Windows Search Indexerが重い・CPUを使いすぎる原因と、安全に軽くする方法【2025年最新】

WindowsのSearch Indexerが重いときの原因と安全な対処を表すアイキャッチ。ノートPC画面に拡大鏡・ファイル・設定トグル・除外フォルダー・CPUメーターのアイコンが並ぶ、青系フラットイラスト。タイトル「Search Indexer が重い? 安全に軽くする設定」入り。

最近、「パソコンが急に重い」

「ファンが回りっぱなし」

「タスク マネージャーで“SearchIndexer.exe / SearchHost.exe”が上位にいる」

といったご相談をよくいただきます。これは、Windowsの検索を速くするための仕組み「Search Indexer(検索インデクサー)」が、ファイル内容を“索引化(インデックス化)”している最中に負荷が上がるのが主な理由です。正しく設定すれば安全に軽くできますので、むやみに機能を止めず、これからご紹介する順番で対処してみてください。


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Search Indexerとは?

  • 役割:PC内のファイル名・本文・メール等をあらかじめ読み取り、索引(インデックス)を作っておく仕組み。検索が速くなる代わりに、作業中はCPUやディスクを使います。
  • 特性:Windowsは高負荷やバッテリー駆動時に自動で控えめにする/一時停止する仕組みを持っています。つまり「常に悪者」ではありません。負荷が続く時は設定や環境の見直しが効果的です。

まずは安全に「状態」を確認しましょう

  1. タスク マネージャーを開き、「プロセス」または「詳細」で
    • SearchIndexer.exe / SearchHost.exe のCPU・ディスク使用率を確認。
    • しばらく様子を見る(大きな更新直後・大量ファイルの追加直後は一時的に上がります)。
  2. [設定] → [プライバシーとセキュリティ] → [Windows の検索] を開き、インデックスの対象や一時停止の状態をチェック。
    • ここから「インデックスの詳細(旧コントロールパネル)」にも移動できます。

ワンポイント
大規模アップデート(例:24H2/25H2相当)後は、検索ページが見直され項目名が変わることがあります。場所が多少違っても“Windows の検索(Searching Windows)”を探せばOKです。


よくある“重い原因”と対処(やさしい順)

① インデックス対象が広すぎる(写真・動画・外付けHDDも全部)

  • 対処:検索設定の「除外されたフォルダー」に容量の大きいフォルダー(例:動画、仮想マシン、アーカイブ置き場など)を追加。
  • 効果:読み取り対象が減るため、負荷と待ち時間が下がる
  • 操作手順
    1. [設定] → [プライバシーとセキュリティ] → [Windows の検索]
    2. 「除外されたフォルダー」に不要な場所を追加。
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② インデックスのデータベースが壊れている/古くなっている

  • 症状:いつまでもCPU使用が高止まり/検索結果が出ない・偏る
  • 対処(再構築)
    1. スタートで「インデックス オプション」と検索 → 開く
    2. [詳細設定] → [トラブルシューティング] → [再構築]
      ※再構築中は検索が一時的に遅くなりますが、完了後は安定しやすくなります。

③ ネットワーク/外付けドライブの影響

  • 症状:外付けHDDやNASをつなぐと重い
  • 対処:外付け/ネットワークの大容量フォルダーを除外、またはインデックス対象をローカル中心に絞る。

④ ウイルス対策との競合・大量の小さいファイル

  • 対処:セキュリティを損なわない範囲で、特定の開発フォルダー等を除外(例:ビルド生成物・巨大なログ)。
  • ※Defenderを無効化する必要はありません。無効化はセキュリティ低下のため推奨しません。除外・対象見直しで解決を目指します。

それでも重いときの「正攻法」チェックリスト

A. 検索トラブルシューティングを実行

方法1:設定アプリから実行(推奨)

  1. 設定システムトラブルシューティングその他のトラブルシューティング
  2. 「検索とインデックス作成」 を実行 → 該当する症状にチェック → 自動修復。

方法2:コマンドから直接起動(古い手順が必要な環境向け)

  • 検索ボックスに「cmd」と入力 → 管理者として実行 → 次を貼り付けて Enter
msdt.exe -ep WindowsHelp id SearchDiagnostic
  • 画面の指示に沿って診断・修復を進めます。
    ※ 一部の新しいWindowsでは MSDT系トラブルシューティングが段階的に廃止されつつあり、起動できない場合があります。その場合は上の「設定アプリ」ルートをご利用ください。

