Windows 11が重いときの原因TOP10と、効く順の軽量化チェックリスト

「最近、Windows 11がなんだか重い…」
「起動に時間がかかる」「操作がワンテンポ遅れる」

こうした“体感的な遅さ”は、故障ではなく設定や状態の問題であることがほとんどです。
しかも原因は1つではなく、複数が重なっているケースも珍しくありません。

そこで、この記事では

  • Windows 11が重くなる代表的な原因TOP10
  • 効果が出やすい順に並べた軽量化チェックリスト
  • やってはいけない注意点

を、専門用語をなるべく使わずに解説します。

PCが壊れて困ってる人のイラスト

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Windows 11が重くなる原因TOP10

原因① 起動時にアプリが大量に立ち上がっている

Windows起動と同時に、
・チャットアプリ
・クラウド同期
・メーカー常駐ソフト
が一斉に起動すると、最初からPCが全力稼働してしまいます。

👉 「起動が遅い」「立ち上げ直後が特に重い」人に多い原因


原因② バックグラウンドで更新や同期が走っている

Windows Update や クラウド同期は、画面に表示されなくても裏で動作します。
更新直後や、しばらく電源を入れていなかったPCでは要注意です。


原因③ メモリ(RAM)が足りていない

ブラウザのタブをたくさん開いたままにしていると、メモリ不足で動作が一気に鈍くなります。

特に 8GB以下のPC では体感差が出やすいです。


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原因④ ストレージの空き容量が少ない

空き容量が10%未満になると、Windowsは作業用スペースを確保できず、全体がもたつきます。

SSDでも関係なく起こります。


原因⑤ 視覚効果(アニメーション・透明効果)

Windows 11は見た目が美しい反面、アニメーションや透明効果が常にGPUやCPUを使用します。

性能が控えめなPCでは負担になりがちです。


原因⑥ 不要な常駐アプリ・サービス

使っていない
・プリンタ関連
・メーカー独自ツール
・体験版ソフト
が常駐しているケースも多く見られます。


原因⑦ 一時ファイルやキャッシュの蓄積

アップデートの残骸や一時ファイルが溜まると、ストレージだけでなく処理速度にも影響します。


原因⑧ ウイルス・不要アドウェア

露骨なウイルスでなくても、広告系ソフトが裏で通信しているだけで重くなることがあります。


原因⑨ ドライバの不整合

更新直後に重くなった場合、グラフィックやチップセットの相性問題が隠れていることも。


原因⑩ ハードウェア性能の限界

長年使っているPCでは、Windows 11の要求スペックに対して余裕がなくなっている可能性もあります。


効く順|Windows 11 軽量化チェックリスト

ここからは、効果が出やすい順に対策を並べます。
上から順に試してください。


① 起動アプリを減らす(最優先)

Windows 11が重いと感じる原因として、起動時に多くのアプリが自動で立ち上がっているケースはとても多く見られます。電源を入れた直後は、Windows本体の準備と同時に複数のアプリが動くため、処理が追いつかず動作がもたつきやすくなります。

設定 → アプリ → スタートアップ
→ 不要なものを「オフ」

効果:大 / リスク:なし

※スタートアップをオフにしてもアプリが削除されることはありません。普段あまり使わないものからオフにするだけでも、起動後の動作が軽くなることがあります。


② 再起動して更新を落ち着かせる

重いと感じたら、まず再起動をおすすめします。
更新処理が裏で止まるだけで改善することも多いです。


③ ストレージの空き容量を確保

ストレージの空き容量が少なくなると、Windows 11は作業に必要な一時スペースを確保できず、全体の動作が重くなりやすくなります。特に空き容量が1割前後まで減ると、アプリの起動や操作に遅さを感じることがあります。

