能に。
Peek(ピーク)
ファイルを選択 → Shift + Space → ファイル内容をサッとプレビュー。画像/テキスト/マークダウンなどに対応。
トラブル時の“まず試す”
- 起動しない/常駐しない:PowerToys「一般」→ Windows の起動時に実行 をオン。必要に応じて「管理者として実行」。
- 重い/反応が鈍い:使わない機能をオフ。プラグインやショートカットの対象を絞る。
- ショートカットが衝突:該当機能のショートカットを別キーに変更。
- FancyZonesが出ない:ウィンドウをドラッグ中にShiftを押しているか確認。レイアウトエディターで設定を再保存。
- PowerRenameの結果が思った通りでない:プレビューを確認し、置換範囲(拡張子を含む/含まない)を見直す。
アンインストール/元に戻す
- 基本は機能ごとにオフにするだけで“元通り”です。
- それでも不要になったら、アプリ本体をアンインストール。PCの基本設定は影響を受けません。
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✔ Word・Excel・PowerPointを使うならこれが一番安心
- 常に最新版のOfficeを使える(買い切り版より安全)
- 1TBのOneDrive付きでバックアップにも最適
- PC・スマホ・タブレットで最大5台まで同時利用可能
よくある質問(FAQ)
Q. 会社PCでも使っていい?
A. 会社のポリシーに従ってください。インストールが許可されていれば、多くの機能は“個人設定の範囲”で安全に使えます。
Q. すべてオンにしても大丈夫?
A. できますが、使うものだけオンにした方が軽快&トラブル減です。最初は5機能に絞るのがコツ。
Q. ランチャだけ欲しい
A. PowerToys Run だけオンにすればOK。他はオフで問題ありません。
Q. キー入替で誤操作が増えた
A. Keyboard Manager のマッピングを削除すれば元に戻ります。慣れるまで“編集中だけ有効”でもよいでしょう。
まとめ:まず“5機能”で生活を変える
PowerToysは、導入5分・学習10分で作業が一気にラクになります。まずは
- FancyZones(画面分割)
- PowerRename(一括リネーム)
- Keyboard Manager(キー入替)
- Awake(スリープ防止)
- PowerToys Run(高速ランチャ)
の5つから。必要に応じてText ExtractorやImage Resizerなどを足していけば、あなたのWindowsは“今の自分に最適化された道具”に育ちます。難しい知識は不要。安全にオン/オフできるのが、PowerToysの良さです。
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