Windows 11 24H2 不具合一覧と解決方法|ブルースクリーン・起動エラー・更新失敗

PCトラブルで困っている女の子

はじめに

2025年6月に配信が始まった Windows 11 バージョン24H2 は、AI機能やセキュリティの強化を含む大規模アップデートです。
しかしその一方で、適用後に ブルースクリーン・アプリ起動エラー・更新失敗 など、深刻なトラブルに遭遇するユーザーが増えています。

SNSやMicrosoftコミュニティでも「アップデートしたら動かなくなった」「業務アプリが立ち上がらない」といった声が多く寄せられており、安定性に不安を感じている方も少なくありません。

本記事では、2025年9月時点で確認されている 24H2適用後の主な不具合と原因、具体的な解決策 をまとめて解説いたします。初心者の方にもわかりやすいよう、手順は丁寧にご案内します。


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よく報告されている不具合の症状

まずは、24H2適用後に多くのユーザーが直面している不具合を整理してみましょう。

  • アプリが起動しない(0xc0000005エラー)
  • Windows Updateが途中で止まる/失敗する
  • ブルースクリーン(SYSTEM_SERVICE_EXCEPTIONなど)
  • ゲームや業務アプリのクラッシュ
  • PCの動作が重い・フリーズする
  • Wi-Fiは接続されているのに通信できない
  • HDRモード利用時に音が出なくなる
  • エクスプローラーが異常に重い

これらは環境によって発生する・しないが分かれるため、まずはご自身の症状がどれに当てはまるか確認してみてください。


不具合が発生しやすい環境の傾向

不具合は特定のメーカーや構成で多く見られます。代表的な例を挙げます。

  • 富士通・mouse製ノートパソコン(国内モデル)
  • GIGABYTE/ASRock/ASUS製マザーボードを使った自作PC
  • Intel第12世代以降のCPU+古いドライバ環境
  • Secure BootやTPMが有効になっている構成

必ずしもすべてのPCに影響するわけではありませんが、該当構成の方は要注意です。


主な原因と考えられるもの

24H2ではセキュリティやAI処理機能の強化が進みましたが、その裏で従来の環境との互換性問題が表面化しています。

  • セキュリティ機能とドライバの競合
    (例:Smart App Control と古いドライバ)
  • BIOS設定との相性
    (メモリのXMP、TPM設定など)
  • Visual C++ランタイムや.NET関連の破損
  • Windows Updateキャッシュの破損
  • メモリやストレージの劣化

今すぐ試せる基本的な解決策

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① システムファイルの修復

Windowsの基盤ファイルが破損していると、エラーが頻発します。以下のコマンドを実行してください。

sfc /scannowDISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

※「管理者として実行」したコマンドプロンプトで1行ずつ入力します。


② ドライバの更新・ロールバック

  • 各メーカー公式サイトから最新版ドライバを入手
  • 特に グラフィック・チップセット・ネットワーク は重要
  • 更新直後に不具合が出た場合は「デバイスマネージャー」でロールバック

③ メモリ診断を実行

  • スタート →「Windowsメモリ診断」→ 再起動して検査
  • エラーが出た場合はメモリモジュールの交換が必要になることもあります。

④ BIOS設定の見直し

  • オーバークロックを一時的に無効化
  • XMP(エクストリームメモリプロファイル)を無効化
  • BIOSが古い場合は最新バージョンに更新(公式手順に従う)

⑤ Windows Updateを一時停止

次の月例更新で修正されるケースも多いです。

  • 設定 → Windows Update → 「更新の一時停止」
  • 安定するまで待機するのも選択肢です。

裏技的な補足手段

Visual C++ライブラリを再インストール

エラーコード 0xc0000005 の多くはランタイム破損が原因です。
Microsoft公式サイトから「2005〜2022年版」をまとめて再インストールすると改善する場合があります。

👉 詳細はこちらの記事でも解説しています。
Windows エラー 0xc0000005の詳しい対処法


DEP(データ実行防止)の設定を見直す

DEPが原因で古いアプリが起動できないことがあります。
「システムの詳細設定」→「パフォーマンス」→「DEP」タブから特定のアプリを除外すると安定するケースがあります。

⚠️ 信頼できるアプリ以外には適用しないよう注意してください。


最終手段:インプレースアップグレード

どうしても直らない場合は、Windowsを上書きインストールする「インプレースアップグレード」が有効です。

  1. Microsoft公式サイトから最新ISOをダウンロード
  2. ISOをマウントし、setup.exe を実行
  3. 「個人用ファイルとアプリを保持」を選択してインストール

👉 詳細手順はこちらで解説しています:
再インストール不要のインプレースアップグレード

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Windows 崩れ・シャットダウン固まる対策書籍

シャットダウンが固まる、フリーズする原因は多岐にわたります。トラブルの原因を根本から理解し、再発を防ぎたい方にはこれらの解説書籍が参考になります。

  • OSのシャットダウントラブル原因を体系的に学ぶ
  • 更新・ドライバ・電源管理の設定について深く解説
  • Windows 11/10 両対応の最新版情報

24H2特有の追加不具合

2025年9月現在、以下の現象が報告されています。

トラブル内容傾向対処法
Wi-Fi接続はあるが通信できないKB5060842・KB5060533関連ファイアウォール初期化、VPN設定見直し
HDRモード時に音が出ない特定GPU+HDMI環境HDRをOFF、KB5060533アンインストール
エクスプローラーが重い24H2適用環境で共通「おすすめ表示」無効化、インデックス再構築

これらの現象はいずれも 24H2で新たに導入された機能や内部仕様の変更 が関係していると考えられます。特にグラフィック処理やネットワークまわりは、ハードウェア構成やドライバとの相性によって影響が出やすく、ユーザーごとの環境差が大きいのが特徴です。
そのため、「自分だけの不具合かも?」と焦らず、まずは同じ症状が報告されていないか確認することが大切です。Microsoftコミュニティや公式サポートページをチェックすると、最新の回避策や修正状況がいち早く把握できます。

更新を迷っている方へ

次に当てはまる方は、更新を遅らせる判断も有効です。

  • 古い業務アプリや周辺機器を使っている
  • 過去のアップデートで不具合経験がある
  • 旧世代ドライバを利用している

設定 → Windows Update →「更新の一時停止」で数週間待機すると、安定版が出てから適用できます。


PCの性能に限界を感じる場合

「アップデートのたびに不具合が出る」「処理が重い」と感じる場合は、買い替えやスペック強化も選択肢です。


まとめ|焦らず原因に応じた対応を

Windows 11 24H2 アップデート後に発生している不具合は、環境や構成によって大きく異なります。

  • アプリ起動エラー:SFC修復・Visual C++再インストール
  • Update失敗:キャッシュクリア・セーフモード更新
  • ブルースクリーン:メモリ診断・BIOS設定見直し
  • 特定アプリ不具合:ドライバ更新・ロールバック

多くは正しい手順で改善できますので、「自分のPCだけがダメなのでは?」と思わず、一つずつ試してみてください。

今後の更新で改善される可能性もありますので、安定性を重視する方は「一時停止」や「待機」も賢い判断です。

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