
はじめに
「Windowsの更新ができない」
「空き容量が足りませんと表示された」
そんなときは、まず Cドライブの空き容量を確保するのが最優先です。
ただし、更新が止まる原因は容量不足だけではなく、更新キャッシュの破損・ネットワーク設定・常駐アプリの干渉などが重なっていることも少なくありません。
この記事では、最初に“空き”を作り、そのうえで 詰まりポイントを順番に取り除く形で、初心者でも迷わない手順にまとめます。
- 1 空き容量の確認方法
- 2 ディスククリーンアップの実行
- 3 一時ファイルや不要アプリを削除
- 4 USBメモリを使って一時的に空き容量を補完
- 5 ストレージセンサーを活用(Windows 10以降)
- 6 OneDriveや外付けHDDにファイルを退避
- 7 Cドライブのパーティションを拡張する(上級者向け)
- 8 実は多い?「見えないファイル」
- 9 容量不足が再発しないためにできる予防策
- 10 容量不足でもアップデートをあきらめない方法【最終手段】
- 11 0%/「ダウンロード中」から進まない(ネットワーク系)
- 12 再起動を繰り返す/「インストールの準備」で止まる
- 13 エラーコードが出る/共通手順で直したい(まずはここから)
- 14 企業・学校のPC(WSUS/Intune管理)の場合
- 15 対処法まとめ表
空き容量の確認方法
まずは、今の空き容量をチェックして、どの程度不足しているのかを把握しましょう。
確認手順
① デスクトップ下部の「エクスプローラー」を開く
②「PC」から「ローカルディスク(C:)」を選ぶ
③ 表示される「空き領域」を確認(推奨:10GB以上)
目安として、Windows Updateが安定して進むためには Cドライブに10~20GB程度の空きがあると安心です。
大型アップデート(機能更新)が来るタイミングや、更新のダウンロード・展開の状況によって必要量は増えることがあります。「ギリギリ足りている」より、できるだけ余裕を作ってから更新するほうが失敗しにくいです。
ディスククリーンアップの実行
一番手軽で効果が出やすいのが、Windows標準のクリーンアップです。
まずは“設定から”やるのがおすすめです。
手順(Windows 10/11)
- 設定 → システム → 記憶域 を開く
- 一時ファイル を選ぶ
- 「Windows Updateのクリーンアップ」「一時ファイル」などを確認して削除
さらに空きを増やしたい場合は、従来の「ディスク クリーンアップ」も有効です。
スタートで「ディスク クリーンアップ」と検索 → Cドライブ →(可能なら)システムファイルのクリーンアップ の順で実行します。
一時ファイルや不要アプリを削除
記憶域の中で圧迫しやすいのが、一時ファイルや使っていないアプリです。
操作方法
①「設定」→「システム」→「記憶域」を開く
②「一時ファイル」を選択し、不要なファイルを削除
③「アプリと機能」から使っていないソフトをアンインストール
特に動画編集ソフトや大型ゲームなどは、10GB以上占有していることもあります。
USBメモリを使って一時的に空き容量を補完
どうしてもCドライブの空きが作れない場合、更新の途中で 「外部ストレージを使用しますか?」 と案内され、USBメモリや外付けドライブを一時領域として使えることがあります。
目安:16GB以上(余裕があるほど安心)
注意:更新が終わるまで 抜かない/できれば USB 3.0以上 の製品を使う
ただし、すべての更新で必ず使えるわけではありません。案内が出ない場合は、次の「ファイル退避」や「クリーンアップ」を優先しましょう。
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ストレージセンサーを活用(Windows 10以降)
Windowsには、不要ファイルを自動で削除してくれる便利な機能「ストレージセンサー」があります。
操作方法
①「設定」→「システム」→「記憶域」
②「ストレージセンサー」をオンにする
③ 手動実行も可能
一時ファイルやゴミ箱の中身、旧バージョンの更新ファイルなどが自動で整理されます。
ストレージセンサーを活用しても空き容量が増えない場合は?
