
「アップデートしたらPCが動かなくなった…!」
そんな事態に直面すると、本当に焦ってしまいますよね。実は2025年7月現在、「Windows Updateを適用した直後から30分以上フリーズする」というトラブルが多数報告されています。特に「KB5060842」の更新後に発生する事例が多く見られます。
この記事では、Windowsアップデート後にPCがフリーズしてしまう原因と、初心者の方でもできる具体的な対処法を、順を追ってわかりやすくご紹介します。
まず確認:なぜアップデート後にフリーズが起きるのか
フリーズの原因はいくつかありますが、よくあるものは次のとおりです。
- アップデートファイルの破損:ダウンロード中に問題が起き、正しく適用されなかった
- ドライバの不具合:グラフィックやネットワークのドライバが最新Windowsと合わなくなる
- MSIモードの影響:一部のSATA SSD環境でWindowsと相性の悪いモードが有効になっている
- ソフトウェアの競合:セキュリティソフトなどがシステムと干渉してしまう
- 一時的なエラーやハードウェア不具合:稀に物理的な不調が重なることも
今すぐできる対処法(簡単な順に紹介)
1. しばらく待ってみる
PCの処理が一時的に重くなっているだけかもしれません。10~15分ほどはそのまま待ってみましょう。ファンの音やHDDのアクセスランプが動いている場合は、裏で何らかの処理をしている可能性があります。
2. [Ctrl]+[Alt]+[Delete] キーを押す
キーボードでこの3つのキーを同時に押してみましょう。青い画面のメニューが出れば、まだ操作は可能です。「タスクマネージャー」を選び、動作していないアプリを終了することで回復できることがあります。
3. 電源ボタンを長押しして強制終了する
画面が完全に固まり操作不能な場合は、PCの電源ボタンを10秒ほど長押しして強制終了してください。その後、30秒ほど待ってから電源を入れ直し、起動するかどうかを確認します。
4. セーフモードで起動してみる
通常起動が難しい場合でも、セーフモードなら起動できることがあります。セーフモードでは最小限の構成でPCが動くため、原因の切り分けに有効です。
セーフモードの入り方
- PCの電源を入れた直後に電源ボタンを長押しして強制終了(これを3回繰り返す)
- 自動修復画面が出たら「詳細オプション」を選択
- 「トラブルシューティング」→「スタートアップ設定」→再起動
- 再起動後、「4. セーフモードを有効にする」を選ぶ
5. ドライバをロールバックまたは更新する
セーフモードで起動できた場合は、ドライバが原因の可能性があります。次の手順で、特に「ディスプレイアダプター」や「ネットワークアダプター」のドライバを確認しましょう。
- スタートボタンを右クリック →「デバイスマネージャー」
- 問題のありそうなデバイスを右クリック →「プロパティ」
- 「ドライバー」タブを選び、「ドライバーを元に戻す」をクリック
- 元に戻すが選べない場合は、「ドライバーの更新」を試す
6. 最近のWindows Updateをアンインストールする
特定の更新が原因である場合、アンインストールによって改善することがあります。
- スタート →「設定」→「Windows Update」
- 「更新の履歴を表示」→「更新プログラムをアンインストールする」
- 問題が発生したKB番号を選び、「アンインストール」をクリック
7. MSIモードを無効化する(上級者向け)
特に古めのSATA SSDを使っているPCでは、MSIモードの影響でフリーズすることがあります。これはレジストリで設定を変更する必要があるため、やや上級者向けですが、慎重に行えば効果があります。
- セーフモードで起動
- スタート →「regedit」と入力してレジストリエディターを開く
- 以下のキーへ移動
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\PCI\…(該当SSDの項目)
- 「MSISupported」をダブルクリック → 値を「0」に変更
- PCを再起動
※ 詳しい場所がわからない場合や不安な方は無理せずスキップしてください。
それでも直らない場合の選択肢
上記の対処法をすべて試しても改善しない場合、次のような手段を検討する必要があります。
① 他のPCで情報を検索してみる
自分のPCが完全に動かなくなっている場合は、スマホや他のPCを使って、エラーメッセージや状況に応じた最新の解決策を調べてみましょう。
「Windows フリーズ ○○(KB番号など)」のように検索すると、同じ問題に悩むユーザーの声や対策が見つかることがあります。
② 回復ディスクやインストールメディアを使う
あらかじめ作成した「回復ドライブ」や「WindowsインストールUSB」があれば、それを使って修復や再インストールが可能です。もし用意していない場合でも、別のPCで作成できます。
③ 修理サービスに相談する
作業に不安がある方は、メーカーの公式サポートや、パソコン修理業者に相談することをおすすめします。特にデータを失いたくない場合は、個人でリセットや再インストールを行う前に専門家の判断を仰ぐ方が安全です。
Windowsアップデートは避けて通れないものですが、少し工夫するだけでトラブルを大幅に減らすことができます。
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更新直後にすぐ適用しない
新しい更新プログラムは不具合が含まれていることもあるため、数日~1週間ほど様子を見るのも一つの方法です。
更新の延期設定を活用する
Windows 10/11では、機能更新プログラムや品質更新プログラムの延期が設定可能です。「設定」→「Windows Update」→「詳細オプション」から変更できます。
問題のある更新を事前にブロックする
「wushowhide.diagcab」というMicrosoft公式ツールを使えば、インストール前に特定の更新を非表示にできます。
トラブルは完全には防げませんが、情報収集と予防で被害を最小限にすることが可能です。ぜひ日々のメンテナンスとあわせて、ご活用ください。
今後のトラブルを防ぐには?
- アップデート前に重要なデータのバックアップを取る
- ドライバは常に最新に保つ
- セキュリティソフトの干渉に注意する(無効化するタイミングも)
- 「wushowhide.diagcab」で問題のある更新を一時ブロックする
さらに、予防として外付けのバックアップ用USBやSSDの利用もおすすめです。
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おわりに
Windowsアップデート後のフリーズは誰にでも起こりうる問題です。慌てず、この記事の手順をひとつずつ試してみてください。それでも改善しない場合は、専門の修理業者やサポート窓口に相談するのもひとつの方法です。この記事が、あなたのPCを無事復旧させる一助となれば幸いです。
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