【無料】ウイルスソフトなしでPCのウイルスをチェックする方法【Windows 10/11対応・2025年版】

ノートPCの画面に表示されたMicrosoft Defenderのセキュリティ画面。中央には「盾」のアイコンがあり、フルスキャンが進行中であることを示している。画面の右端には「Quick Options」や「Offline scan」のボタンが表示され、赤いウイルスのようなアイコンが検出されている様子が描かれている。ウイルス対策ソフトなしでWindows標準機能を使ってPCを徹底スキャン・診断している様子をイメージした画像。

はじめに

「最近パソコンの動きが遅い」

「変な広告が出る」

「ファイルが勝手に開く気がする」——
そんなときにまず気になるのが、ウイルス感染の可能性です。でも、

「ウイルスソフトを入れていない」
「できればインストールせずに確認したい」

という方も多いはず。

実は、Windows 10/11 には標準で高精度なウイルススキャン機能(Microsoft Defender)が組み込まれており、無料で安全にPCをチェックすることができます。
本記事では、ウイルスソフトなしで感染の有無を確認する方法と、疑わしいときの追加チェック手順を、画像操作なしでも分かるように丁寧に解説します。


PR

1. 標準搭載の「Microsoft Defender」で全スキャン

Windows 10/11 では、追加ソフト不要で使える公式ウイルス対策機能「Microsoft Defender Antivirus」が標準搭載されています。

🔹 簡易スキャンの手順

  1. 画面左下の 検索バー に「Windows セキュリティ」と入力し、開く
  2. ウイルスと脅威の防止」をクリック
  3. クイックスキャン」を押す

→ 数分で、現在動作中のプログラムや重要ファイルを自動チェックします。

🔹 フルスキャン(時間をかけて徹底チェック)

  1. 「スキャンのオプション」をクリック
  2. フルスキャン」を選び「今すぐスキャン」

→ システム全体を隅々まで調べ、隠れたマルウェアやトロイの木馬も検出します。
(SSD環境で1時間程度、HDDなら数時間かかることも)

💡豆知識

  • Microsoft Defender は、オンライン更新で最新ウイルス定義を自動取得します。
  • もし古い環境なら、「ウイルスと脅威の防止の更新」をクリックして定義を最新にしてからスキャンを実行しましょう。

PR

2. オフラインスキャン(しつこいウイルス用)

通常スキャンで見つからない場合は、Defenderの「オフラインスキャン」が強力です。

🔧 手順

  1. 「Windows セキュリティ」→「ウイルスと脅威の防止」→「スキャンのオプション」
  2. Microsoft Defender オフラインスキャン」を選択
  3. 「今すぐスキャン」を押す

→ PCが一度再起動し、Windowsが立ち上がる前にウイルスチェックを行います。
→ 普通のスキャンでは削除できなかったウイルスも、このモードで駆除可能です。

※実行中は数分〜10分程度で終了します。


3. 感染の兆候チェック(症状別リスト)

ウイルスソフトを入れていなくても、Windowsの挙動で感染のサインをつかめます。

症状考えられる原因
動作が極端に遅くなる背景でマルウェアが常駐/マイニングウイルス
見覚えのないアプリが勝手に起動スタートアップ登録された不正ソフト
広告ポップアップが増えたアドウェア・ブラウザハイジャッカー
拡張子が変わった/開けないファイルがあるランサムウェアの可能性
ファンが常に回っている常駐マルウェア・バックグラウンド動作

4. タスクマネージャーで“怪しい動作”を確認

  1. Ctrl+Shift+Esc キーを同時に押してタスクマネージャーを開く
  2. CPU」「メモリ」「ディスク」の使用率を確認
  3. 不自然にリソースを消費しているプロセスを右クリック → 「ファイルの場所を開く」

もし C:\UsersTemp フォルダ内に見覚えのない実行ファイル(例:abc123.exe)があれば要注意です。
ファイル名をコピーして Google 検索または VirusTotal に貼り付けると、世界中のセキュリティデータベースで判定可能です。


