【Windowsエラー0x80040154】「クラスが登録されていません」の原因と解決法|2025年10月最新版

Windowsロゴと警告アイコンを背景に、『0x80040154 “Class not registered”』と表示されたエラーメッセージを示す青基調のバナー画像

はじめに

Windowsでエラーコード「0x80040154」が表示され、「Class not registered(クラスが登録されていません)」というメッセージにお困りではありませんか?

このエラーは、一見シンプルに見えても、COMコンポーネントの異常・破損・未登録が絡むシステム寄りの不具合です。Windows Update、SFC、DISMが動かないときや、アプリが起動しないときにも発生します。
2025年10月現在も、Windows 10/11 環境で「0x80040154(Class not registered)」の発生報告は継続しています。以下の手順は再現性が高い順に並べています。

この記事では、0x80040154の原因と、初心者でもできる対処法、そしてあまり知られていない裏技まで丁寧に解説します。
補足:Windows 10 は2025年10月14日に延長サポート満了(EOS)。Windows Update 絡みの不具合は早めの対処が安全です。

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0x80040154エラーとは?

エラーコード「0x80040154」は「クラスが登録されていません(Class not registered)」という意味で、Windowsが内部的に必要とするCOMコンポーネントが正しく登録・参照できない状態です。

【発生しやすい場面】

  • Windows Update の初期化時
  • sfc /scannowDISM が実行できない
  • 特定のアプリやタスクが起動できない(設定やストアアプリ、Office系など)

【主な原因】 破損したDLL、レジストリの不整合、アップデート途中の失敗、既定アプリ関連付けの乱れ、WebView2ランタイムの欠損など。

対処①:Windows Update コンポーネントをリセット

管理者権限のコマンドプロンプトで実行します(順番厳守)。

net stop wuauserv
net stop cryptSvc
net stop bits
net stop msiserver
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old
net start wuauserv
net start cryptSvc
net start bits
net start msiserver

Windows Update 関連のキャッシュ・構成を再生成させ、破損を回避します。

対処②:COMコンポーネントの再登録(regsvr32)

管理者コマンドプロンプトで実行。64bit OS は System32SysWOW64 の両方で登録します(/sはサイレント)。

%windir%\system32\regsvr32.exe /s wuapi.dll
%windir%\system32\regsvr32.exe /s wups.dll
%windir%\system32\regsvr32.exe /s wups2.dll
%windir%\system32\regsvr32.exe /s wuaueng.dll
%windir%\system32\regsvr32.exe /s wuwebv.dll
%windir%\system32\regsvr32.exe /s msxml3.dll

:: 64bit OS 追加
%windir%\SysWOW64\regsvr32.exe /s wuapi.dll
%windir%\SysWOW64\regsvr32.exe /s wups.dll
%windir%\SysWOW64\regsvr32.exe /s wups2.dll
%windir%\SysWOW64\regsvr32.exe /s wuaueng.dll
%windir%\SysWOW64\regsvr32.exe /s wuwebv.dll
%windir%\SysWOW64\regsvr32.exe /s msxml3.dll

Windows Update 初期化や API 呼び出しに関係する COM クラスを再登録します。実行後は再起動してください。

対処③:DISM → SFC の順でシステムを修復

コンポーネントストアを先に直してから、システムファイル検査を行うのが成功率高めです(管理者コマンドプロンプト)。

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
sfc /scannow

DISMで更新の土台を修復し、SFCで破損したシステムファイルを置き換えます。

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対処④:ネットワーク/ストア周りの初期化(補強策)

更新・コンテンツ取得系が詰まっていると、COM呼び出しで失敗する例があります。以下も併用推奨。

netsh winhttp reset proxy
netsh winsock reset
WSReset -i

WSReset -i は Microsoft Store のキャッシュを初期化します。実行後は再起動。

対処⑤:WebView2 ランタイムを再配備

Edge・設定アプリ・一部デスクトップアプリは WebView2 に依存します。
「アプリの修復」→改善しなければ再インストールで解決する例が多数。企業環境ではIT部門の配布ポリシーも確認を。

