【見逃したエラーを調べる方法】一瞬だけ表示されるエラーコードや英語の内容を確認するテクニック

Windowsを使っていて、一瞬だけ英語やエラーコードが表示されて、すぐ消えてしまった経験はありませんか?
たとえばこんなケースです。
- 起動時にブルースクリーン(青い画面)が出たけど一瞬で再起動した
- アプリが落ちるときに、何かのコードが一瞬だけ出た
- Windows Update中に赤い文字やエラーが表示されたが、すぐ別画面に
こうした「見逃したエラー」を調べるには、いくつかの方法があります。この記事では、初心者でもできる確認手順をまとめました。
自動再起動を止めて、エラーを表示させる
ブルースクリーン(BSOD)が一瞬で消えてしまう場合、Windowsが「自動的に再起動する」設定になっているためです。
以下の手順で、再起動を止めましょう。
- 「コントロールパネル」→「システム」→「システムの詳細設定」へ
- 「起動と回復」の[設定]をクリック
- 「自動的に再起動する」のチェックを外す
これで次回、ブルースクリーンが出てもそのまま止まり、内容を読み取れるようになります。
イベントビューアで直前のログを確認する
Windowsはトラブルの多くを内部で記録しています。「イベントビューア」を使えば、過去のエラー内容を確認できます。
【やり方】
- Windowsキー + R →
eventvwr
と入力してEnter - 左メニューから「Windowsログ」→「システム」または「アプリケーション」
- 右側に「エラー」「警告」などが出ているので、時刻と内容を確認
特にブルースクリーンの場合は、「BugCheck」や「Kernel-Power」といったログを探しましょう。
信頼性モニターで異常の履歴をチェック
イベントビューアが難しい場合は、「信頼性モニター」が便利です。
【手順】
- スタートメニューで「信頼性」と検索
- 「信頼性履歴の表示」をクリック
- グラフの日付を選ぶと、「アプリケーションのエラー」や「Windowsエラー」などが一覧表示されます
内容をダブルクリックすると、簡単な説明や技術的な情報も確認できます。
BlueScreenViewでブルースクリーンの原因を確認
もしブルースクリーン(青い画面)が一瞬出た場合は、無料ツール「BlueScreenView」がおすすめです。このツールを使うと、Windowsが自動で作る「minidumpファイル」から、過去のエラー情報を読み取れます。
どうしても読めないときは録画 or 写真で残す
あまりに一瞬で消えるときは、録画しておくのも一つの手です。
- PC画面録画ソフト(ShareXやOBS)を使って常時録画
- スマホで画面を撮る(電源ON時など)
録画中に一瞬でもエラーが映れば、後で停止してじっくり確認できます。
英語メッセージやコードを調べるコツ
一瞬だけ英語メッセージが出ていた場合は、できる限り覚えておき、Googleなどで以下のように検索します。
0xc0000005 エラー
Exception access violation windows
できるだけ「そのままの文言」や「コード」で検索するのがコツです。
見逃しエラーを掘り起こす+αの方法
1. 「WhoCrashed」でクラッシュ原因を自動診断
WhoCrashedは、Windowsが突然クラッシュしたときに、その原因をわかりやすく説明してくれる無料の診断ツールです。通常、Windowsがブルースクリーン(BSOD)で強制終了した場合、「minidump(ミニダンプ)」という小さなログファイルが自動で作成されます。
このminidumpには、どのドライバーやプログラムが問題を起こしたのかという情報が詰まっているのですが、専門的な知識がないと読み解くのはとても難しいものです。そこでWhoCrashedを使うと、このログを自動的に読み取り、初心者にもわかりやすい文章で原因を説明してくれます。
たとえば、「このクラッシュは、Realtekのオーディオドライバーが原因の可能性があります。最新版に更新してください」といったような形で表示されます。
このように、専門用語が多くて難しいBlueScreenViewよりも、初心者にやさしい構成になっているのが特徴です。英語ソフトではありますが、結果はシンプルな英語で表示されるため、翻訳ツールを使えばすぐに理解できます。自分のPCがなぜクラッシュしたのかを知りたい方に、特におすすめです。
公式サイト:https://www.resplendence.com/whocrashed
2. 起動直後の一瞬の画面を「スマホのスローモーション動画」で撮る
- 普通の録画では追いつかないほど一瞬の画面(BIOSやMBR系エラー)でも、スマホの「スローモーション撮影」でフレーム単位で止められる
- 特にノートPCや一体型PCでは効果的です!
*「再起動直後に一瞬だけ黒い画面で何か英語が出る」場合、スマホのスローモーション機能で録画しておくと、後で停止しながら読み取れます。
3. ログが消される前に「自動バックアップ」しておく裏設定
- Windowsは古いイベントログやminidumpを一定期間で削除してしまう
- レジストリやグループポリシーでログ保存数を増やすことが可能
- 例:Minidump フォルダーの保持件数をレジストリで設定変更
*エラーが多発していると、古いログが消えてしまうことがあります。ログの保持数を増やしておくと、「後でまとめて確認したい」ときに安心です。
4. 「Windows Reliability Monitor」をタスクスケジューラで毎日起動させる
- 信頼性モニターを自動で毎日起動させておき、ユーザーが気づかない小さなエラーも拾えるようにする
タスクスケジューラの「トリガー」+ perfmon /rel コマンドでOKです。
信頼性モニターを毎日自動で起動させておけば、いつの間にか起きた小さなトラブルも後で見返せます。記録を残したい方におすすめの小技です。
なお、見逃したエラーの内容を正確に記録しておきたい方には、定期的なログのバックアップもおすすめです。Windowsでは、イベントログやminidumpファイルが一定期間で自動的に削除されてしまうことがあります。たとえば、「BlueScreenView」や「WhoCrashed」で読み取った内容をテキストファイルに保存しておけば、次回のトラブル時と比較することも可能です。
また、最近のWindowsでは、トラブルの原因が必ずしもOSそのものにあるとは限りません。セキュリティソフトやバックアップアプリ、外部デバイスの影響など、見えにくい部分で不具合を引き起こすこともあります。「何をした直後におかしくなったのか」を記録しておくと、問題の切り分けにも役立ちます。
本記事で紹介した方法を組み合わせれば、一瞬で消えたエラーの内容もかなりの確率で特定できます。焦らず、落ち着いて確認していきましょう。
まとめ
エラーが一瞬で消えてしまっても、あきらめる必要はありません。
- 自動再起動をオフにする
- イベントビューアや信頼性モニターで履歴を調べる
- BlueScreenViewでブルースクリーンを分析
- 録画や写真で「一瞬のエラー」を見逃さない
このページを参考に、エラーの正体を突き止めてみてください。
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