5. ブラウザの不正拡張機能を削除

ブラウザ経由で感染するケースも多く、特にChrome・Edge・Firefoxの拡張機能が原因になることがあります。

対処手順(共通)

  1. ブラウザ右上の「…」メニュー → 「拡張機能」
  2. 見覚えのない拡張機能を無効化または削除
  3. 「設定」→「検索エンジン」を開き、勝手に変わっていないか確認

💡特に、広告を勝手に表示する「Adware(アドウェア)」はここから削除できます。


6. 無料のオンラインスキャンを併用

ウイルスソフトを入れたくない場合でも、ブラウザ経由で一時スキャンできるサービスがあります。

サービス名特徴URL
Microsoft Safety ScannerMicrosoft公式の一時実行型スキャンツールhttps://learn.microsoft.com/msert
ESET Online Scannerクラウドベースで深く検出、削除も可能https://www.eset.com/
Trend Micro HouseCall日本語対応。感染ファイル名まで詳しく表示https://www.trendmicro.com/ja_jp/forHome/products/housecall.html

これらのオンラインスキャンは、インストール不要で今すぐ実行できるのが大きな利点です。
一度限りのチェックにも向いており、たとえば「最近PCが遅い気がする」「変なポップアップが出た」など、軽い違和感を感じたときの一次診断に最適です。

Microsoft Defenderと併用することで、異なる検出エンジンからの“ダブルチェック”ができるため、より確実に感染の有無を確認できます。
また、どのツールもスキャン終了後に「感染の有無」「感染ファイルの場所」まで表示してくれるので、削除対象を自分で確認したい場合にも便利です。

💡ポイント
オンラインスキャンは「一時的な安全確認」に強く、常駐保護は行わないため、常用する必要はありません。
必要なときに使い分ける——それが最もスマートなウイルス対策です。


7. Windows ファイアウォールの基本確認

ファイアウォールを使っている方は、外部からの不審な通信をブロックできているかチェックしておきましょう。

手順

  1. 検索バーに「ファイアウォール」と入力
  2. 「Windows Defender ファイアウォール」→「詳細設定」
  3. 「受信の規則」「送信の規則」に知らないアプリが登録されていないか確認

不明なアプリが通信していた場合は、右クリック → 無効にするで一時停止できます。


8. 感染が疑わしいときの最終手段

どうしても不審な動きが続くときは、

  1. ネットワーク(Wi-FiやLAN)を一時的に切断
  2. USBメモリなど外部機器を外す
  3. 重要データを別メディアへバックアップ
  4. オフラインスキャン」または「Windowsの初期化(個人ファイルを保持する)」を実行

→ ここまででほとんどのウイルスは駆除できます。

[PR] いざという時に起動できるUSBを

🔌 回復/インストール用に

回復ドライブ作成やMedia Creation Tool用に1本用意。信頼性重視。


まとめ

  • ウイルスソフトなしでもチェック可能
    Windows標準の Microsoft Defenderオフラインスキャン が非常に高精度。
  • 異常な挙動はタスクマネージャーで確認し、怪しいプロセスをVirusTotalで判定。
  • ブラウザ拡張機能や通信ログも忘れずに見直す。
  • 本格感染が疑われる場合はネット遮断+初期化でリセット。

「無料でできる限りの安全確認」をしたいなら、
Microsoft Defender → オフラインスキャン → VirusTotal → ファイアウォール確認
この順番でチェックすれば十分なので、ぜひ試してみてください。


おすすめ関連記事

Windows Helloで「顔認証が使えない」原因と直し方

「Googleからのセキュリティ通知」本物の見分け方と、万一のときの最短復旧手順

2025年最新版:AIサイバーセキュリティの最前線|攻撃と防御のせめぎ合い

外出先でも安心!お出かけ中に役立つWindows活用術