ストレージセンサーをオンにしても、空き容量が十分に増えない場合は、対象のファイル種類を細かく見直してみましょう。
「ダウンロードフォルダー」や「一時インターネットファイル」などが対象外になっていると、期待したほどの効果が得られません。
また、「過去のWindowsバージョン(Windows.old)」が残っている場合、自動削除されないことがあります。これは数十GB以上の容量を占めることもあるため、クリーンアップツールでの手動削除も検討しましょう。
OneDriveや外付けHDDにファイルを退避
写真・動画などの個人データが多い場合は、外部ストレージやOneDriveへ退避すると一気に空きが増えます。
【安全な手順】
- 外付けHDD/SSD、またはOneDriveへ コピーする
- 移動先でファイルが開けるか(再生できるか)を 必ず確認する
- 問題なければ、Cドライブ側の元ファイルを削除して空きを作る
※「写真」や「ビデオ」フォルダは容量が大きくなりがちなので、優先的に見直すと効果的です。
Cドライブのパーティションを拡張する(上級者向け)
どうしても容量が足りない場合は、Cドライブのサイズ自体を広げる方法もあります。
Cドライブのサイズ自体を広げる方法
① スタートを右クリック→「ディスクの管理」
② Cドライブの右隣に「未割り当て領域」があるか確認
③ Cドライブを右クリックし「ボリュームの拡張」を選択
【注意点】
操作を誤るとデータを消失する危険があります。バックアップを取ったうえで、慎重に行ってください。
実は多い?「見えないファイル」
ファイルが少ないように見えても、更新ファイルの残り・キャッシュ・ログなどで容量が圧迫されていることがあります。
代表例
- Windows Updateの残り
- 一時ファイル
- ブラウザのキャッシュ
- 過去のWindows更新で残ったフォルダ(例:Windows.old)
対処の基本は、この記事で紹介している
「一時ファイル削除」+「ディスク(システムファイル)クリーンアップ」 です。
AppData などのシステム寄りフォルダは、手動削除で不具合につながりやすいので、基本的に触らないのが安全です。どうしても確認したい場合は、容量の大きいフォルダを“調べるだけ”に留め、削除は慎重に行いましょう。
容量不足が再発しないためにできる予防策
せっかく容量を確保しても、しばらく経つとまた足りなくなることも。そんな再発を防ぐには、普段の使い方の見直しも重要です。
おすすめ予防策
- 毎月1回はストレージセンサーを手動実行
- ダウンロードフォルダの定期整理(特にPDFや画像)
- 動画や音楽ファイルは外部ストレージへ保存する習慣
- OneDriveなどクラウドストレージの同期対象を最小限に設定
「毎月1日」など、日付を決めてクリーンアップを行うと、習慣化しやすくなります。
容量不足でもアップデートをあきらめない方法【最終手段】
どうしても容量が確保できず、アップデートも失敗してしまう…。
そんなときはクリーンインストールやUSB経由の手動更新も視野に入れましょう。
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容量不足でもあきらめない:まずは“空き”と“安全”を確保
大型更新は20GB前後の空きが必要になることがあります。バックアップと一時退避で、更新を安全に進めましょう。
- 外付けSSD 1TB(大容量データの一時退避・バックアップに。BitLocker推奨)
- SanDisk 32GB USBメモリ(更新の一時ファイル退避やMedia Creation Tool用に)
- 小型UPS(更新中の停電対策。途中停止のリスクを低減)
- ソフマップ:外付けHDD/SSDを探す
※バックアップ媒体は必ず暗号化して運用してください。
選択肢の例
- Media Creation Toolでアップデート用USBを作成し、そこから更新
- ファイルをバックアップして、Windowsのクリーンインストールを実行
- サードパーティ製のアップデート支援ツールを活用(※非公式のため注意)
【注意】
クリーンインストールではデータが消えるため、事前のバックアップが必須です。
詳しい操作方法はこちらの記事で解説しています。>パソコンのバックアップ完全ガイド
0%/「ダウンロード中」から進まない(ネットワーク系)
更新が0%や「ダウンロード中」のまま動かない場合、多くはネットワーク設定や接続の影響です。次の順にご確認ください。
- 従量制課金接続(メータード)をオフ:設定 > ネットワークとインターネット > Wi-Fi(またはイーサネット)> プロパティ > 従量制課金接続をオフ
- 更新の一時停止が有効になっていないか:設定 > Windows Update > 一時停止がオンなら解除
- VPN/プロキシ/広告ブロッカーを一時停止(企業ネットも含む)
- 配信の最適化(Delivery Optimization) は、環境によっては更新の取得が不安定になることがあります。
設定 → Windows Update → 詳細オプション(または「配信の最適化」)から、いったんオフ→オンして挙動が変わるか確認してみてください。 - 時刻の自動設定(NTPずれで失敗する例あり):設定 > 時刻と言語 > 日付と時刻 > 自動設定をオン
