【10/14配信予定】今月のWindows更新を先読み:Win10最終日/Win11 24H2・25H2の注意点

— Windows 10“最終更新”と、Windows 11 24H2/25H2の注目ポイント —

10月の「パッチチューズデー(10/14)」を予告するアイキャッチ。青系グラデの背景にノートPCと更新を示す盾アイコン、左上に「OCT 14」のカレンダー。右側に“Patch Tuesday — Oct 14”“Windows 10 Final Update”“Windows 11 24H2 / 25H2”のテキストとハッシュタグを配置したフラットデザイン。

はじめに:今月は“節目”です

2025年10月のバッチチューズデー(毎月第2火曜)は、Windows 10(22H2)にとって最後の通常セキュリティ更新日になります。以降は原則として無償の更新提供は終了し、必要な場合は有償のESU(Extended Security Updates)で延命する形です。Windows 10のEOS(End of Support)は2025年10月14日とMicrosoftが明記しています。

一方のWindows 11は、25H2が9月末から一般提供(GA)開始。25H2は24H2と同系サービシングで、10月の累積更新も24H2と25H2に並行配信される見込みです。サポート期間のリセット効果(Home/Proは24か月、Enterprise/Educationは36か月)が大きなメリットになります。

今年の10月の第2火曜は10月14日です。通例どおり日本時間の深夜〜午前にかけて配信が段階的に見え始めます。


今月の全体像

Windows 1010/14が最後の無償セキュリティ更新日です。翌日以降は原則として月例更新は届きません(LTSCは各自のライフサイクルで継続)。

Windows 11(24H2/25H2):どちらも同じ仕組みで月例更新が配信されます。25H2に更新すると、サポートの“起点”が25H2に切り替わるため、Home/Proはおよそ2年、Enterprise/Educationはおよそ3年のサポートを25H2の公開時点から受け直せます(=24H2の期限をそのまま引き継ぐのではありません)。

注意点(既知の不具合):保護コンテンツの再生(DRM/EVR)などの問題は、9月末のプレビューパッチ(任意更新)で多くが改善されました。ただし一部は未解消の報告もあるため、10月の定例更新を適用した後も、該当アプリや動画再生の動作確認を続けてください


Windows 10:最後の“定例パッチ”をどう迎えるか

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1) まずは「最後の更新」を適用

10/14配信の累積更新を適用し、現時点で取り得る最新の防御状態にしておきます。これが“区切り”になります。Microsoft サポート

2) その後の選択肢(ESU or 更改)

  • ESU(有償):10/14以降も限定的にセキュリティ更新を受ける延命策。業務要件や装置の寿命に合わせて期間を設計。
  • 更改(Windows 11へ):要件を満たす機器は25H2基準で設計すると運用期間が取りやすいです。

ワンポイント:Windows Defenderの定義更新など一部のセキュリティ機能はEOS後もしばらく提供される見込みですが、OS本体の脆弱性修正は対象外になります。公式のEOS定義を確認した上で、リスク評価を。


Windows 11(24H2/25H2):10月累積の見どころ

1) 25H2の“価値”は寿命リセット

24H2と機能差は大きくないものの、25H2へ上げると寿命が伸びるのが実務メリット。段階的ロールアウトのため、「最新の更新プログラムをいち早く受け取る」を有効化している端末から入りやすい傾向です。ISOやMCTでの導入も可能。

2) 既知の課題:DRM/EVR、WUSA(.msu)

  • DRM/EVR系の再生:9月プレビュー(KB5065789など)で大半は改善。ただし一部のDRMオーディオ系は継続監視。10月本番でも追加の安定化に期待。Microsoft Learn
  • WUSA(.msu適用):特定のパス要因でERROR_BAD_PATHNAMEとなる事例が告知されています。企業環境の手動適用フローを使う場合は留意。Windows Latest

運用者/一般ユーザー 向けチェックリスト

一般ユーザー

  • バックアップ:ユーザーフォルダ/写真/メールは最低限クラウドか外付けに二重化。
  • Windows 10の方:10/14の更新適用→移行計画の着手(互換チェック or 新端末検討)。
  • Windows 11の方:24H2→25H2へ上げる場合は、更新オプションと容量を確認。夜間に適用して翌朝検収が安心。

IT 管理者

  • 影響把握:映像配信/再生系アプリ(DRM/EVR)やWUSA運用がある組織は、検証用リングを用意し、10月累積の回帰をチェック。
  • 25H2の採用方針サポート延伸を目的に、25H2を“今期の標準”として展開するなら、SCCM/Intuneのリング設計を更新。
  • Windows 10:10/14以降のESU調達・対象資産の棚卸し・ネット分離ポリシー(必要なら)を明文化。

よくある質問(FAQ)

Q1. 10月の配信は何時ごろ届きますか?
A. 通例どおり第2火曜(10/14)から段階的。Windows Updateでは日本時間の深夜~午前に見え始めることが多いです。

Q2. 25H2と24H2はどちらを選ぶべき?
A. 25H2を選ぶとサポート期間がリフレッシュされます。機能差は小さいため、長期運用を優先するなら25H2が現実解です。

Q3. 既知の不具合は解消されましたか?
A. DRM/EVR系は9月プレビューで広く緩和、WUSAの.msu適用は特定条件で注意継続。10月本番累積での改善を確認してください。

Q4. Windows 10はどうなりますか?
A. 10/14が最後の通常更新です。以降は原則更新なし。延命が必要ならESU契約を検討します。Microsoft サポート


実務Tips:安全・失敗しない当日運用

  • “更新前に再起動”:長期稼働端末はメモリリークや一時ファイルの影響を避けるため、適用前に一度再起動。
  • 適用の“波”をずらす:在宅作業が多い日は夜間予約でトラブル時の影響を最小化。
  • 復旧手段を準備:インストールUSB(MCT)や回復ドライブ、復元ポイントを前日までに用意。
  • 検証リング:先行適用→24時間観察→本番適用、の三段階運用で安心。
  • メディア経由の更新:WUSAや.msuを使う文化がある組織は、今月だけWU優先に寄せるなど一時運用を調整。

まとめ:10/14を境に“次の2年”が始まります

  • Windows 10最後の通常パッチ。この日を境に、ESU or 更改という次の一手へ。Microsoft サポート
  • Windows 11(24H2/25H2)は、安定性強化とサービシングの継続。25H2採用=寿命リフレッシュで、運用計画が描きやすくなります。
  • 既知の注意点は絞られてきました。DRM/EVRとWUSAまわりをチェックしつつ、今月累積での改善具合を確認していきましょう。

[スポンサーリンク] 更新前に“データ”と“復旧手段”を用意

25H2/24H2の適用前に、重要データのバックアップと、インストールUSB(Media Creation Toolで作成)をご用意ください。

※価格・在庫は変動します。購入前に各ページの最新情報をご確認ください。

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