
Windows 10 はサポート終了後、通常のセキュリティ更新が提供されません。ただし、Windows 10 22H2 を最新状態にし、Windows Update に表示される 「Enroll now」 から登録すれば、1年分の「拡張セキュリティ更新(ESU)」
で守ることができます。登録には Microsoft アカウントでのサインインが必要で、1つのアカウントにつき 最大10台まで対象になります。案内が表示されたら、画面の手順に沿って進めましょう。
Windows 11へのアップグレードとは?
Windows 11は、Windows 10の後継となる最新OSで、より美しいデザインとセキュリティ機能の強化が特徴です。アップグレードとは、既存のWindows 10環境をそのままWindows 11に移行することを意味します。
アップグレード前のチェックポイント
Windows 11へ移行する前に、まずはお使いのPCが対応しているか確認しましょう。
- TPM 2.0が有効
- セキュアブートが有効
- Intel第8世代以降、またはAMD Ryzen 2000以降のCPU
- メモリ 4GB以上
- ストレージ 64GB以上
>詳しい確認方法は以下の記事でも紹介しています
▶︎Windows10をアップグレードしようとすると「注意が必要です」と表示された
公式のアップグレード手順(対応PC向け)
Windows 11対応PCであれば、特別なソフトを使わなくても公式手順でアップグレードできます。
まずは以下の手順で準備を進めましょう。
手順1:バックアップをとる
Windowsアップグレード中に万が一失敗した場合に備えて、重要なファイルは外付けHDDやOneDriveにバックアップしておきましょう。
手順2:「PC正常性チェック」ツールで互換性を確認
公式「PC Health Check」で適合可否を確認できます(結果と対処の案内も表示)。要件の詳細は Microsoft の「Windows 11 仕様とシステム要件」ページをご覧ください。
手順3:Windows Update からアップグレード
設定 → 更新とセキュリティ → Windows Update から「Windows 11へのアップグレード」通知が出ていれば、指示に従って進めるだけです。
アップグレードできないPCの対策
「互換性なし」と表示された場合、以下の選択肢があります。
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| BIOSの設定変更 | TPMやセキュアブートが無効になっているだけの可能性あり。BIOS(UEFI)設定で有効にすることで対応できることがあります。 |
| ハードのアップグレード | メモリの増設、SSD換装、対応CPUへの交換などにより要件を満たせる場合があります(自己作業または専門業者へ依頼)。 |
| Windows 10を延命 | 個人向けにもESUが提供。Windows Backup(設定の同期)またはRewards 1,000ptで無料、条件を使わない場合は有料(約$30)で1年延長。移行準備の“猶予期間”として活用を。 |
| 別OSを導入 | Linuxなどの軽量OSへの移行を検討する方法もあります(中〜上級者向け)。古いPCでも軽快に動作するケースがあります。 |
上記のように、Windows 11にアップグレードできないPCでも、状況に応じた対策をとることで選択肢は広がります。
特に「TPMやセキュアブートが無効になっているだけだった」というケースは非常に多く、BIOS設定を見直すだけで解決することもあります。
一方で、ハードの限界や経年劣化によってどうしても対応が難しい場合は、今後のセキュリティリスクを考慮し、早めに買い替えや他のOSへの乗り換えも視野に入れて検討することが大切です。
「できない」と思い込まず、まずは一つひとつ確認しながら、自分に合った方法を探してみましょう。
TPMの解説記事はこちら▶︎PCでTPM 2.0とセキュアブートを有効にする詳しすぎる解説
非対応PCでWindows 11を動かす方法(※自己責任)
非対応PCでも、レジストリ変更やRufusなどの方法を使ってWindows 11をインストールできる場合があります。
ただし、これらの方法はMicrosoftのサポート対象外です。
将来的にアップデートが受けられなくなったり、不具合が発生したりする可能性があるため、メインPCにはおすすめできません。
試す場合は必ずバックアップを作成し、自己責任で行ってください。
方法2:Rufusを使ってISOからクリーンインストール
- RufusでWindows 11のブートUSBを作成
- TPM・セキュアブートチェックをスキップ設定して作成可能
この方法では、Rufusというツールを使ってWindows 11のインストールUSBを作成する際に、TPMやセキュアブートのチェックをあらかじめ無効化しておくことができます。
そのため、公式には非対応とされているPCでもWindows 11をインストールできるようになりますが、やはりこちらもサポート外の手段であり、動作保証やアップデートの継続提供がされない可能性がある点には注意が必要です。
また、クリーンインストールになるため、現在の環境やアプリ・ファイルが初期化される点にも留意してください。大切なデータは事前に必ずバックアップを取りましょう。
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実行は自己責任となりますが、非対応PCにWindows 11を試したい上級者の方にとっては、有効な手段の一つです。
上級者向けの注意点とおすすめ設定
【注意点】
インストール後のドライバ互換性に注意
古いハードではグラフィックドライバが対応していないこともあります。
Windows Updateが正しく機能しないケースもあり
非対応PCではアップデート対象から外される可能性があります。
セキュリティ強化のためのおすすめ設定
・ファイアウォールの見直し
・BitLockerの導入(TPMがある場合)
・ストレージセンサーの活用
Windows 11はWindows 10に比べてセキュリティ面が強化されていますが、それでも初期状態のままでは不十分なこともあります。上記で紹介した設定を見直すことで、ウイルスや不正アクセス、情報漏洩などのリスクを大幅に軽減することができます。
特に、ファイアウォールの設定やBitLockerによるドライブ暗号化は、個人情報や業務データを扱う方にとって必須の対策と言えるでしょう。こうした基本的な対策をしっかりと行っておくことは、長く安全にWindows 11を使い続けるための重要です!
