【裏ワザ】古いPCでもOK!Windows 11 24H2へ“無条件アップグレード”する超簡単な方法

古いPCのイラスト

「このPCはWindows 11に対応していません」

と表示されても、諦める必要はありません。
2025年9月30日に Windows 11 25H2 が一般提供されました。25H2は24H2と同一コードベースの「有効化パッケージ」で、要件や挙動は24H2と実質同等です(更新でサポート年数がリフレッシュ)。本記事では、非対応PCでの導入手段と“回避できない線引き(SSE4.2/POPCNT)”を最新事情で解説します。

⚠️ 注意:この記事で紹介する方法はすべて非公式です。

Microsoftのサポート対象外となり、アップデート不具合やセキュリティリスクが伴います。必ずバックアップを取り、検証用PCで試すのが安全です。

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はじめに:なぜ古いPCでは24H2にアップグレードできないの?

MicrosoftはWindows 11に対し、次のような「システム要件」を定めています。

  • TPM 2.0(セキュリティチップ)搭載
  • Secure Bootの有効化
  • 第8世代以降のIntelまたはRyzen 2000以降のAMD CPU
    など…

これらの条件を満たしていないと、公式にはアップグレード不可となります。

しかし、実際には一部の要件(TPM/Secure Boot等)はスキップ可能だが、 CPU命令は不可する方法が存在しました!

方法1:Rufusで“要件をスキップしたインストールUSB”を作る

いまも TPM/Secure Boot/RAM/MSアカウントのチェックをスキップ可能(最新Rufusで確認)。ただしCPU命令は回避不可です。

【手順】

  1. まず、以下のものを用意してください。
    • 8GB以上のUSBメモリ
    • Windows 11 24H2のISOファイル(公式またはUUPdumpなどから入手可能)
    • Rufusという無料ツール(https://rufus.ie/)
  2. Rufusを起動し、「ISOを選択」でダウンロードしたWindows 11のISOを読み込みます。
  3. 書き込みオプションに以下のような“チェックボックス”が出現します。
    • TPM 2.0のチェックをスキップ
    • Secure Bootのチェックをスキップ
    • Microsoftアカウントの強制をスキップ
  4. 必要なものにチェックを入れてください(すべて選択がおすすめです)。
  5. 「スタート」をクリックして、インストールUSBを作成。
  6. 古いPCをUSBで起動し、そのままインストールを進めます。

*この方法は要件チェックをスキップしますが、SSE4.2/POPCNT非対応CPUでは起動できない場合があります

方法2:既存のWindows 10からレジストリを使ってアップグレードする

クリーン/インプレースで要件チェックの多くを無効化できる一方、CPU命令は不可です。

すでにWindows 10を使っていて、設定やファイルを引き継ぎたい場合はこちらをごらんください。

【手順

setup.exeを起動し、インストール準備画面を開きます。
インストール前に「Win+R → regedit」でレジストリエディタを開きます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\ に「LabConfig」というキーを作成し、以下の値を追加します。

  • BypassTPMCheck → 値:1
  • BypassSecureBootCheck → 値:1
  • BypassCPUCheck → 値:1
  • BypassRAMCheck → 値:1

閉じてからインストールを続行すると、要件チェックをスキップしてアップグレードが可能です。

この方法はファイルや設定を維持できる利点がありますが、システムへの変更が伴うため、不安を感じる方も多いかもしれません。

【補足】スペックが厳しい場合や不安な場合は、Hyper-Vなどの仮想環境で安全に24H2を試す方法もあります。

【2025/10/06 追記|最重要】24H2/25H2の「CPU命令要件」について

Windows 11 24H2 以降は SSE4.2 と POPCNT に非対応のCPUでは インストールに成功しても起動できません(回避不可)。まず公式の 対応CPU一覧Coreinfo で確認してください。
・対応CPUの目安(24H2/25H2):Microsoft公式の「24H2対応 Intel/AMD/Qualcomm リスト」
・確認ツール:Sysinternals Coreinfocoreinfo.exe -f 実行 → SSE4.2POPCNT* なら対応)
※ Rufus やレジストリ等の「要件スキップ」は TPM/Secure Boot/メモリ等のチェックにのみ有効です。CPU命令の非対応は回避できません。

