【完全ガイド】Windows Searchの再インデックス方法|検索が遅い・出てこない時の対処法

Windows Searchの再インデックス方法を解説するイメージイラスト。パソコン画面に検索バーと再インデックスの矢印アイコンが表示され、左側にフォルダと書類が配置されている。
PR

はじめに

「Windowsの検索バーにファイル名を入れても全然出てこない…」

「検索結果が一部しか表示されない…」

そんな経験はありませんか?

Windows 10 / Windows 11 の検索はとても便利ですが、内部で使われている「インデックス」が壊れたり、古くなったりすると、検索してもファイルが出てこなかったり、異常に遅くなったりします。

この記事では、検索トラブルの原因になりやすいインデックスの不具合を「再インデックス」で修復する方法を、初心者の方でも分かるように手順付きで解説します。少し高度な「裏技」も紹介しますので、同じ症状でお困りの方は順番に試してみてください。

よくある症状

  • 検索してもファイルが出てこない
  • 一部のフォルダが検索対象になっていない
  • 検索が異常に遅い
  • 「インデックス作成中」のまま進まない

これらの原因の多くは、Windows Search が利用している「インデックスデータベース」の不具合によるものです。インデックスを再構築(再インデックス)することで、多くの問題は改善が期待できます。

インデックスの状態を確認する方法

まずは、現在のインデックスが正常に動いているかどうかを確認しましょう。

  1. スタートメニューを開く
  2. 検索ボックスに「インデックスのオプション」と入力し、表示された「インデックスのオプション」をクリック
  3. ウィンドウ上部の「インデックスの状態」を確認

ここで「インデックスは最新です」と表示されていれば基本的には正常です。
・エラー表示が出ている
・インデックス済みの項目数が明らかに少ない
といった場合は、次に紹介する再インデックスを検討します。

対処法① シンプルな再インデックス手順

PR

1. インデックスを再構築する

最も基本的な対処法は、「インデックスの再構築」です。

  1. 「インデックスのオプション」を開く
  2. 右下の「詳細設定」ボタンをクリック
  3. 「インデックス設定」タブ内の「再構築」ボタンをクリック

※「再構築」を行うと、既存のインデックスは一旦削除され、最初からスキャンし直します。
インデックス対象のファイル数が多いほど時間がかかるため、ノートPCの場合はACアダプタをつないだ状態で実行すると安心です。

2. 対象フォルダを確認・追加する

そもそも検索したい場所がインデックスの対象になっていないと、いくら待ってもヒットしません。対象フォルダを確認しておきましょう。

  1. 「インデックスのオプション」画面で「変更」ボタンをクリック
  2. 検索対象にしたいフォルダにチェックが入っているか確認
  3. 不足している場所(例:Dドライブのデータフォルダなど)があればチェックを入れて追加

※ネットワークドライブや外付けHDDなど、一部の場所は環境によってインデックス対象にできない場合もあります。会社や学校のPCの場合は、ポリシーで制限されているケースもあります。

【スポンサーリンク】

✔ 再インデックスやシステム修復の前に、大事なデータだけでもバックアップを推奨します。
✔ USBメモリが1本あると、緊急時でもすぐにコピーできて安心です。

▶ USBメモリをチェックする

対処法② インデックスのトラブルを修復する(裏技的な方法)

1. 検索サービス(Windows Search)の再起動

バックグラウンドで動いている「Windows Search」サービスが不安定になっていると、インデックスが止まったり、検索がいつまでも終わらないことがあります。サービスを再起動してみましょう。

  1. Win + R キーで「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. 「services.msc」と入力して Enter キー
  3. 一覧から「Windows Search」を探し、右クリック →「再起動」を選択

※「再起動」がグレーアウトしている場合は、一度「停止」→「開始」を選んでみてください。

2. コマンドプロンプトでの完全リセット(高度な方法)

インデックスデータベース自体が壊れている場合は、コマンドで一度完全に削除して作り直す方法もあります。操作に慣れている方向けですが、効果は高いです。

  1. スタートボタンを右クリック →「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を開く
  2. 以下のコマンドを順に実行
net stop wsearch
del /f /s /q %ProgramData%\Microsoft\Search\Data\Applications\Windows\*
net start wsearch

この方法では、インデックス用のデータファイルを手動で削除し、Windows Search サービス再起動時に再作成させます。
※大量のファイルがある環境では、再インデックスにかなり時間がかかります。PCを使わない時間帯に実行するのがおすすめです。

対処法③ システムトラブルが疑われる場合(SFC / DISM)

システムファイルチェッカー(SFC)で修復

インデックスの再構築やサービス再起動をしても検索が不安定なままの場合、Windows本体のシステムファイルが壊れている可能性もあります。その場合は、「システムファイルチェッカー(SFC)」で修復を試します。

管理者としてコマンドプロンプト(またはターミナル)を開き、次のコマンドを実行します。

sfc /scannow

DISMでWindowsイメージを修復

SFCの検査で問題が見つからない、あるいは修復できなかった場合は、「DISM」コマンドでWindowsのシステムイメージ自体を修復します。こちらは Windows Update から正しいファイルを取得して修復する仕組みです。

