【2025年6月最新】Windows 11 24H2でホームネットワーク越しにPCへ接続できない時の対処法

Windows 11 24H2へアップグレードしたあと、家庭内ネットワークで他のPCにアクセスできない、リモートログインやドライブ共有が使えないといったトラブルが多発しています。

とくに「一方のPCはネットワーク上の他の機器を見られるが、もう一方は見えない」といった、片方向だけ繋がらない現象が多いです。

この記事では、基本的な対処法に加え、やや高度な「裏技」も紹介します。

よくある原因と対処法一覧

Windows 11 24H2でホームネットワーク越しにPCへ接続できない問題の対処法を説明する図解。2台のPC間に接続禁止マークが表示されている。
原因対処法
プライベートネットワークに設定されていない両方のPCを「プライベートネットワーク」に変更する
ファイル共有設定が無効「すべてのネットワーク」→「ファイルとプリンターの共有を有効にする」
パスワード保護共有が有効「パスワード保護共有を無効」に設定する
SMB機能が無効「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」を有効にする
ネットワーク探索が無効Windowsの機能で「ネットワーク探索」をONにする

これらの設定は、Windowsの大型アップデート後に初期化されたり無効化されたりすることが多く、意図せずファイル共有機能が遮断されてしまう原因になります。

特に「ネットワーク探索」や「パスワード保護共有」の設定は、セキュリティ強化の影響でデフォルトが変更されていることがあり、以前まで問題なく使えていた環境でも急に繋がらなくなることがあります。

まずはこの表にある基本的な項目を一つひとつ丁寧に確認し、それでも解決しない場合に次の「裏技的な方法」に進むのがおすすめです。

もう一歩深く!裏技的な解決法

1. IPv6を無効にする

一部の環境では、IPv6が通信の妨げになっているケースがあります。

  • 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「アダプターのオプションを変更」
  • 使用しているネットワークを右クリックして「プロパティ」
  • 「インターネットプロトコル バージョン6(TCP/IPv6)」のチェックを外す

IPv6は将来的に重要なプロトコルですが、現時点では一部のルーターやNAS、Windowsの共有機能との相性が悪いことがあり、通信が不安定になる要因になることがあります。特にホームネットワーク内での接続問題では、IPv6を一時的に無効にするだけで改善するケースが少なくありません。

無効化しても通常のインターネット利用には支障が出ないため、トラブル切り分けの手段として試す価値があります。

2. hostsファイルで直接IPを指定する

Windowsが名前解決で混乱している可能性があります。

C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts に相手PCのIPとホスト名を直接書くことで解決することがあります。

192.168.1.20 sub-pc-name

3. Credential Manager(資格情報マネージャ)に手動で資格情報を追加

  • 「コントロールパネル」→「資格情報マネージャー」
  • Windows資格情報 → 「Windows 資格情報を追加」
  • 相手PCのアドレス、ユーザー名、パスワードを事前に登録することで接続成功するケースがあります

Windowsでは、ネットワーク越しのアクセス時に認証エラーで接続が拒否されることがよくあります。資格情報マネージャを使ってあらかじめユーザー名とパスワードを登録しておくと、接続時の自動認証がスムーズに行われるようになり、エラーが回避される可能性が高まります。

特に、MicrosoftアカウントでログインしているPCどうしの場合や、共有先がローカルアカウントで設定されているときに有効です。

4. ファイアウォールで「ファイルとプリンタの共有」を許可

  • 「Windows セキュリティ」→「ファイアウォールとネットワーク保護」→「アプリを許可する」
  • 一覧から「ファイルとプリンターの共有」にチェックが入っているか確認

それでもダメな場合の最終手段

✔ Windowsの「機能の有効化」からSMBを明示的にONにする

「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」は初期状態で無効なことがあります。

  • [Win]+[R]で「optionalfeatures.exe」と入力
  • 「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」にチェック

✔ コマンドでNetBIOSやネットワーク探索を再起動する

コマンドプロンプトを管理者で開き、以下を順に実行

netsh advfirewall firewall set rule group=”Network Discovery” new enable=Yes netsh advfirewall firewall set rule group=”File and Printer Sharing” new enable=Yes

超上級者向けの解決法もありますが・・

実は、これ以外にも「上級者向けの対処法」もあります。

しかし、かなりのハイリスクであったりしますので・・ざっくりだけ書いておきます。

①レジストリ編集による設定の強制有効化

②ローカルグループポリシーエディターでSMB署名の設定確認

③Windows Defenderの一時的無効化(⚠️完全自己責任)

④ファイル共有プロファイルの一時的な無効化(⚠️完全自己責任)

など、危険が伴うけれども「本当になにをしても無理」という時には、試す価値があるのでは?と思っています。(が、自己責任すぎるので手順は書きません)

よくある質問と回答

Q. エクスプローラーでPC名を直接入力しても開きません。

A. \\PC名 ではなく、\\IPアドレスで直接アクセスしてみてください。

Q. 相手PCがネットワーク一覧に出てこないだけで、アクセス自体はできることもありますか?

A. はい。名前解決ができていないだけの可能性もあるので、IPアドレスで試す価値があります。


ネットワーク越しのトラブルは、一見すると原因がわかりづらく、設定をすべて確認したつもりでも意外なところに落とし穴があることも多いです。

特にWindows 11 24H2では、以前と同じ設定でも接続できなくなる例が多発しています。

焦らず一つずつ検証することで、必ず解決への糸口が見えてきます。

今回紹介した方法はどれも実績のある対処法ですので、「もう手詰まりかも…」という方も、ぜひ再確認してみてください。

まとめと補足

24H2ではネットワークセキュリティがさらに強化された影響で、既存の共有設定が通用しないケースが出ています。

とくにIPv6、SMB、ファイアウォール、名前解決(DNS/hosts)まわりでつまずく方が多いです。

「もう全部やった!」という場合も、意外と資格情報マネージャの手動追加やhosts追記で解決するケースもあります。

諦める前に、この記事で紹介した「裏技的な解決法」もぜひ試してみてください。

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