メモ:MSDT(古い方式)は将来的に削除予定です。見当たらない・起動しない場合は不具合ではなく仕様変更の可能性が高いです。


B. Windows Searchサービスを再起動(動作が固まった時のリフレッシュ)

画面操作で再起動

  1. Win + Rservices.msc → Enter
  2. 一覧から Windows Search(サービス名:WSearch)をダブルクリック
  3. 停止 → 数秒後に 開始(または再起動)を押す。

コマンドで再起動(上級向け・一発)

管理者のPowerShellで

Restart-Service WSearch

うまく再起動できない時はPCを再起動してください。


C. 公式の診断アプリ「Indexer Diagnostics」を使う

  • Microsoft製の無料アプリ。インデクサーの状態、エラー、インデックス再構築の進み具合などを“見える化”し、よくある問題の解決手順に案内してくれます。
  • Microsoft Storeから入手できます(管理者権限が必要な操作あり)。

使いどき

  • 「いま何をしていて重いのか」を知りたい
  • 再構築が進んでいるのか不安
  • 具体的なエラーを確認したい

D. 公式ガイドに沿って“原因別”に詰める(長引く場合に)

  • Microsoftの「検索のパフォーマンス問題」ガイドでは、
    • インデックス対象の見直し
    • 負荷が高い条件の回避(バッテリー時・大量ファイル更新直後 など)
    • 再構築/エラー対処
      原因別に整理しています。長引く場合はここに当てはめながら、不要フォルダーの除外・再構築・サービス再起動の順で進めるのが安全です。

補足:環境によってはデータベース(Windows.edb)が肥大化している例もあります。極端に重い・サイズが巨大な場合は、まず除外の見直し再構築で改善を狙い、それでもダメなら公式手順に沿って追加調査をしてみてください。


    安全に“負荷を抑える”具体設定

    1. 「見つけ方」モードの見直し
      • [Windows の検索] → “クラシック”(ユーザー フォルダー中心)にする
      • “拡張(PC全体)”は便利ですが負荷増。必要時のみ。
    2. 除外フォルダーの活用
      • 動画、仮想マシン、ビルド出力、巨大アーカイブ等は除外へ。
    3. 一時停止を活用
      • ノートPCで作業中は一時停止→作業後・電源接続時に再開。
      • Windowsは一時停止を一定時間で自動解除する挙動があります(再開し忘れ防止)。
    4. 再構築は“最後の手段”
      • 効果は大。ただし完了までPCが重くなる時間帯も。外出中や夜間に。

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    Windows検索・整理の基礎を一冊で

    検索の仕組み・ファイル整理の型を知ると、インデックス対象の切り分けがスムーズに。OneDriveとあわせて “よく探す/滅多に探さない”を分けて保存すると、PCはさらに軽快になります。


    Q&A(よくある疑問)

    Q1:インデクサーは無効化してしまって大丈夫?
    A:おすすめしません。検索が著しく遅くなり、Outlook検索などにも影響します。まずは対象の見直し・除外・再構築で負荷を下げるのが安全です。

    Q2:アップデート後に重くなった気がします。
    A:大規模更新後は、再インデックスのため一時的に負荷が上がることがあります。数時間~1日ほど様子を見つつ、上記の除外・一時停止を活用してください。設定画面の構成はバージョンで少し変わります。

    Q3:検索ページに“新しい設定”や“AI検索”が出てきました。
    A:Insider向けやCopilot+ PC向けに検索の強化(セマンティック検索など)がテストされています。お使いの環境で表示が異なる場合があります。基本の“インデックス対象と除外”の考え方は変わりません。


    トラブルが深刻なときの“応急策”

    • エクスプローラーが固まる/検索が全面的に不調
      1. サービス再起動(WSearch) → 2) トラブルシューティング → 3) 再構築の順で。
      2. 直近で大量のファイル操作がないか、外付け/NASを一時切断してみる。
      3. それでも改善しない場合は、イベント ビューアーでエラー(Search, SearchIndexer)を確認。

    予防のコツ(ふだんからできる軽メンテ)

    • 巨大フォルダーを定期的に整理(特にダウンロード/動画)
    • 除外フォルダーを見直す(作業内容が変わったら更新)
    • 大型アップデート後は“夜間にPCをつけておく”(再インデックスを完了させるため)

    まとめ

    検索インデクサーは便利さの代わりに一時的な負荷がかかる仕組みです。

    まずは対象を絞る/除外を増やす/一時停止を使うで負荷を抑えられます。

    再構築・サービス再起動・公式トラブルシュートで“直らない不調”にも正攻法で対応できます。

    Defenderの無効化は不要です。セキュリティを落とさず、設定の最適化で“軽さ”を取り戻しましょう。

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