【WindowsエラーKB5058411】 24H2アップデート失敗の原因と対処法|2025年最新版

Windowsアップデート

この記事は、2025年5月のKB5058411中心だった内容を最新事情に合わせて全面更新しました。Windowsの月例更新は「累積」なので、まずは最新の累積更新(必要なら臨時のOOB更新)を適用するのが最短です。

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■ 基本対処(安全で簡単な順)

Windows Updateのトラブルシューティングを実行

①設定 → システム → トラブルシューティング → その他のトラブルシューティング → Windows Update → 実行。
②ガイドに従って終わったら再試行。

Windows Updateコンポーネントのリセット

①管理者としてコマンドを順に実行し、終わったら再起動 → Windows Updateを再試行。
net stop wuauserv
net stop cryptSvc
net stop bits
net stop msiserver
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old
net start wuauserv
net start cryptSvc
net start bits
net start msiserver

②システムの整合性を修復(DISM → SFC)
③管理者で以下を順に実行。完了したら再起動。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
sfc /scannow

容量・ネットワーク・プロキシの見直し

・まず、Cドライブに10GB以上の空き容量があるかを確認しましょう。空きが少ないと、更新の一時ファイルを作れず失敗することがあります。

VPNやセキュリティソフトを使っている場合は、更新中だけ一時的に停止してみてください。これらが通信を妨げているケースがあります。
 (作業が終わったら、必ず元に戻すのを忘れずに)

・それでもうまくいかない場合、プロキシ設定が影響している可能性があります。
 プロキシとは、会社のネットワークや一部のVPN環境で使われる「通信の中継サーバー」のことです。これが残っていると、Windows Updateの通信が正しく行えない場合があります。

 以下の手順で、現在の設定を確認・リセットできます。

 1. 「スタート」ボタンを右クリックして「Windows ターミナル(管理者)」を開く。
 2. 黒い画面で次のコマンドを1行ずつ入力してEnterキーを押します。

netsh winhttp show proxy

netsh winhttp reset proxy

 1行目で現在の設定を確認し、2行目でリセットします。
 「Direct access (no proxy server).」と表示されればOKです。
 作業後はPCを再起動して、再度アップデートを試してください。

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これらの基本手順は、Windows Updateで発生する多くのエラーに共通して効果があります。
とくに「更新コンポーネントのリセット」と「DISM/SFCの実行」は、見た目の症状が違っても根本的な修復につながることが多いので、順番を守って試すのがおすすめです。
一度ですべてが解決しない場合でも、再起動や時間をおいて再実行することで成功するケースもあります。

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■ エラーコード別の要点

・0xC1900101(ロールバック系はドライバー原因が多い)
 ストレージ、チップセット、グラフィック、ネットワークのドライバーをメーカー公式の最新へ。
 周辺機器は最小構成にして試す。必要に応じてBIOS/UEFIも更新。

・0x800f0922(キャッシュ破損・内部不整合・接続問題など)
 「コンポーネントのリセット」→「DISMとSFC」→「プロキシ見直し」の順で再試行。

・0x80070002/0x80073701(欠損・整合性関連)
 「コンポーネントのリセット」+「DISMとSFC」で改善することが多い。

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■ 自動で失敗するなら「手動(MSU)」という迂回路

Windows Updateが何度も失敗する場合は、Microsoft Updateカタログで該当するKBを検索し、環境に合う .msu を直接適用すると通ることがあります。
・自分のエディションとアーキテクチャ(x64/ARM64)を必ず確認。
・適用後は再起動して、Windows Updateでもう一度最新状態を確認。

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■ 既知問題(2025年10月時点のメモ)

・一部の累積更新適用後、WinRE(回復環境)でUSBキーボードやマウスが効かなくなる不具合がありましたが、その後の臨時更新で修正されています。まず最新の更新を入れてから、個別のエラー対処に進んでください。
・月例は「累積」なので、古いKBに固執せず、常に最新版の適用を優先すると解決が早いです。

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どうしても直らないとき(最終手段)

・修復アップグレード(同じバージョンのISOから上書きインストール。個人データを保持しつつ更新を再構築)
・クリーンインストール(バックアップ必須。最新のメディアで実施)

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まとめ

  1. まずは最新の累積更新を適用(必要なら臨時更新も)。
  2. 失敗したら、トラブルシューティング → コンポーネントのリセット → DISM/SFC → 容量・ネット・プロキシ確認 → ドライバー更新(特に0xC1900101) → 手動MSUの順で試す。
  3. それでもダメなら、修復アップグレードやクリーンインストールを検討。バックアップは必ず取ってから作業する。

このように、Windowsの更新は、毎月のセキュリティ修正や新機能を安全に使うために欠かせません。
一方で、エラーや途中停止などの不具合が起こることもあります。
慌てず、今回紹介した手順を順番に試すことで、多くのケースは解決へ進めます。

どうしても直らない場合は、Microsoft公式のヘルスページや次の月例パッチで修正される可能性もあります。
焦らず、安定した環境を優先して対応していきましょう。

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