同じく管理者権限で、次のコマンドを実行します。

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

検索だけでなく、他の動作も不安定なときは、SFC と DISM をセットで実行しておくと安心です。

インデックスが壊れる主な原因

主な原因説明
急なシャットダウンインデックス更新中に電源が落ちると、データベースが破損することがある
ストレージエラーディスクの不良セクタなどで、インデックスの保存に失敗する
他のソフトの干渉セキュリティソフトや最適化ソフトがインデックスファイルをロック・削除してしまう

インデックスは基本的に自動で更新されますが、上記のようなトラブルが発生すると正しく動作しなくなることがあります。特に急な電源断ストレージの不良は、目に見えない内部エラーを引き起こしやすいため注意が必要です。

再インデックスを何度実行しても改善しない場合は、ディスクチェックやストレージの健康状態の確認も検討しましょう。

検索が遅い時の「インデックス以外」の盲点

インデックスそのものは正常でも、別の要因で検索が遅くなるケースもあります。

例えば、PCの電源プランが「省電力モード」になっていると、バックグラウンドでのインデックス作業が抑えられ、結果として検索の反映が遅く感じられることがあります。また、ストレージの空き容量が少なくなるとキャッシュ処理が遅れ、全体的に動作が重くなります。

再インデックス後も改善しない場合は、電源設定(高パフォーマンス/バランス)ディスクの空き容量にも目を向けてみてください。

Windows Searchが不安定になりやすい環境とは?

インデックスが壊れやすいのは、単に「PCトラブル時」だけではありません。次のような環境条件でも不具合が発生しやすくなります。

① 外付けストレージの多用

外付けHDDやUSBメモリ、NASを日常的に接続・取り外ししていると、インデックスの更新タイミングがズレる場合があります。特にネットワークドライブがオフラインのタイミングでインデックスが更新されると、「行方不明のファイル」として扱われ、エラーの原因になることがあります。

② 大量のファイルや特殊な拡張子

  • 何十万〜数百万件レベルのファイルがある場合
  • 独自ソフトが扱う特殊形式ファイルが大量にある場合

こういったケースでは、標準のインデックスシステムが処理しきれず、部分的にスキップされたり、インデックス処理が途中で停止してしまうことがあります。

③ セキュリティ設定やグループポリシーの影響

会社や学校などの管理されたPC環境では、ポリシー設定でインデックス機能が制限されていることもあります。たとえば「暗号化されたファイルはインデックスしない」「ネットワーク共有をインデックス対象外にする」といった制限が、管理者によって設定されている場合があります。

④ Windowsの大型アップデート直後

年に1〜2回のWindows大型アップデートの後は、インデックスデータベースが自動的に再構築されます。この過程でうまく移行できず、不整合が残るケースもあります。アップデート直後に検索トラブルが出た場合は、この記事で紹介した「再インデックス」を試す価値があります。

【裏技】インデックスの保存場所を変更する方法

標準では、インデックスデータは Cドライブ(システムドライブ)に保存されています。もし Cドライブの容量が厳しい場合や、SSDの書き込みを少しでも抑えたい場合は、インデックスの保存先を別ドライブに移動することも可能です。

  1. 「インデックスのオプション」→「詳細設定」を開く
  2. 「インデックスの場所」欄で「新しい場所の選択」をクリック
  3. Dドライブなど、十分な空き容量のあるドライブを指定

※保存先を移動する場合は、一度インデックスを削除し、最初から作成し直す必要があります。
また、ドライブ構成を大きく変える操作なので、初心者の方は無理に変更せず、まずは通常の再インデックスで様子を見ることをおすすめします。

【注意】OneDrive連携とインデックスの関係

最近のWindowsでは、OneDrive連携が標準になっていますが、クラウド上にのみ存在するファイル(オンデマンド状態)は、ローカルにダウンロードされていないとインデックス対象にならないことがあります。

OneDriveのアイコンが「雲マーク」だけのファイルは、検索してもヒットしにくい場合があります。「常にこのデバイスに保持する」を有効にしてローカルにも保存しておくと、インデックスに反映されやすくなります。

【スポンサーリンク】

✔ OneDriveフォルダを安定運用したい方には、Microsoft 365 Personal が最も安心です。
✔ 1TBのクラウドストレージ+常に最新Officeで、検索トラブルの予防にも役立ちます。

▶ Microsoft 365 Personal の詳細を見る

まとめ

Windows Search は、内部で動くインデックスに大きく依存しているため、インデックスが壊れると「見つかるはずのファイルが見つからない」「急に検索が遅くなった」といったトラブルが発生します。

今回紹介したように、

  • インデックスの状態確認
  • インデックスの再構築(再インデックス)
  • サービス再起動やコマンドによるリセット
  • SFC / DISM によるシステム修復

…といった手順を順番に試していけば、初心者の方でも安全にトラブルシュートできます。

さらに他のトラブル事例も知りたい方は、以下のおすすめ記事も参考にしてください。

【おすすめ記事】

▶︎ バックアップ後にWindowsが不安定になる原因と対処法|復元後の隠れた落とし穴も解説

▶︎ WindowsのPINが消せない・作れない・リセットできない原因と対処法まとめ

▶︎ 最新【Windowsエラーコード完全版】コード一覧と対処法まとめ

←🏠ホームへ戻る