
はじめに
「Windowsの更新ができない」
「空き容量が足りませんと表示された」
そんなエラーに悩まされたことはありませんか?
Windows 10や11では、アップデート時に10GB〜20GB程度の空き容量が必要です。これを確保できないと、セキュリティ更新も止まってしまい、ウイルス感染や不具合の原因になります。
この記事では、容量不足の状態を解消し、スムーズにアップデートを完了させるための7つの対処法を、初心者向けにわかりやすく紹介します。
空き容量の確認方法
まずは、今の空き容量をチェックして、どの程度不足しているのかを把握しましょう。
確認手順
① デスクトップ下部の「エクスプローラー」を開く
②「PC」から「ローカルディスク(C:)」を選ぶ
③ 表示される「空き領域」を確認(推奨:10GB以上)
Windows 11の最新アップデート(24H2)では、20GB以上の空きが必要なケースもあります。
ディスククリーンアップの実行
一番簡単で効果的なのが、ディスククリーンアップ機能の活用です。
操作方法
①「スタートメニュー」で「ディスククリーンアップ」と検索
② Cドライブを選び、「システムファイルのクリーンアップ」をクリック
③「Windows Updateのクリーンアップ」などにチェックを入れて「OK」を押す
不要な一時ファイルや更新プログラムの残骸を削除でき、数GB〜十数GBの容量が空くことがあります。
一時ファイルや不要アプリを削除
記憶域の中で圧迫しやすいのが、一時ファイルや使っていないアプリです。
操作方法
①「設定」→「システム」→「記憶域」を開く
②「一時ファイル」を選択し、不要なファイルを削除
③「アプリと機能」から使っていないソフトをアンインストール
特に動画編集ソフトや大型ゲームなどは、10GB以上占有していることもあります。
USBメモリを使って一時的に空き容量を補完
Windows 10/11では、アップデートに必要な一時ファイルを外部ストレージに逃がす機能があります。
利用条件
・16GB以上のUSBメモリを用意
・PCに接続したままアップデートを開始するだけ
USBメモリにシステムファイルが一時保存されるため、Cドライブの空きが足りなくてもアップデート可能です。
【スポンサーリンク】
アップデート用のUSBメモリをお探しなら、信頼性の高い正規品がおすすめです。
私が使っているUSB👉 SanDisk 32GB USBメモリ(Amazonで見る)
ストレージセンサーを活用(Windows 10以降)
Windowsには、不要ファイルを自動で削除してくれる便利な機能「ストレージセンサー」があります。
操作方法
①「設定」→「システム」→「記憶域」
②「ストレージセンサー」をオンにする
③ 手動実行も可能
一時ファイルやゴミ箱の中身、旧バージョンの更新ファイルなどが自動で整理されます。
ストレージセンサーを活用しても空き容量が増えない場合は?
ストレージセンサーをオンにしても、空き容量が十分に増えない場合は、対象のファイル種類を細かく見直してみましょう。
「ダウンロードフォルダー」や「一時インターネットファイル」などが対象外になっていると、期待したほどの効果が得られません。
また、「過去のWindowsバージョン(Windows.old)」が残っている場合、自動削除されないことがあります。これは数十GB以上の容量を占めることもあるため、クリーンアップツールでの手動削除も検討しましょう。
OneDriveや外付けHDDにファイルを退避
写真や動画など、大容量の個人データを一時的に移動して空き容量を確保する方法です。
空き容量を確保する方法
・OneDriveにドキュメント、写真などをアップロード
・または外付けHDDやSSDにデータを移動する
・移動後、Cドライブ内の元ファイルを削除する
動画ファイルなどは1本で数GBあるため、大きな効果が期待できます。
Cドライブのパーティションを拡張する(上級者向け)
どうしても容量が足りない場合は、Cドライブのサイズ自体を広げる方法もあります。
Cドライブのサイズ自体を広げる方法
① スタートを右クリック→「ディスクの管理」
② Cドライブの右隣に「未割り当て領域」があるか確認
③ Cドライブを右クリックし「ボリュームの拡張」を選択
【注意点】
操作を誤るとデータを消失する危険があります。バックアップを取ったうえで、慎重に行ってください。
実は多い?「見えないファイル」
一見ファイルが少ないように見えても、キャッシュファイルやログファイル、さらには旧バージョンのWindowsの残骸など、ユーザーが意識しにくい隠れた容量消費源が存在します。
【代表例】
- ブラウザのキャッシュ(Edge、Chromeなど)
- アプリの自動ログ(例:Zoomの録画一時保存ファイル)
- 「Windows.old」フォルダ(過去バージョンが残る)
【対処法】
ディスククリーンアップを「システムファイル込み」で行うことで削除できます。
手動で削除する場合は、「C:\Windows.old」や「AppData」フォルダにも注意が必要です。
【注意】
誤って必要なファイルまで削除しないよう、削除前に内容を確認するか、信頼できるクリーナーソフトを使いましょう。
容量不足が再発しないためにできる予防策
せっかく容量を確保しても、しばらく経つとまた足りなくなることも。そんな再発を防ぐには、普段の使い方の見直しも重要です。
おすすめ予防策
- 毎月1回はストレージセンサーを手動実行
- ダウンロードフォルダの定期整理(特にPDFや画像)
- 動画や音楽ファイルは外部ストレージへ保存する習慣
- OneDriveなどクラウドストレージの同期対象を最小限に設定
「毎月1日」など、日付を決めてクリーンアップを行うと、習慣化しやすくなります。
容量不足でもアップデートをあきらめない方法【最終手段】
どうしても容量が確保できず、アップデートも失敗してしまう…。
そんなときはクリーンインストールやUSB経由の手動更新も視野に入れましょう。
選択肢の例
- Media Creation Toolでアップデート用USBを作成し、そこから更新
- ファイルをバックアップして、Windowsのクリーンインストールを実行
- サードパーティ製のアップデート支援ツールを活用(※非公式のため注意)
【注意】
クリーンインストールではデータが消えるため、事前のバックアップが必須です。
詳しい操作方法はこちらの記事で解説しています。>パソコンのバックアップ完全ガイド
対処法まとめ表
対処法 | 効果 | おすすめ度 |
---|---|---|
ディスククリーンアップ | 数GB〜十数GB | ★★★★★ |
不要アプリの削除 | ソフトによって大幅 | ★★★★☆ |
USBメモリの活用 | 一時的な補完に最適 | ★★★☆☆ |
外部ストレージへの退避 | 写真・動画で大幅空き | ★★★★☆ |
パーティション拡張 | Cドライブそのもの拡張 | ★★☆☆☆ |
アップデートに必要な空き容量が不足していると、Windowsは更新できずにトラブルを引き起こすこともあります。
今回ご紹介した7つの方法を実践すれば、ほとんどのケースで問題を解消できます。
空き容量を確保する習慣は、PCの寿命を延ばし、トラブル予防にもつながります。
この機会に定期的な整理・バックアップも心がけましょう。
関連記事