【2025年最新版】USBメモリ・外付けSSDを安全に使う7つの方法【持ち歩き派必見】

カフェ(スタバ風)でノートPCを広げて仕事している人物のそばに、USBメモリを狙う不審な人物(スーツ姿のハッカー風、もしくは怪しい影)がこっそり近づいている。USBポートの近くに「盗まれた情報」のイメージとして小さなファイルアイコンが吸い込まれている演出付き。

カフェやコワーキングスペースで、USBメモリや外付けSSDを使って作業している人をよく見かけます。

でも、ちょっと待ってください。その使い方、本当に安全ですか?

USBメモリやポータブルSSDは便利ですが、紛失・盗難・ウイルス感染・情報漏洩といったリスクが常に付きまといます。

この記事では、初心者にもわかりやすく「今日からすぐに実践できるセキュリティ対策」を7つ紹介します。持ち歩き派のあなたの大切なデータを守るために、ぜひ最後までお読みください。

どうしてUSBメモリは感染するの?仕組みを知って防ぐ

「USBメモリがウイルスに感染する」と聞いても、具体的にどうやって感染するのかイメージしにくい人も多いかもしれません。ですが、その仕組みを知っていれば、確実に対策が取りやすくなります。

以下は、実際によくある感染経路の例です。

  • 感染したPCに挿したことで、自動的にウイルスがUSB内にコピーされる
    → カフェや職場など、共有PCに差し込んだだけで感染するケースもあります。
  • 他人から借りたUSBを自分のPCに挿す
    → 本人も気づいていないまま、マルウェアが潜んでいる可能性があります。
  • USB内のファイルを開いたときにマクロやスクリプトが発動する
    → WordやExcelファイルに悪質なコードが仕込まれていることがあります。
  • 無料配布のUSBや拾ったUSBに最初からウイルスが入っている
    → 実際に、スパイウェア入りUSBがイベントなどでばらまかれた事例もあります。

怖いのは、これらの感染が「見た目にはまったく分からないまま起きる」ことです。気づいたときには手遅れ、ということも珍しくありません。

このあと紹介する7つの対策を実践することで、こうしたリスクをぐっと減らすことができます。

USBメモリ・外付けSSDを安全に使う方法

① セキュリティソフトでウイルスチェックを徹底

外部デバイスをPCに接続する前に、必ずセキュリティソフトでスキャンを行いましょう。

理由

USB機器を経由してマルウェアやトロイの木馬が拡散するケースが多く、感染すると会社の機密情報が漏れる危険もあります。 特に社用PCや機密情報を扱う場合は、USB機器の取り扱いにも細心の注意が求められます。

Windows Defenderでも十分な検出力がありますが、より高機能な有料ソフト(ESET、Kasperskyなど)を使うと安心です。

② データは必ず暗号化して保存する

機密性のあるデータは、BitLockerやVeraCryptなどのツールで暗号化しておきましょう。

【理由

落としたとき、盗まれたとき、第三者に中身を見られてしまうのを防げます。

Windows Pro以上ならBitLockerが標準搭載されています。無料で使えるVeraCryptもおすすめです。

③ 自動実行機能(AutoRun)を無効にする

USBを挿したときに自動でファイルが実行される設定は、必ずオフにしておきましょう。

【理由】

感染したUSBからマルウェアが自動実行されるのを防ぐためです。

Windowsの「グループポリシーエディター」や「設定>デバイス>自動再生」で簡単に無効化できます。

④ パスワード保護されたフォルダに保存する

USB内の重要なファイルは、パスワード付きのZIPや専用ソフトで保護しましょう。

【理由

万が一、他人のPCに挿されたとしても中身を勝手に閲覧されるのを防げます。

フリーソフト「7-Zip」や「WinRAR」を使えば簡単にパスワードZIPを作れます。

⑤ 安全な取り外しを毎回実行する

「ハードウェアの安全な取り外し」を使って、正しくUSBを取り外しましょう。

【理由

取り外し操作をせずに抜くと、データ破損やファイルの読み込みエラーにつながります。

特にSSDではデータ書き込みが終わる前に抜くと、大事なファイルが失われるリスクが高まります。

⑥ フリーWi-Fi利用時は接続を控える

USB機器は、公共Wi-Fiに接続している状態では使用を避けるのが無難です。

【理由

ネットワーク経由で悪意のあるプログラムにアクセスされる可能性があるためです。

やむを得ず使う場合はVPNを経由させたり、USB側の読み取り専用スイッチをONにするなど対策を心がけましょう。

⑦ 定期的に中身をバックアップする

USBメモリやポータブルSSDは、ある日突然認識されなくなることもあります。重要データは定期的に別の場所にバックアップしましょう。

【理由

紛失・破損・ウイルス感染など、あらゆるリスクに備えておくのが基本です。

Googleドライブ・OneDrive・外付けHDDなど、複数の保存先を用意するとさらに安心です。

データの重要性に気づくのは、たいてい失ってからです。普段からの備えがすべてを守ります。

さらに注意すべき“意外な盲点”とは?

USBメモリや外付けSSDは「データの保存・持ち運び」が主目的ですが、他人と共有したり、複数の端末で使うことで“感染ルート”になってしまうこともあります。特に以下のようなケースは注意が必要です。

  • 職場と自宅のPCを同じUSBで接続している
  • 知人に一時的にUSBを貸してしまった
  • 学校やイベントなどで配布されたUSBをそのまま使った

このような状況では、あなたが加害者になってしまうことも。使う前には必ずウイルススキャンを行い、極力「自分専用」のUSBを使うように心がけましょう。

実践してみた!安全なUSB運用のルーチン例

実際に筆者が実践している「外出先でUSBメモリを使うときの手順」は以下の通りです。

  • ① 自宅PCでウイルススキャンを行う
  • ② 保存するファイルをパスワードZIP化(7-Zip使用)
  • ③ 外出先ではWi-Fiがオフの状態でUSBを挿す
  • ④ 作業後は「安全な取り外し」で抜く
  • ⑤ 帰宅後、バックアップHDDにコピーして内容を削除

たったこれだけでも、セキュリティは段違いに向上します。

よくある質問(Q&A)

Q. USBメモリにウイルス感染したら、どう対処すればいい?

セキュリティソフトで隔離・駆除を試み、感染の恐れがあるファイルは削除しましょう。不安な場合は、フォーマットして初期化してください。

Q. 安価なノベルティUSBって危険?

ノベルティUSBの全てが危険なわけではありませんが、リスクは高めです。内部にマルウェアが仕込まれているケースもあり、安易な使用は、避けた方が無難かもしれませんね。

また、暗号化したファイルを復元できなくなった場合は、パスワードを忘れると復元が難しくなります。パスワード管理ツールの併用も選択肢に入れてみるのも、良いかもしれません。

(例:Bitwarden、KeePassなど)。

まとめ|便利だけど、使い方ひとつで危険にも

USBメモリや外付けSSDは、手軽で便利な反面、使い方を誤ると大切な情報を失ったり、他人に迷惑をかけてしまう可能性もあります。

セキュリティは「何かあってから」ではなく、「何も起きないように備える」姿勢が大切です。

「カフェでスマートに作業してたら情報漏洩」なんて、絶対に避けたいですよね。

今回紹介した7つの安全対策を、今日から少しずつでも実践してみてください。

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