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方法3:Windows 11のインストールメディア(sourcesフォルダ内)にある「appraiserres.dll」を置き換える方法(難易度高め)

互換性チェックを迂回できる既知手法。近年はこの方法が有効なケースが多いが、今後の更新で封じられる可能性あり。CPU命令は不可です。

【手順】

  1. Windows 11 24H2のISOファイルを準備します(公式またはUUPdumpなどから入手)。
  2. ISOファイルの中身をPCの任意のフォルダに展開します。
  3. 別の正常なWindows 10またはWindows 11のインストールメディアを用意します。
  4. 手順3のインストールメディアの sources フォルダ内にある 「appraiserres.dll」 というファイルをコピーします。
  5. 手順2で展開したWindows 11 24H2のフォルダ内にある sources フォルダに、手順4でコピーした 「appraiserres.dll」を上書きします。
  6. 上書きが完了したら、編集したフォルダの内容で起動可能なUSBインストールメディアを作成します。これには、Rufusなどのツールが利用できます(この際、Rufus側の特別な設定は不要です)。
  7. 作成したUSBメディアで古いPCを起動し、通常通りWindows 11のインストールを進めます。互換性チェックがスキップされるため、要件を満たしていないPCでもインストールが完了するはずです。

【この方法のポイント】

  • インストールプロセス自体はほぼ通常通りに進むため、比較的安心感があります。
  • レジストリを直接編集するよりも、システムへの影響が少ない可能性があります。

【更新ブロックと既知の不具合】
25H2/24H2の既知問題は「Windows Release Health」で随時更新。DRM再生やWUSAの既知不具合など注意が必要です。
Intel SSTドライバ起因の24H2ブロックは 2025/9/26 付の更新で解消済み(該当ドライバ版に更新)。
・Windows Updateで“準備ができていません”表示の場合は、Release HealthFU.WhyAmIBlocked等でブロック要因を確認してください。

【注意点】

  • この方法も自己責任で行う必要があります。
  • ファイルの置き換えを誤ると、インストールメディアが破損する可能性があります。
  • Microsoftの今後のアップデートで、この方法が無効になる可能性もあります。

*将来の更新で無効化される可能性や、CPU命令の非対応は別問題です。

あくまで自己責任で!

✔️セキュリティ的に万全ではないため、重要な仕事用PCでは非推奨です

✔️アップデートによる不具合やサポート対象外のリスクもあります。

✔️自己責任で行うことを理解した上で、バックアップを忘れずに!

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🔧 アップグレード準備に“まず必要なもの”

インストールUSBの作成・バックアップに必須です。迷ったらこの2つから。

まとめ:古いPCでも24H2を使いたいならこの方法!

CPUが対応していない場合の選択肢
・Windows 10の継続利用(セキュリティ対策の見直し)
・対応PC/CPUへの更新(Intel 8世代~/AMD Ryzen 2000~が目安)
・仮想環境や別OSでの併用
※ 詳細の手順は本記事の“非公式手段”とは切り分け、自己責任で。

今回ご紹介した3つの方法を使えば、Windows 11 24H2の最新環境を、要件外のPCでも導入可能です。

ただし、どの方法も非公式な手順であり、アップデート時の不具合やサポート対象外のリスクが伴います。

実行前にはバックアップを必ず取り、最初は検証用PCや仮想マシンで試すことをおすすめします。

この記事は今後も情報を随時更新予定ですので、ブックマークしておくと便利です!

古いPCを捨てる前に、ぜひチャレンジしてみてください!

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