【2025年9月更新】Windowsが初期化できない?原因と自力で直す全手順

Windowsの初期化が途中で止まり失敗して困っているユーザーを表現したイラスト。黒い画面のノートパソコンと警告アイコンが描かれ、『2025年9月最新』の文字が配置されたグラフィック。

近年、Windows 10/11で「初期化が40%で止まる」「リセットが失敗する」「回復が最後まで進まない」といったトラブルが急増しています。
パソコンの動作が不安定になったときの“最後の手段”である初期化がうまくいかないと、作業が進まず非常に困りますよね。

この記事では、Windowsの初期化が失敗する主な原因と、初心者でも自分で試せる具体的な解決方法をまとめました。
「PCを工場出荷状態に戻せない」という状況で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

なぜWindowsの初期化が途中で止まるのか?

まず、初期化が失敗する原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • システムファイルの破損
    アップデートの失敗や電源の強制遮断などによって、Windowsの重要なファイルが壊れている場合があります。
  • ディスク(SSD/HDD)のエラー
    ハードディスクやSSDに物理的な損傷、あるいは論理エラーがあると、初期化に必要な領域が読み込めず止まることがあります。
  • 周辺機器の影響
    接続しているUSB機器やマウス・キーボードが初期化プロセスに干渉することがあります。
  • セキュリティソフトの誤作動
    ウイルス対策ソフトが初期化プログラムを「危険」と誤認してブロックする場合があります。
  • 回復パーティションの破損や不足
    初期化に必要なデータが保存されているパーティションが破損していたり、容量が不足していることもあります。
  • BIOSやUEFIの設定不備
    セキュアブートやTPMといった設定が初期化処理とぶつかることもあります。

自分でできる!初期化できないときの対処法

1. 周辺機器をすべて外す

まずは、外付けHDDやUSBメモリ、マウスやキーボードなど、接続されている周辺機器をすべて取り外してみましょう。周辺機器が原因となっている場合、これだけで解決することがあります。

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2. セーフモードで初期化する

セーフモードとは、Windowsを必要最低限の構成で起動するモードです。通常起動では失敗する初期化が、セーフモードなら成功することがあります。

セーフモードの起動手順

  1. パソコンを再起動し、メーカーロゴが表示されたらすぐに電源を長押しして強制シャットダウン(これを2〜3回繰り返します)。
  2. 自動修復モードが表示されたら、「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」と進みます。
  3. [4]キーまたは[F4]キーを押して「セーフモードを有効にする」を選びます。
  4. Windowsがセーフモードで起動したら、「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」から「このPCを初期状態に戻す」を選びます。

3. コマンドプロンプトから初期化する

セーフモードでもうまくいかない場合は、「コマンドプロンプト」から強制的に初期化を実行する方法があります。

【手順】

① セーフモードの起動手順と同様に「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選びます。

② 次のコマンドを入力してEnterキーを押します。

systemreset –factoryreset

③ 画面の案内に従って、初期化を進めてください。

4. 回復ドライブを使う

もし、あらかじめ作成しておいた「回復ドライブ(USBメモリ)」があるなら、それを使って初期化できます。

【手順】

  1. 回復ドライブをPCに接続。
  2. パソコンを起動し、BIOS/UEFI画面に入って、起動順序をUSB優先に設定。
  3. 再起動すると回復ドライブからWindowsが起動します。
  4. 表示されるオプションに従って、初期化を進めてください。

5. BIOS/UEFIの設定を見直す

まれに、BIOSやUEFIの設定が初期化の妨げになる場合があります。Secure BootやTPMといったセキュリティ設定を一時的に無効にすることで、回復できることもあります。ただし、設定の変更には慎重に対応してください。

【注意点】最近増えている新たな原因とは?

2025年に入ってから、以下のような新しい原因による初期化トラブルも増えています。

新たな原因対策方法
Microsoftアカウントの同期失敗一時的に「ローカルアカウント」に切り替えて初期化を実行する。
BitLockerの自動有効化初期化前にBitLockerを「オフ」にしておくことで、回復キートラブルを防げます。
一部更新プログラムの不具合セーフモードや回復ドライブを使って初期化すると成功しやすくなります。
Secure BootやTPMの干渉BIOSでSecure Bootを一時的に無効化するのも効果的です。

初期化前にDISMとSFCでシステム修復を

初期化の失敗は、システムファイルの破損が原因であるケースが非常に多くなっています。

以下のコマンドで、あらかじめファイルを修復しておきましょう。

Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
sfc /scannow

これらをコマンドプロンプトで実行後、再度「このPCを初期状態に戻す」を試すと成功しやすくなります。

それでも初期化できない場合は?

どうしても解決できない場合は、次のような方法があります。

  • Windowsの「インストールメディア(ISO)」を使ったクリーンインストール
  • 現在の環境を保持したままWindowsを再構築できるインプレースアップグレード

※以下の記事も参考にしてください。

必ずデータのバックアップを

初期化を実行すると、PC内のすべてのデータが消去されます。トラブルの対処に入る前に、外付けHDDやクラウドなどに大事なファイルを必ずバックアップしておきましょう。

また、MicrosoftアカウントやBitLockerの回復キーの確認も忘れずに。

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初期化前に必ず準備しておきたいアイテム

データ消去や再インストールに備えて、バックアップ先やインストールメディアを準備しておきましょう。

まとめ

Windowsの初期化が途中で止まる原因は、システムファイルの破損やディスクエラー、BitLockerやSecure Bootなどのセキュリティ設定が影響しているケースが大半です。

  • 周辺機器を外す
  • セーフモードから初期化を実行する
  • DISM/SFCでシステムを修復する
  • 回復ドライブやインストールメディアを活用する

こうした手順を一つずつ試すことで、多くの場合は解決できます。

それでも初期化に失敗する場合は、インプレースアップグレードクリーンインストール が確実な最終手段です。
データ消失を防ぐため、事前に外付けSSDやクラウドへバックアップを取ることも忘れないようにしましょう。

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