
Windows 11にサインインしたあと、画面が真っ黒になり、デスクトップが表示されない。Microsoftは2026年9月、特定の仮想デスクトップ環境でこの症状が起こる問題を公表しました。現在はWindows 11 26H2も影響対象に含まれています。
ただし、今回Microsoftが主に確認しているのは、Azure Virtual Desktop(AVD)という仮想デスクトップで、FSLogixを使用している環境です。家庭のパソコンやSurfaceで黒い画面が出た場合、症状が似ていても、今回の問題が原因とは限りません。
この記事では、Microsoftが確認した内容と、実際に黒い画面になったときに試せる手順を分けて紹介します。
Microsoftが公表した問題とは?
Microsoftによると、2026年8月27日に公開されたWindows 11のプレビュー更新プログラム、またはそれ以降の更新をインストールした一部の環境で、サインイン後にデスクトップが正常に読み込まれない場合があります。
- サインイン後に黒い画面が表示され、デスクトップが自動で開かない
- デスクトップの処理を手動で開始するまで、画面を操作できない場合がある
- イベントログにWindowsエクスプローラーのクラッシュが記録される場合がある
現在、対象として挙げられているWindows 11のバージョンは、24H2・25H2・26H1・26H2です。24H2・25H2では2026年8月27日公開の「KB5120998」、26H1では同日公開の「KB5120996」および以降の更新が問題の起点として案内されています。26H2の公式ページにも同じ症状が掲載されています。ただし、対象バージョンを使うすべてのパソコンで発生するわけではありません。
Microsoftは、この問題を主にAVDとFSLogixを使う仮想デスクトップ環境で確認しており、特定の既存ユーザープロファイルで起こりやすいと説明しています。AVDは、会社などが用意したWindowsのデスクトップへ接続して使う仕組みです。
家庭のパソコンやSurfaceも対象なの?
Microsoftの発表だけを根拠に、一般家庭のパソコンやSurfaceで起きた黒い画面を、今回の不具合と結びつけることはできません。機種名がSurfaceかどうかよりも、サインイン後に起きたのか、会社の仮想デスクトップを使っているのかが、今回の発表との関係を考える手がかりになります。
また、「電源を入れても何も表示されず、サインイン画面まで進めない」場合は、今回公表されたサインイン後の問題とは症状が異なります。Microsoftも、黒い画面には複数の原因があると案内しています。
サインイン後に黒い画面になったときの対処法
黒い画面でもマウスポインターが見え、キーボードを操作できる場合は、Microsoftが今回の問題の一時的な対処法として案内している、次の操作を試せます。
- Ctrl+Shift+Escキーを押し、タスクマネージャーを開きます。
- 「新しいタスクを実行」を選びます。
explorer.exeと入力し、「OK」を選びます。
デスクトップが表示されれば、その時点では作業を再開できます。ただし、これは一時的な対処法であり、原因そのものを修正する操作ではありません。タスクマネージャーに「Windowsエクスプローラー」が表示されている場合は、それを選んで「再起動」する方法もMicrosoftが案内しています。
会社や学校が管理するパソコンであれば、更新プログラムを自分で削除したり、設定を変更したりする前に、管理者へ相談してください。Microsoftは管理者向けに、既知の問題のロールバック(KIR)を使った緩和策も案内しています。適用には、Windowsのバージョンに合った専用のグループポリシーをインストール・設定し、対象PCを再起動する必要があります。
サインイン画面も出ない、タスクマネージャーも開けない場合は
この場合は、今回の「サインイン後にデスクトップが読み込まれない問題」とは分けて確認しましょう。Microsoftの一般的な黒い画面の対処案内では、まず電源や外部モニターの接続を確認し、Windows+Ctrl+Shift+Bキーで画面表示を回復できるか試す方法を紹介しています。
Surfaceで電源を入れても起動しない場合は、MicrosoftのSurface向け案内も確認してください。接続している周辺機器を外す、充電状態を確かめるといった手順が紹介されています。黒い画面のままだからといって、すぐに初期化を選ぶ必要はありません。
修正プログラムは公開された?
2026年10月8日朝に確認した時点でも、Microsoftはこの問題を「Mitigated(緩和済み)」としています。 explorer.exeの手動起動や、管理者による既知の問題のロールバック(KIR)で症状を緩和できますが、恒久的な修正は今後のWindows更新で提供する予定です。公式ページには、修正完了の案内や具体的な提供日は掲載されていません。
また、以前Microsoftが公表した「デスクトップの壁紙だけが黒くなる問題」や、9月の更新後に起きたリモートデスクトップサービス(RDS)の接続障害とは別の問題です。黒い画面が出た場合は、サインイン前か後か、マウスポインターは見えるか、タスクマネージャーは開けるかを確認すると、対処法を探しやすくなります。
参考:Microsoftの公式情報
- Windows 11 バージョン25H2の既知の問題(英語)
- Windows 11 バージョン26H1の既知の問題(英語)
- Windows の空白の画面のトラブルシューティング
- Surface の電源が入らない・起動しない場合(英語)
- Windows 11 バージョン26H2の既知の問題(英語)

