2025年6月最新版【WindowsエラーKB5054979】アップデートで失敗する原因と対処法

Windows 11 バージョン24H2の更新プログラム「KB5054979」をインストールしようとした際、「インストールに失敗する」「再起動ループになる」「途中で止まる」などの不具合に直面するユーザーが増えています。

この記事では、一般的なSFCやDISMだけでなく、少し踏み込んだ対処法や裏技まで紹介します。初心者でもわかりやすく試せるよう、丁寧に解説していきます。

よくあるエラーの症状

エラー内容主な症状
インストールエラー0x800f081f、0x8024200Dなどが表示される
適用ループ何度も同じアップデートが繰り返される
再起動ループ再起動を促され、適用できず戻る
「更新できませんでした」インストール途中でキャンセルされる

これらの不具合は、環境依存的なトラブルや、一部ファイルの破損、サービスの停止など、さまざまな要因が絡んでいます。

基本の対処法(SFC/DISMなど)

まずは王道の基本対処を試してみましょう。

● SFC スキャンの実行

sfc /scannow

コマンドプロンプトを管理者として実行し、上記を入力。システムファイルの破損を自動で修復します。

● DISM スキャンの実行

SFCでも解決できなかった場合は、DISMでより深い修復を試します。


▪️DISMは「Deployment Imaging Service and Management Tool」の略で、Windowsのシステムイメージを修復するためのツールです。SFC(システムファイルチェッカー)でも修復できない深いレベルの破損を修正できます。

実行前のポイント

  • インターネット接続が必要です(修復に必要なファイルをダウンロードするため)。
  • パソコンを再起動した直後に実行すると、より効果的です。

🔧 手順1:管理者としてコマンドプロンプトを開く

  1. 画面左下の「スタート(Windowsマーク)」を右クリック
  2. 「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」をクリック
    • 表示されない場合は「検索」で「cmd」と入力し、「管理者として実行」を選択

手順2:DISMコマンドを入力

以下のコマンドをコピーして、貼り付けてください。

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

「Enterキー」で実行すると、チェックと修復が始まります。

手順3:完了まで待つ

  • 進行状況が 0% → 20% → 40% → 100% などと表示されます。
  • 途中で止まって見えることがありますが、途中で閉じないでください。(通常10〜20分かかります)

手順4:完了後、念のため再起動

「操作は正常に完了しました」と表示されたら、パソコンを再起動しましょう。

その後、Windows Updateを再実行してみてください。

⚠️ 補足:もしエラーが出たら?

「DISMエラー:ソースファイルが見つかりません」

などのメッセージが出た場合は、以下をチェックしてみてください。

  • インターネット接続に問題がないか?
  • セキュリティソフトを一時的に無効化してみる
  • Windowsのバージョンが最新か確認する

このように、DISMの実行は一見難しく見えますが、手順通りに行えば誰でも使える非常に強力な修復ツールです。特にKB5054979のようなアップデートトラブル時には、SFCよりも効果がある場合が多いので、ぜひ試してみてください。

更新エラー対処の追加手順(ここが重要)

上記で直らない場合は、以下を順番に試してみてください。

● Windows Updateコンポーネントのリセット

Windows Update関連の一時ファイルが壊れている可能性があります。以下のコマンドを順番に実行して初期化します。

net stop wuauserv
net stop bits
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old
net start wuauserv
net start bits

● ストレージの空き容量を確認

アップデートには最低でも20GB以上の空き容量があることが推奨されます。「設定」→「システム」→「記憶域」で確認し、不要ファイルを削除してみてください。

● セキュリティソフトを一時的に無効化

一部のサードパーティ製ウイルス対策ソフトが、Windowsの更新ファイルをブロックしていることがあります。一時的に無効化してから再度アップデートを実行してみましょう。

● スタートアップ修復・クリーンブートの実行

スタートアップの競合が原因の場合もあります。

  1. Windowsキー + R →「msconfig」 と入力。
  2. 「スタートアップの項目をすべて無効に」→再起動。
  3. 必要最小限で再起動後、更新を試してみましょう。

● Microsoft Updateカタログから手動ダウンロード

どうしてもWindows経由での更新に失敗する場合は、下記のMicrosoft Updateカタログから直接ダウンロード&インストールを行う方法も有効です。

👉 Microsoft Update カタログ(“KB5054979”で検索)

どうしても直らないときは?

最終手段としては以下の方法があります。

  • Windows 11のインプレースアップグレード(上書き再インストール)
    • データを保持したまま最新バージョンに更新可能です。
  • USBブートメディアからのクリーンインストール
    • 最も確実ですが、データのバックアップが必須です。

クリーンインストールの詳しい解説はこちら↓

Windowsを完全リセット!失敗しない「クリーンインストール」のやり方を徹底解説

裏技:ローカルアカウントで再挑戦

一部のMicrosoftアカウントが競合して更新失敗するケースがあります。ローカルアカウントに切り替えてから更新を実行することで、突破できる例も報告されています。

よくある質問(FAQ)

質問回答
再起動してもアップデートが止まらないUpdateコンポーネントのリセットを試してください
どうしてKB5054979だけ失敗する?特定のドライバやアプリとの相性問題が報告されています
Windows10でも同様のエラーが出る?KB5054979はWindows11向けです。誤適用は無視してOK

KB5054979に限らず、Windowsの更新プログラムでエラーが出ると、多くのユーザーが不安になります。ですが、焦らず一つずつ対処法を試していくことで、ほとんどの問題は自力で解決できます。

とくに今回のような累積更新プログラムの場合、PC環境や使用しているソフトウェアとの相性によって失敗するケースも少なくありません。

「自分だけが困っているのでは?」と思ってしまいがちですが、多くのユーザーが同じようなエラーに直面しているようです。

まとめ

Windows Updateの画面に「KB5054979のインストールに失敗しました」と表示されたエラーメッセージのクローズアップ画像。青い背景に赤い×マークと「OK」ボタンが見える。

KB5054979の失敗は、単なる一時的な不具合ではなく、システム構成やソフトとの相性など複雑な背景を含んでいます。基本対処だけでなく、この記事で紹介した手順を段階的に試していけば、突破口はきっと見つかります。

もしこの記事でも改善しない場合は、コメント欄やMicrosoftサポートに相談してみてください。

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