
突然、Windows が 起動しない/自動修復に失敗すると、とても焦りますよね。
そのときに出やすい代表例が エラーコード「0xc0000098」です。
でも大丈夫。これは多くの場合、Windows を起動するための“案内板”の情報(BCD)が読めない・壊れている状態で、手順を順番に試すことで復旧できる可能性が高いトラブルです。
この記事では、専門用語はできるだけ避けて、「まず安全確保 → かんたん修復 → それでもダメなら本格修復」の順に、やさしく解説します。
先に大事な注意(ここだけ読めばOK)
- これから紹介する方法は「直す」作業なので、状態によっては さらに悪化する可能性もゼロではありません。
- 最優先はデータの安全確保です。写真、仕事の書類、会計データなど「失うと困るもの」があるなら、直す前に救出を優先してください。
- BitLocker(暗号化)を使っているPCは、復旧の途中で 回復キーを求められることがあります。分からない場合は、無理をしないのが安全です。
0xc0000098 とは?
0xc0000098 は、Windows が起動するときに必要な情報(BCD:ブート構成データ)が見つからない/壊れているときに出やすいエラーです。
BCD は「どのWindowsを、どこから起動するか」を覚えている“起動の設計図”みたいなものです。
表示例としては、こんな文が出ることがあります。
- “The Boot Configuration Data file doesn’t contain valid information…”(起動情報が不正)
- File: \BCD
- Status: 0xc0000098
- \Windows\System32\drivers\wdf01000.sys など特定ファイル名が出ることも
※ファイル名が出ても、犯人はそのファイルというより 起動手前の情報(BCD)側なことが多いです。
まずは「やらないと損」な超かんたん確認(1〜3分)
1) USBやSDカードを全部抜く
外付けHDD/SSD、USBメモリ、SDカード、プリンター等が刺さっていると、起動順や認識が乱れて失敗することがあります。
いったん全部抜いて再起動してみてください。
2) 周辺機器を最小にする
可能なら
- マウス・キーボードだけ
- ノートPCならAC接続
にして起動を試します。
直し方は「かんたん → 本格」の順でOK
手順1:まずは「スタートアップ修復」(いちばん安全)
Windows の回復環境(Windows RE)で、標準の自動修復を走らせます。
Microsoft も、まずは Startup Repair(スタートアップ修復)を推奨しています。
スタートアップ修復の開き方
- うまくいかない起動を2〜3回繰り返すと「自動修復」画面が出ることがあります
- 出ない場合は WindowsインストールUSB から起動して
「コンピューターを修復する」→「トラブルシューティング」→「スタートアップ修復」
インストールUSBを作るために、信頼できるUSBメモリがあると便利です。
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手順2:「復元ポイント」で戻す(作ってある人は強い)
過去に復元ポイントが作られている場合、これが一番ラクなこともあります。
- 回復環境 → 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「システムの復元」
※復元は“アプリや設定”に影響しますが、写真などの個人ファイルは基本的に対象外です(ただし状況により例外もあるので、過信は禁物)。
手順3:それでもダメなら「コマンド修復」(ここから慎重に)
スタートアップ修復で直らない場合、Windows RE のコマンド(Bootrec / Bcdboot)で起動情報を修復します。
回復環境から
「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンド プロンプト」
を開いて進めます。
Bootrec を試す(比較的よくある流れ)
以下を順に実行します(1行ずつ Enter)。
bootrec /fixmbr
bootrec /scanos
bootrec /rebuildbcd
/fixmbr:起動の先頭部分を修復/scanos:Windows を探す/rebuildbcd:BCD(起動の設計図)を作り直す
※よく紹介される
bootrec /fixbootは、環境によって「アクセスが拒否されました」になることがあり、初心者の方だと詰まりやすいポイントです(この場合は次の 3-B へ進むのが安全側です)。
bcdboot で「起動ファイルを作り直す」(効果が出ることが多い)
bcdboot は、Windows の起動ファイルを作り直すためのコマンドです。
ここは“怖く見える”のですが、やることは「Windows から起動に必要な部品を再生成」です。
まず:Windows が入っているドライブ文字を確認
回復環境では、Windows が C: ではなく D: などになっていることがよくあります。
dir C:\Windows
dir D:\Windows
dir E:\Windows
Windows フォルダが見えたドライブが、Windows本体です(例:D:)。
次に:bcdboot を実行(例:Windows が D:\Windows の場合)
bcdboot D:\Windowsこれだけで直ることもあります。
もしうまくいかない場合は、UEFI/BIOS など環境差が絡むので、ここで無理せず次の「相談目安」へ進むのも手です。
手順4:ディスクの状態チェック(直らないときの“根っこ”確認)
起動情報を直しても再発する場合、ストレージ側(SSD/HDD)に不調が出ていることがあります。
回復環境のコマンドで、まずは軽く確認します。
chkdsk C: /f※Windows本体が C: じゃない場合は、見つけたドライブ文字に置き換えてください。
直らない・不安なときの「相談の目安」
次に当てはまるなら、データ救出を優先して、メーカーサポートや専門業者へ相談するのが安全です。
- 何度直しても再発する(SSD/HDD不良の可能性)
- 変な音がする/極端に遅い/頻繁にフリーズする
- BitLocker の回復キーが分からない
- コマンド操作が怖くて手が止まる(←これ、普通です)
予防策(ここだけでもやっておくと強い)
- 月1回でいいので、重要フォルダを外付け or クラウドへバックアップ
- 大きな更新の前は、時間のある日に適用
- ノートPCは電源の接触不良に注意(更新中の電断が一番危険)
- できれば回復ドライブ(修復USB)を作って保管
よくある質問(FAQ)
Q. 起動しないけど、データだけ取り出せますか?
A. ストレージが無事なら可能なことが多いです。別PCに接続してコピーする方法もあります。
ただし BitLocker だと回復キーが必要になることがあります。
Q. コマンドが怖いです…
A. 怖いのが普通です。この記事は“順番に試して引き返せる構成”にしています。
不安なら「スタートアップ修復」「システムの復元」までで止めて、相談に切り替えるのが安全です。
まとめ:0xc0000098 は「順番」がすべて
- USBなどを抜く(超かんたん)
- スタートアップ修復(最優先)
- 復元ポイントがあれば戻す
- それでもダメなら bootrec → bcdboot の順に検討
- 直らない場合は、ストレージ不調も疑って“データ救出優先”
起動エラーに直面すると、不安や焦りで頭が真っ白になりがちですが、0xc0000098は「順番に試せば直る可能性が高い」タイプのトラブルです。
この記事は「すべてを一度でやる」ためのものではありません。今の状況に合うところだけを拾い、落ち着いて一つずつ進めてください。
もし今回は途中で解決しなくても、原因の切り分けができたこと自体が前進です。
ブックマークしておき、必要なときにまた戻ってきてください。
あなたの大切なデータと時間が守られることを、心から願っています。
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