【2026年版】Windowsで「セキュアブートが無効」「セキュアブート変数を更新できない」「DCOMサーバーを起動できない」が同時に出るときの原因と対処

セキュアブートとDCOMサーバーエラーでPCがクラッシュする問題の対処法を示す青背景の説明画像。警告アイコンと歯車アイコン、トラブルの3つの症状と「対処法」の文字が描かれている。

Windowsで次のような表示が重なって出て、不安になったことはありませんか?

  • 「セキュアブートが無効になっている」
  • 「セキュアブート変数を更新できない」
  • 「DCOMサーバーを起動できない」「サーバーを起動できない」
  • さらに、クラッシュ・再起動ループ・起動不能が起きる

一見バラバラのトラブルに見えますが、実際は

  • UEFI(BIOS)側のSecure Boot設定
  • Windowsの起動方式(UEFI/GPTか、レガシー/MBRか)
  • ブート構成(BCD)やドライバの不整合
  • Windows内部の権限・サービス周り(DCOMログ)

が絡み合って、同時に症状が出ることがあります。

ただし大事なのは、DCOMのログは“出ている=故障”ではないという点です。
体感の不具合がない「警告」レベルは放置で問題ないケースも多く、クラッシュや起動不能がある場合は、DCOMより先にブート構成やSecure Boot、ドライバ側を優先して確認するのが安全です。


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まず結論(ここだけ読めばOK)

  • 起動できるなら:Secure Bootの状態確認 → 起動方式(MBR/GPT)確認 → 更新/ドライバ更新 → システム修復(SFC/DISM)
  • 起動できない・再起動ループなら:WinRE(回復環境)で「スタートアップ修復」→ BCD修復(bcdboot等)→ 必要なら復元/上書きインストール
  • DCOMは原則:実害(アプリが落ちる・サービス停止)があり、原因(APPID/CLSID)が特定できた場合のみ“最小限”で対応

1. Secure Boot(セキュアブート)とは?

Secure Boot はUEFI(BIOS)の機能で、信頼できるOSやドライバだけを起動させるための仕組みです。
これが無効だったり、Secure Bootの内部情報(キーや変数)の更新に失敗すると、Windows更新やドライバ導入のタイミングでエラーが出ることがあります。

「セキュアブート変数を更新できない」は、ざっくり言うと

  • UEFI設定(Secure Boot/キー)が不整合
  • Windowsの起動方式がSecure Boot前提とズレている(MBR/レガシー起動など)
  • 署名やドライバ更新と衝突している

といった“土台”の問題を疑うサインです。


2. まず確認:Secure Bootが有効かどうか(Windows側)

msinfo32で確認する

  1. Windowsキー + R
  2. msinfo32 → Enter
  3. 「システムの概要」→ セキュア ブートの状態 を確認
表示意味
有効Secure Bootは有効
無効UEFI設定で無効の可能性
サポートされていませんMBR/レガシー起動などでSecure Bootを使えないことが多い

「サポートされていません」は、Windows側だけで解決しないことが多いので、次の「起動方式(MBR/GPT)」確認へ進みます。


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3. Secure Bootが有効にならない主な理由

よくある原因はこのあたりです。

  • Windowsが MBR(レガシーBIOS) でインストールされている
  • UEFI画面でSecure Bootが Disabled のまま
  • Secure Bootキーが壊れている/不整合(「既定キーの再適用」が必要な場合)
  • 古いドライバや古い構成が足を引っ張っている

4. 重要:MBRかGPTかを確認する(Windowsが起動できる場合)

  1. Windowsキー + X →「ディスクの管理」
  2. システムディスク(通常はDisk 0)を右クリック →「プロパティ」
  3. 「ボリューム」タブ →「パーティションのスタイル」
  • GPT:UEFI/Secure Bootと相性が良い
  • MBR:Secure Bootが使えない/不利になりやすい

MBRだった場合、次が選択肢です。


5. MBR → GPTに変換する(データ保持あり:起動できる場合)

Windows 10/11では標準ツール mbr2gpt が使えます。

実行(管理者)

mbr2gpt /allowFullOS /convert

事前に必ずやること(重要)

