Windowsが勝手に再起動される?原因と止める方法をわかりやすく解説!

ノートパソコンが「再起動中…」と表示されており、困惑した表情で画面を見つめる女性のイラスト。夜の自宅デスクで、作業中に突然の再起動に戸惑っている様子。

作業中なのに、パソコンが勝手に再起動された…
そんな経験はありませんか?とくにWindows 11やWindows 10では、設定やアップデートの影響で、ユーザーが操作していなくても勝手に再起動されることがあります。

この記事では、勝手に再起動される原因とその止め方を、初心者の方にもわかりやすく、順番にご紹介します。

勝手に再起動される原因は?

Windowsで自動的に再起動されてしまう場合、以下のような原因が考えられます。

  • Windows Updateの適用後に自動で再起動された
  • ブルースクリーン(BSOD)発生後、自動で再起動された
  • 「自動再起動」がオンになっている
  • 電源オプションの設定やスケジュールメンテナンスによる影響

パソコンが突然再起動してしまうと、「何が起きたの?」と驚くと同時に、作業中のデータが失われるなどの実害が出ることもあります。こうしたトラブルには、必ず何らかの原因があります。以下では、特に多くのユーザーが経験する代表的な原因をわかりやすくまとめました。

【対策①】自動再起動を無効にする

エラーやシャットダウン命令が出た際、自動で再起動しないように設定することで、原因を確認しやすくなります。

設定方法

  • 1. 検索バーで「システムの詳細設定」と入力し、開く
  • 2. 「起動と回復」欄の「設定」をクリック
  • 3. 「自動的に再起動する」のチェックを外す
  • 4. 「OK」で保存

【対策②】Windows Updateの再起動をコントロールする

Windows Update後の再起動を避けるには、「アクティブ時間」の設定と、再起動通知の受け取り設定が重要です。

手順

  • 「設定」→「Windows Update」→「アクティブ時間」を設定
  • 「詳細オプション」→「再起動の通知を受け取る」をオン

【対策③】ブルースクリーン後の自動再起動を防ぐ

エラー内容が見えないまま再起動されてしまうと、対策が取りづらくなります。自動再起動をオフにしておくことで、ブルースクリーンの原因を確認できます。

手順は【対策①】と同じ「システムの詳細設定」から設定可能です。

【対策④】電源オプションとスケジュールメンテナンスの確認

電源設定によっては、特定の条件で再起動がかかることもあります。特にノートPCでは、電源管理の見直しが有効です。

また、「スケジュール済みの自動メンテナンス」が再起動を引き起こすケースもあります。

①「コントロール パネル」を選択

②→「セキュリティとメンテナンス」→「メンテナンス」

③→「メンテナンス設定の変更」で確認してください

【補足】見落としがちな再起動対策もチェックしよう

基本的な対策に加えて、以下のような「見落としがちな設定や操作」も、再起動トラブルを防ぐうえで効果的です。少し高度な内容も含まれますが、必要に応じてチェックしてみましょう。

① タスクスケジューラに登録された再起動命令を無効化

Windowsには「UpdateOrchestrator」などの仕組みで、アップデート後に再起動を自動実行するタスクが登録されていることがあります。これが原因で、ユーザーの意思に関係なく再起動が行われる場合があります。

「タスクスケジューラ」を開き、「Microsoft」→「Windows」→「UpdateOrchestrator」→「Reboot」などのタスクが有効になっている場合は、無効化することで予防できます。

② イベントビューアで再起動の原因を調査

原因不明の再起動が続くときは、「イベントビューア」を使って過去の記録を調べることができます。特に「Kernel-Power」や「EventLog」というログが再起動に関係していることが多く、時間やトリガーも記録されています。

「イベントビューア」→「Windowsログ」→「システム」内を確認することで、再起動の直前に発生したエラーや操作履歴が見つかることがあります。

③ BIOSやデバイスドライバーの更新で不安定さを解消

突然の再起動が頻発する場合、BIOSやチップセット、グラフィックドライバーなどが古くなっていたり、互換性の問題が発生していたりすることがあります。とくに最近PCをアップグレードした場合や、大型アップデート直後は注意が必要です。