対処⑥:ストアアプリの一括再登録(管理者 PowerShell)

Get-AppxPackage -AllUsers | Foreach { Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml" }

既定アプリ/拡張子の関連付けも 設定 > アプリ > 既定のアプリ から全体リセット→必要な部分のみ再設定すると整合性が戻ることがあります。

対処⑦:Windowsの修復インストール(インプレースアップグレード)

Microsoft公式メディアで「このPCを今すぐアップグレード」(個人データ保持)。通常手段で直らないCOM構成の破損を再構成できます。

✔️【公式裏ワザ】再インストール不要の“インプレースアップグレード”のやり方はこちら

アプリ側で出る「Class not registered」への個別策

  • WebView2 ランタイム修復/再配備(上記⑤)。
  • ストアアプリの再登録(上記⑥)。
  • 既定アプリ/拡張子の初期化(全体リセット→必要な関連付けのみ再設定)。

※実施前に復元ポイント作成をおすすめします。

なぜ「クラスが登録されていません」が頻発するのか?

近年の Windows 10/11 は、更新・設定・ストア・セキュリティなど多くが COM を介して動作しています。アップデートやレジストリ変更、サードパーティ製ツールの削除で COM 登録情報が壊れると、一見無関係な操作でも 0x80040154 が出ます。原因が重なることも多く、段階的に切り分けるのが近道です。

裏技①:Windows Update Reset スクリプトを使う

信頼できる配布元のバッチを使えば、対処①のコマンド群を一括実行できます。初心者でも手順ミスを減らせます(入手元の信頼性は必ず確認)。

裏技②:WindowsUpdate キーを初期化

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\WindowsUpdate

削除やリネームで改善するケースがあります。レジストリ操作は自己責任。必ずバックアップ・復元ポイントを作成してください。

最後の手段:クリーンインストール

すべて試しても改善しない場合は、バックアップのうえ初期化が最も確実です。

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よくある質問(FAQ)

Q:更新プログラムだけで 0x80040154 になることはありますか?

はい。更新途中に COM 構成が壊れた場合などに発生することがあります。

Q:エラーが出たまま放置しても大丈夫?

更新やアプリの起動ができなくなるため、セキュリティ上のリスクがあります。放置はおすすめしません。

Q:Windows 10 の EOS 後も、この記事の対処は有効ですか?

はい。COM 登録やコンポーネントリセット、DISM/SFC などは原理的に有効です。ただし、サポート切れOSは脆弱性対策が提供されないため、早期の移行やオフライン化・業務分離などのリスク低減を検討してください。

まずは「対処①(コンポーネントのリセット)」→「対処②(COM再登録)」の順に試し、改善が乏しければ③〜⑤を加えて段階的に切り分けてください。

再発防止のミニチェックリスト

  • 月1回の Windows Update 後に DISM → SFC で軽く点検
  • メーカー提供の最新ドライバー/BIOS の適用を習慣化
  • 不要な常駐・チューナー系ソフトを整理(COM競合を減らす)
  • WebView2・.NET 3.5/4.x を最新に保つ

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「0x80040154」は場合によっては修復インストールや初期化が必要です。
作業前に外付けSSDUSBメモリへバックアップしておくと安心です。

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エラー「0x80040154」は、場合によっては修復インストールやクリーンインストールが必要になることもあります。
大切なデータを失わないよう、外付けSSDやUSBメモリにバックアップしておくと安心です。

まとめ:0x80040154は“段階的な修復”がカギ

「0x80040154」エラーは、表面的な再起動だけでは直らないことが多く、COM 構成やシステムファイルに踏み込んだ対処が必要です。この記事の手順を順番に試し、効果が薄ければインプレースアップグレードや初期化も視野に入れてください。症状・エラー表示・実行結果はメモしておくと、原因の切り分けが早まります。

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