パソコンから直接FAXを送りたいけど、どうすればいいの?」
そんな疑問を持っている方に向けて、Windows PCからFAXを送信する3つの方法をご紹介します。
- 家に電話回線がある方
- FAX付きプリンターを持っている方
- モデムがなくてもメールのようにFAXを送りたい方
それぞれに合った方法を、わかりやすくまとめました。
1. Windows標準機能「Windows FAXとスキャン」を使う
WindowsにはFAX送信機能が最初から搭載されています。それが「Windows FAXとスキャン」というアプリです。
ただし、この方法を使うにはFAXモデムと固定電話回線が必要です。
手順の概要
手順 | 内容 |
---|---|
1 | FAXモデムを準備:USB接続タイプを購入し、電話回線に接続します |
2 | 「Windows FAXとスキャン」を開く:スタートメニュー → アクセサリから選択 |
3 | FAXアカウントを設定:ツール → FAXアカウント → 新規作成 |
4 | 送信操作を行う:新しいFAXを作成し、宛先FAX番号・本文を入力して送信 |
この機能はオフライン環境でも使用できるため、法人や公共機関で利用されることもあります。ただし、モデムの準備と回線接続が必要なので、インターネット回線しかない家庭では非対応です。
🔗 詳しい設定方法:Windows FAXとスキャンの使い方
2. インターネットFAXサービスを利用(モデム不要)
もしモデムや電話回線がない場合でも、インターネットFAXサービスを使えばパソコンからFAXが送れます。
これは、送信したい文書(PDFやWordファイルなど)をアップロードし、相手のFAX番号を入力するだけで送信できる仕組みです。
主なサービスと特徴
この方法はインターネット回線さえあればOK。スマホからも操作できるので、FAXのデジタル化に向いています。
ビジネスシーンで急ぎのFAXが必要なとき、プリンターもモデムもなくても対応できるのが強みです。

🔗 比較と詳細:PCでFAX送信する方法まとめ(ICTBS)
3. FAX機能付きプリンターから送る
お使いのプリンターにFAX機能が搭載されていれば、Windowsから印刷する感覚でFAX送信ができます。
操作の流れ
以下に手順をご紹介します。
①プリンターのドライバーが正しくインストールされているか確認
②印刷メニューを開く
(Ctrl+Pなど)
③「FAX」をプリンターとして選択
④FAX番号などを入力し、送信ボタンをクリック
多機能プリンターに搭載されているFAX機能を活用すれば、特別なアプリや追加費用なしでFAXが送信可能です。ただし、プリンターが電話回線に接続されている必要があるため、Wi-Fi接続だけでは利用できません。
自分に合った方法を選ぼう
ここでは、自分にあったFAX送信の方法を見つけてもらうために、わかりやすく表にしてみました。
ぜひ参考にしてください。
方法 | 必要なもの | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|
Windows FAXとスキャン | FAXモデム+電話回線 | 標準アプリで利用可能 | 初期設定がやや複雑 |
インターネットFAX | ネット環境のみ | どこからでもFAX送信 | 無料プランには制限あり |
FAX機能付きプリンター | 対応プリンター+電話回線 | 印刷感覚で送れる | プリンターによって設定異なる |
FAXを送る方法は一見複雑に見えますが、自分の環境(電話回線の有無・プリンターの種類・送信頻度)をもとに選べば、意外とスムーズに導入できます。大切なのは、「自分の状況に合った最小限の準備」で、いざという時に確実に送信できる手段を持っておくことです。
1度でも設定しておけば、次からは数クリックでFAXが送れるようになりますよ。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「Windows FAXとスキャン」が見つかりません
A. Homeエディションでは非搭載の場合があります。Pro以上のエディションでご確認ください。
Q2. 無料でFAXを送りたいのですが可能ですか?
A. FaxZeroなどの無料サービスを使えば送信可能ですが、送信枚数に制限があります。
Q3. スマホからでもFAXは送れますか?
A. インターネットFAXサービスの多くはスマホ対応です。専用アプリも用意されています。
【補足】スマホからFAXを送る方法|外出先でも簡単送信!
最近では、パソコンだけでなくスマートフォンから直接FAXを送ることも可能です。
特に外出先やテレワーク時など、「急いで書類を送りたい!」という場面で重宝します。
スマホからFAXを送るために必要なもの
- インターネットFAXサービスのアカウント(例:eFax、MyFax、FAX.PLUSなど)
- スマートフォン(iPhoneまたはAndroid)
- 書類データ(PDF、JPEG、Wordなど)
※アプリを使うタイプと、ブラウザだけで完結するタイプがあります。
スマホでFAXを送るまでの手順
【ステップ1】アプリをインストールまたはブラウザでログイン
まずは使いたいインターネットFAXサービスに登録します。
一部サービスは無料プランでも送信可能です。
- App Store / Google Playからアプリをダウンロード
- またはブラウザで公式サイトにアクセスし、アカウント作成
【ステップ2】書類を選択
FAXで送りたいファイル(PDF・画像など)をスマホからアップロードします。
スマホで撮影した写真やスキャンアプリで取り込んだ書類も利用できます。
【ステップ3】送信先のFAX番号を入力
相手のFAX番号を「国番号+市外局番+番号」の形式で入力します。
(例:日本国内なら「03-1234-5678」→「81312345678」)
【ステップ4】送信ボタンを押す
内容を確認したら、「送信」ボタンをタップして完了です。
送信後は、アプリやメールで「送信成功」や「失敗」の通知が届くサービスもあります。
スマホFAXのメリットと注意点
メリット | 注意点 |
---|---|
どこからでも送れる(外出先・出張中など) | 一部サービスは英語表記のみ |
アプリで操作が簡単 | 無料プランは送信回数に制限あり |
書類を写真で撮ってそのまま送れる | 画質が悪いと相手側で読み取りづらいことも |
スマホからFAXが送れるようになると、プリンターやFAXモデムがなくても手軽に書類送信が可能になります。自宅にFAX環境がない方や、ビジネスパーソンにとっては特に便利な手段です。
まとめ
FAXを送る方法は、「古い」「時代遅れ」と思われがちですが、実際には官公庁・病院・法律関係などで今も現役の通信手段です。そのため、パソコンを使ってFAXを送る方法を知っておくことは、ビジネスでもプライベートでも意外と役立ちます。
- 自宅でたまに送るだけなら、プリンターのFAX機能が一番手軽です。普段から印刷に使っているプリンターが対応していれば、準備も不要です。
- 頻繁にFAXを送受信する業務であれば、インターネットFAXの導入を検討する価値があります。特にテレワークやモバイル環境では重宝されます。
- 公的機関や古い手続きに対応したい場合は、「Windows FAXとスキャン」+FAXモデムの構成が安定して動作します。
FAX送信の方法を紹介してきましたが、今後はメール・クラウド・電子契約などへの移行も進んでいます。
とはいえ、まだFAXしか受け付けていない相手がいる場合もあるので、当面はFAXとの“共存”が現実的な選択肢です。
「自分はFAXなんてもう使わない」
と決めつけず、いざというときのために使い方を知っておくと便利な「FAXを送る方法」のご紹介でした!
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