PCメーカーの公式サイトで最新のBIOSやドライバーを確認し、更新することで症状が改善されることがあります。

④ ウイルスやマルウェアによる再起動も稀に存在

非常にまれではありますが、ウイルスやマルウェアがシステムの再起動命令を悪用しているケースもあります。突然のシャットダウンや再起動が明らかに不自然なタイミングで起きる場合、念のためセキュリティチェックを行いましょう。

Windows Defenderの「オフラインスキャン」や、Malwarebytesのような無料スキャンツールを活用すると安心です。

【補足】作業内容の自動保存も忘れずに

予期しない再起動に備えて、Officeやドキュメント作成アプリでは自動保存(AutoSave)機能をオンにしておくと安心です。OneDriveとの連携も効果的です。

なぜ勝手に再起動が起きやすいのか?

Windowsの仕様として、システムの安定性やセキュリティを保つために、定期的な更新や自動メンテナンスが組み込まれています。この設計自体は正しいものですが、ユーザーの使用状況を十分に考慮していないケースがあり、特に以下のようなタイミングで突然の再起動が発生することがあります。

  • 作業中に強制的に適用されたWindows Update後
  • エラーやクラッシュ後にブルースクリーン経由で自動再起動
  • スリープ復帰直後に発動する自動処理

特に注意すべきなのが、パソコンを「スリープ」にしている間に、裏でアップデートが実行され、その後再起動がかかるというケースです。これにより、再起動に気づかず、アプリや作業内容が消えてしまった…という被害が少なくありません。

実際に起きている被害例とは?

自動再起動による被害として多いのが、作業中だったデータが保存されずに消えてしまうケースです。以下のような具体的な被害報告が多く寄せられています。

  • WordやExcelで入力していた内容が失われた
  • オンラインミーティング中に強制再起動がかかった
  • 長時間かけた動画や画像編集が消えてしまった
  • ゲームプレイ中の進行状況が保存されていなかった

このようなトラブルは、一度経験すると大きなストレスになりますし、仕事や創作活動のモチベーションも削がれがちです。そのため、事前に設定を見直しておくことが何より重要です。

再発を防ぐための“ちょっとした工夫”

完全に自動再起動を防ぐことは難しい場面もありますが、以下のような“ちょっとした工夫”でリスクを大きく減らせます。

  • 重要な作業をするときは「アクティブ時間」をきちんと設定しておく
  • 定期的に手動でWindows Updateを確認し、余裕があるときに適用しておく
  • 保存し忘れのないよう、こまめにCtrl+S(保存)を習慣化する
  • OneDriveやGoogleドライブなど、クラウド連携を活用して自動保存する

特に、長時間かけて行う作業では、定期的にスクリーンショットを撮っておく・バックアップを取っておくと、万が一のときにも安心です。

トラブルを完全に防ぐのは難しくても、事前の準備と意識の積み重ねが被害の最小化につながります。

まとめ|再起動トラブルを防ぐには“事前の設定”がカギ

Windowsが勝手に再起動する原因はさまざまですが、多くは設定を見直すことで防ぐことが可能です。

以下に、今回解説した対処内容と操作法を、表にしてみました。

対策内容具体的な操作・設定
① 自動再起動を無効にする 「システムの詳細設定」→「起動と回復」→「自動的に再起動する」のチェックを外す
② Windows Update後の再起動を防ぐ 「設定」→「Windows Update」→「アクティブ時間」の設定/「再起動の通知」をオン
③ ブルースクリーン後の再起動を防ぐ 「システムの詳細設定」から自動再起動をオフにし、エラー内容を確認できるようにする
④ 電源設定や自動メンテナンスを見直す 「コントロール パネル」→「セキュリティとメンテナンス」→「メンテナンス設定の変更」を確認
⑤ 作業内容の自動保存を有効にする OfficeのAutoSave機能をオン/OneDrive・Googleドライブと連携して保存を自動化

特にアップデートやエラー後の挙動は、自動設定のままだと予想外のタイミングで作動することもあります。

「勝手に再起動されて困る」前に、ぜひ今回ご紹介した設定を見直してみてくださいね。

【おすすめ記事】

▶︎Windows11 24H2アップデート後にブルースクリーンが出たときの対応法

▶︎Windows11 24H2更新後にエクスプローラーが重いときの解決法

▶︎2025年最新【Windowsエラーコード完全版】コード一覧と対処法まとめ