24H2アップグレードと注意点
Windows Update経由での24H2配信形式
Windows 11 バージョン 24H2 は 2024年10月1日に一般提供が始まり、現在は広く利用できます。24H2 は 有効化パッケージではなくフル機能更新(ベースビルド 26100 への入れ替え)です。
なお バージョン 25H2 は、24H2 からは EKB(有効化パッケージ)で更新可能。24H2 未満(22H2/23H2 等)からは従来どおりフル機能更新になります。
◾ 非対応PCは、アップデート中に「0xc1900101」などの重大エラーが出ることも
非対応PCでのアップグレードを試みると、以下のようなエラーが発生することがあります。
| エラーコード | 内容 |
|---|---|
0xc1900101 | ドライバの互換性問題やストレージ不足が原因で発生する代表的なアップグレード失敗エラー |
0x80070005 | 権限不足またはセキュリティソフトの干渉による失敗 |
0x800F0954 | .NET Frameworkの導入失敗による影響(特に古いアプリ使用時) |
これらのエラーに備えて、アップグレード前にはドライバ更新・空き容量確保・セキュリティソフトの一時無効化などを行っておくことが重要です。
また、24H2では、Microsoftが非対応ハードウェアへのアップグレード制限を強化しており、Rufusなどで作成したUSBからも一部機種でインストールがブロックされる報告があります。特に古いIntel第7世代CPUやTPM未搭載PCでは注意が必要です。
⚠️ サポート終了後:Windows 10 を使い続ける際の注意点
Windows 10は 2025年10月14日でサポートが終了し、現在は希望者のみがESU(拡張セキュリティ更新プログラム)を契約している状態だと思います。
ESUによって重要・緊急のセキュリティ更新は継続されますが、新機能の追加や通常の機能改善は行われません。開発の主軸はすでに Windows 11 / 11 24H2 以降へ移っています。
その影響で、セキュリティソフト・業務用アプリ・VPNツールなどが「Windows 10 非対応」へ移行する動きが始まっています。
- 例:一部のウイルス対策ソフトでは「最新機能・AI検知機能はWindows 11専用」「Windows 10は“定義ファイル更新のみ”」と案内されるケースが増加。
- 例:企業向けVPN、リモート管理ツール、クラウド業務アプリなどで、Windows 11(24H2版)以降を推奨/必須とする仕様変更が進んでいます。
- 例:Microsoft自身も、Microsoft 365アプリやCopilot機能の新機能開発はWindows 11を前提としており、Windows 10は「維持のみ」という扱いです。
💡 今後のリスクと対策
現在Windows 10を継続利用することは可能ですが、次のようなリスクが年々高くなっていきます。
- 新しい周辺機器やソフトウェアが「Windows 10未対応」になる
- セキュリティソフトは更新されても、OS側の防御機能が古いため守り切れないケースが出てくる
- オンラインバンキング・クラウド会計・業務ツールなどで“Windows 11未満は利用不可”となる可能性
ESUの提供期間が終わると、実質的に「完全な非対応OS」になります
そのため、「まだ使えるから大丈夫」ではなく、「安全に使い続けるための準備期間」として動き出すことが重要な期間です。
対応PCなら早めにWindows 11へ、非対応PCなら買い替え・Linux活用・クラウドPCなども含めて検討しましょう。
アップグレード前に知っておきたい4つの重要ポイント
① 個人向けESUはすでに提供開始済み(※有料/一部は無料条件あり)
Windows 10のサポートは 2025年10月14日で終了済み ですが、現在は「ESU(Extended Security Updates:延長セキュリティ更新プログラム)」を契約することで、2026年10月まで重要なセキュリティ更新を受け取ることができます。
- 個人ユーザーも対象(法人限定ではありません)
- 登録方法:設定 → Windows Update →「延長セキュリティ更新プログラムに登録(Enroll)」から案内される形式
- Microsoft Rewards 1,000ポイントを使えば“1年分のESUが無料”で有効化できる場合あり
- それ以外の場合は、有料で購入(地域により約30ドル前後)
「Windows 11に今すぐ移行できない人」や「古いPCをもうしばらく使いたい人」に向けた、正式かつ安全な選択肢です。
② Rufusでの“バイパスインストール”は現在も可能。でも表示項目に注意
Windows 11非対応のPCにインストールする際、Rufusの新バージョンでは「TPMチェックを省略」「CPU要件をバイパス」などの項目が分かりづらくなっているケースがあります。
- ISO選択後に表示される 「イメージオプション」や「詳細設定を表示」チェックを開かないと出てこない こともあります
- バージョンによっては、モード(スタンダード/拡張モード)を切り替える必要あり
ただし、24H2以降はMicrosoftが非対応CPUへの制限を強化しており、成功率は以前より下がっています。
③ アップグレード前に「インストールUSB」を作成しておくと安心
アップグレード中に失敗したり、起動しなくなるケースに備えて、あらかじめWindows 11のインストールメディア(USB)を作成しておくことがおすすめです。
- 公式サイトの「Media Creation Tool」で簡単に作成可能
- 8GB以上のUSBメモリがあればOK
- これがあると
✔ アップグレード失敗時の修復
✔ クリーンインストール
✔ 回復ドライブの代わり
として使えます。
まとめ
Windows 10からWindows 11への移行は、対応PCであればWindows Updateから比較的簡単に行えます。
一方で、非対応PCの場合は無理にアップグレードするよりも、ESUを利用して移行準備期間を確保した方が安全なケースもあります。
まずは現在のPCがWindows 11に対応しているかを確認し、自分に合った方法で移行計画を立てることが大切です。
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