夜、自分の時間が取れる静かなひとときに、
「パソコンから流れる音だけを録音したい」と思うことはありませんか？
たとえば──
- YouTubeのBGMを自分用にメモしておきたい
- オンライン会議の説明音声だけを残したい（※要許可）
- ゲームの効果音やBGMだけを録っておきたい
そんなときに役立つ、“内部音声だけを録音する3つの無料テクニック”をご紹介します。
1. Audacity × WASAPIループバック（初心者でも簡単）
【 特徴】
- 無料の音声編集ソフト「Audacity」を使い、PCの音だけを録音できます。
- WASAPIループバック機能により、マイクを使わず内部音を直接キャプチャ。
【手順】
- Audacityをインストール（公式サイト）
- 上部の「ホスト」を「Windows WASAPI」に切り替え
- 入力デバイスに「スピーカー（ループバック）」を選択
- 録音ボタンを押すと、内部音声だけが録音されます
【 メリット】
- 簡単に高音質録音ができる
- 編集もそのままAudacity内で可能
2. VB-Audio Cable（仮想ケーブルでマイク不要）
【特徴】
- 仮想オーディオケーブルを導入することで、内部音声を“仮想マイク”として認識させて録音できます。
【手順】
- VB-Audio Cable公式サイトからツールをダウンロード
- セットアップ後、PCを再起動
- Windowsの「再生デバイス」をVB-Cableに設定
- 録音アプリ側の「入力デバイス」もVB-Cableに設定
- 録音を開始すると、内部音声のみが記録されます
【 メリット】
- 録音アプリを選ばず使える（ボイスレコーダー、Zoomなど）
- 配信や会議でも応用可能
3. Windows標準ボイスレコーダー＋仮想デバイス
【 特徴】
- Windowsに最初から入っている「ボイスレコーダー」で、内部音声を録音できます（※仮想ケーブルと併用）
【手順】
- 仮想ケーブル（VB-Cable）を既定の再生デバイスに設定
- Windows標準の「ボイスレコーダー」を起動
- 録音ボタンを押すだけ！
【メリット】
- ソフトを増やさずに録音可能
- シンプル操作で手軽に録れる
録音した音声の活用アイデア
内部音声を録音したら、そのまま保存するだけでなく、ちょっとした加工や活用を加えることで、より便利に使うことができます。
- 勉強やプレゼンの復習用にZoomやTeamsなどの説明音声を録っておけば、あとから何度でも聞き返せます。
- 動画制作の素材に：ゲーム音や効果音を録音して、編集ソフトに取り込むことでオリジナル動画が作れます。
- 環境音・BGMとして活用：YouTubeで流れていた自然音やリラックスBGMを個人用途で保存し、集中タイムや就寝前に再生するのもおすすめです。
用途に応じて、Audacityなどで音量を調整したり、不要な部分をカットするだけでも、ぐっと聞きやすくなります。
うまく録音できないときのチェックポイント
「音が録れない」「マイクの音が入ってしまう」など、録音中のトラブルが起きた場合は、以下の点をチェックしてみましょう。
- 音声デバイスが正しく選ばれているか？
「出力デバイス」「入力デバイス」の設定が正しいか確認。 - 録音アプリに適切なデバイスが割り当てられているか？
Audacityやボイスレコーダーの設定を見直しましょう。 - 仮想ケーブル導入後の再起動を忘れていないか？
それでもうまくいかない場合は、デバイスマネージャーでドライバの状態を確認するのも一つの手です。
まとめ（HTML表）
| 方法 | 特徴 | 難易度 |
|---|---|---|
| Audacity（WASAPI） | 簡単・高音質で内部音だけを録音 | 初〜中級 |
| VB-Audio Cable | 仮想マイクとして使える。応用性高 | 中級 |
| ボイスレコーダー＋仮想デバイス | Windows標準機能＋補助で録音可能 | 初級 |
それぞれの方法には特徴があり、ご自身の目的やPC環境に合わせて選ぶことが大切です。「とにかく簡単に録音したい」という方にはAudacity、「録音以外にも応用したい」という方にはVB-Audio Cableが向いています。
今回ご紹介した3つの方法はすべて無料で利用できるので、まずは一つ試してみて、自分に合ったスタイルを見つけてみてください。夜の静かな時間を活かして、思い通りの録音を楽しんでいただければと思います。
よくある質問
Q. 自分の声が入ってしまいます…
A. マイク設定が有効になっている可能性があります。「入力デバイス」が仮想ケーブルやループバックになっているか確認しましょう。
Q. 音が録音されない／出ない
A. デバイスの既定設定がずれている可能性があります。「サウンド設定」→「出力・入力」タブを確認して、正しいデバイスを選択してください。
夜の静けさは、録音に最適な環境です。
まわりのノイズが少ないこの時間だからこそ、内部音だけをしっかりと、きれいに記録できます。
今回ご紹介した方法はどれも無料で試せますので、まずは気軽にチャレンジしてみてくださいね。
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