  • 大事なデータのバックアップ
  • BitLockerが有効なら一時停止/解除
  • 変換後、UEFI(BIOS)で UEFI起動に切り替え が必要な場合あり

※ここはPCメーカーや機種によって画面が違うので、「UEFI設定でBoot ModeをUEFIに」「CSM/Legacyを無効」あたりが目印です。


6. PCがクラッシュ/起動ループ/起動不能のとき(ここが最優先)

Secure Bootやブート構成の不整合があると、Windowsが正常起動できずループすることがあります。
この場合、DCOMより先に起動回復をやります。

①まずスタートアップ修復(WinRE)

  1. 回復環境(WinRE)を起動
  2. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→ スタートアップ修復

直るケースが意外と多いです。

②それでもダメなら:BCD再作成(WinREのコマンド)

WinREの「コマンドプロンプト」で、まずは定番の順番。

bootrec /scanosbootrec /rebuildbcd

改善しない場合は、BCDを作り直す方が効くことがあります。

bcdboot C:\Windows

※C: がWindowsのドライブとは限りません(WinREではドライブ文字がズレることがあります)。
迷う場合は dir C:\ で中身を確認し、Windowsフォルダがあるドライブを探します。


7. DCOMエラーは「触っていいケース」だけ対応する

ここが一番大事です。

イベントビューアーのDCOM関連は、ログが出るだけで問題ないことも多いです。
特に「警告」レベルは、体感不具合がなければ放置でOKな場合があります。

DCOM設定を触ってよい条件(この3つが揃うとき)

  • イベントが「エラー」で
  • 同時刻に アプリが落ちる/サービスが起動しないなど実害がある
  • 発生源(APPID/CLSID)が特定でき、できればベンダー手順がある

当てはまらないなら、むやみに権限を広げずWindows Update・ドライバ更新・SFC/DISM・クリーンブートで切り分けする方が安全です。


①(必要な場合のみ)DCOM権限の見直し手順(最小限)

※会社PC(ドメイン参加)やEDR導入環境では、勝手に変更せず情シス/管理者の手順を優先してください。(作業前に復元ポイント推奨です。)

  1. Windowsキー + Rdcomcnfg
  2. 「コンポーネント サービス」→「コンピューター」→「マイ コンピューター」
  3. 「DCOM の構成」を開く
  4. 該当アプリを右クリック →「プロパティ」
  5. 「セキュリティ」タブ →「起動とアクティブ化のアクセス許可」→「編集」
  6. 必要な主体だけ(ログに出ているユーザー/サービス)に「ローカル起動」等を許可

⚠️ 不明なまま Everyone など広いグループに許可するのは避けてください。
(セキュリティリスク&別の不具合の原因になります)

変更後は再起動し、イベントの再発と実害が止まったか確認します。


8. 仕上げ:Windows側の修復(起動できる場合)

Secure Bootやブート構成を直しても不安定なら、OS側の破損を修復します。

管理者でターミナル(またはコマンドプロンプト)を開き、順番に実行します。

sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth


よくある症状と対処のまとめ(早見表)

症状主な原因まずやること
セキュアブートが無効 / サポートされていないUEFI設定/MBR/レガシー起動msinfo32確認 → MBR/GPT確認 → UEFI設定確認
セキュアブート変数を更新できないキー不整合/更新・ドライバ衝突/起動方式のズレ更新・ドライバ整理 → 必要なら既定キー再適用/MBR→GPT検討
クラッシュ・再起動ループ・起動不能BCD破損/ドライバ/更新失敗WinRE → スタートアップ修復 → bcdboot等
DCOMログが大量権限メッセージ(実害なしのことも多い)まず放置可。実害がある時だけ最小限で対応

Secure Boot/ブート構成/DCOMのメッセージが重なると、どうしても「全部直さなきゃ」と焦りがちですが、安全に進めるコツはとてもシンプルで、起動に直結する順番(Secure Boot・起動方式・BCD・ドライバ)を先に固めることです。

DCOMは「ログが出るだけ」のケースも多いので、実害がある時だけ最小限で触る——この方針で進めてみてください。

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