改善しない場合は、次章の「トラブルシューティング」と「コンポーネントリセット」をお試しください。
再起動を繰り返す/「インストールの準備」で止まる
- 周辺機器を一旦外す:USBドライブ、外付けHDD、プリンター、ドングル類
- クリーンブート:msconfigで「スタートアップの選択→スタートアップ項目を読み込まない」「サービスでMicrosoft以外をすべて無効」→再起動→更新
- 空き容量の再確認:大型更新は20GB以上必要なケースあり(本記事の容量対策を再実行)
- ドライバー更新:特にストレージ/チップセット/グラフィック
それでも進まない場合は、更新の内部キャッシュ破損が疑われます。次章の「コンポーネントリセット」を実施します。
※「サービス停止で軽くする」系の情報も見かけますが、Windows Updateが絡む場面では おすすめしません。むしろ必要なサービスまで止めて、更新が失敗しやすくなることがあります。
どうしても切り分けしたい場合は、サービス調整よりも先に クリーンブート(Microsoft以外の常駐を一時停止)で確認するほうが安全です。
エラーコードが出る/共通手順で直したい(まずはここから)
1) Windows Updateトラブルシューティングを実行
設定 > システム > トラブルシューティング > その他のトラブルシューティングツール > Windows Update > 実行。自動修復後、再起動して再試行します。
2) Windows Updateコンポーネントをリセット(管理者)
「スタート」を右クリック > Windows Terminal(管理者) を開き、次を順番に実行します。
net stop wuauservnet stop cryptSvcnet stop bitsnet stop msiserverren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.oldren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.oldnet start wuauservnet start cryptSvcnet start bitsnet start msiserver終了後に再起動し、更新を再試行してください。
3) システムファイルの修復(DISM / SFC)
同じく管理者ターミナルで次を実行します。完了後に再起動し、更新を再試行します。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthsfc /scannowサードパーティ製セキュリティソフトを一時停止するだけで改善するケースもあります。更新後は必ず元に戻しましょう。
企業・学校のPC(WSUS/Intune管理)の場合
管理下の端末は、更新が管理サーバーで制御されていることがあります。勝手にツールで更新すると不整合の原因になるため、以下を確認してください。
- 更新の配信リング/締切(期限)
- 一時停止・延期ポリシー
- VPN越しの社内リポジトリ接続が必須か
不明な場合はシステム管理者に「更新の配信ポリシー」と「既知のブロック条件」の有無を確認しましょう。
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対処法まとめ表
| 対処法 | 効果 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| ディスククリーンアップ(システムファイル込み) | 数GB〜十数GBの空き確保 | ★★★★★ |
| 不要アプリ削除・外部ストレージ退避 | 容量不足の抜本解消 | ★★★★☆ |
| USBメモリで一時ファイル退避 | 容量不足時の応急処置 | ★★★☆☆ |
| 従量制課金接続オフ/一時停止解除 | 0%停止・ダウンロード詰まりの改善 | ★★★★☆ |
| VPN/プロキシ/広告ブロッカー一時停止 | 通信エラー回避 | ★★★☆☆ |
| Windows Updateトラブルシューティング | 自動修復の第一歩 | ★★★★☆ |
| コンポーネントリセット(SoftwareDistribution/Catroot2) | 更新キャッシュ破損の解消 | ★★★★★ |
| DISM / SFC | システム破損の修復 | ★★★★☆ |
| クリーンブート+周辺機器取り外し | 常駐・ドライバ干渉の切り分け | ★★★☆☆ |
| Media Creation Tool/インストールアシスタント | 手動更新(最終手段) | ★★★☆☆ |
Windows Updateが進まないときは、まず Cドライブの空き容量を確保するのが近道です。
それでも止まる場合は、ネットワーク(メータード/VPN/プロキシ) と 更新キャッシュ(SoftwareDistribution/Catroot2) の詰まりが原因になっていることが多いので、順番に切り分けていきましょう。
「空き容量を作る習慣」をつけておくと、更新エラーの予防だけでなく、PC全体の動作改善にもつながります。
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