①設定 → システム

② 記憶域を選択
③一時ファイルを削除

最低でも空き20%を目安にすると、かなりかわってきます。


④ 視覚効果を軽くする

Windows 11では、アニメーションや透明効果などの視覚効果が標準で有効になっています。見た目はきれいですが、PCの性能によっては処理の負担となり、動作がもたつく原因になることがあります。

①設定 → アクセシビリティ → 視覚効果
②アニメーション:オフ
③透明効果:オフ

アニメーションや透明効果をオフにするだけでも、画面切り替えや操作がスムーズに感じられる場合があります。特に動作の軽さを重視したい場合は、優先的に見直したい設定です。


⑤ 使っていないアプリをアンインストール

「いつか使うかも」は、ほぼ使いません。
特にプリインストールアプリは整理対象です。


⑥ ブラウザのタブを整理

タブを閉じるだけで、一気に軽くなるケースは非常に多いです。


⑦ セキュリティの簡易スキャン

Windows標準のセキュリティでクイックスキャンを実行してみましょう。
重い原因が潜んでいないか確認できる場合があります。


⑧ 一時ファイル・キャッシュの定期掃除

Windows 11では、更新作業やアプリの利用によって一時ファイルやキャッシュが自動的に蓄積されます。これらが増えすぎると、ストレージを圧迫するだけでなく、動作が重く感じられる原因になることがあります。

設定から不要な一時ファイルを削除することで、空き容量を確保しやすくなります。頻繁に行う必要はなく、月に1回程度の掃除で十分です。


⑨ ドライバ更新は「必要なときだけ」

ドライバは、パソコンの部品とWindowsをつなぐ重要なソフトですが、更新すれば必ず良くなるとは限りません。特に問題が起きていない状態でむやみに更新すると、逆に動作が不安定になることもあります。

動作が重くなったり不具合が出た場合に限って、必要なドライバだけを確認・更新するのが安全です。基本的には、「困っていなければ触らない」くらいの考え方で問題ありません


⑩ それでも重い場合は環境見直し

「設定の見直しをしても重さが改善しない」

「起動やアプリが常に遅い」

という場合、PC性能そのものがボトルネックになっている可能性があります。特に体感差が出やすいのは メモリ増設(作業の詰まりを解消)SSD換装(起動と読み書きの高速化) です。自分のPCに合う規格を確認したうえで、無理のない範囲で“根本改善”を検討する段階です。

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設定で改善しない場合は、性能面がボトルネックかもしれません。まずは規格(M.2/SATA、DDR4/DDR5)を確認してから選ぶのが安全です。
※規格が合わないと取り付けできません。型番(PC/マザーボード)を確認してから選んでください。

やってはいけない注意点

Windows 11を軽くしたいあまり、強い言葉で紹介されている方法や専用ツールに手を出してしまう方もいますが、注意が必要です。特に、仕組みを理解しないまま設定を大きく変更すると、動作が改善するどころか、不具合や不安定さを招くことがあります。

  • レジストリをむやみに触る
  • 「高速化ソフト」を大量に入れる
  • 効果不明な常駐ツールを追加する

など、軽量化は「安全に戻せる範囲」で行うのが基本です。公式の設定画面でできる対策から順に試し、よく分からない操作は無理に行わないようにしましょう。

👉 軽くするつもりが、逆に重くなる原因になります。


まとめ|原因と対策が一目でわかる表

症状・原因優先対策効果
起動が遅いスタートアップ整理★★★
操作がもたつく再起動・更新待ち★★★
全体的に重い空き容量確保★★★
見た目がカクつく視覚効果オフ★★☆
しばらく使うと重いタブ整理・常駐削減★★☆
更新後に不調ドライバ確認★★☆
常に重いハード構成見直し★★★

最後に

Windows 11の“重さ”は、
壊れているサインではなく「調整不足のサイン」であることが大半です。まずは今回のチェックリストを上から試してみてください。それだけで、驚くほど快適になるケースも少なくありません。

あなたのWindows環境が、少しでもストレスなく使えるようになることを願っています。

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