
「作業中なのに、突然パソコンが重くなった」
「更新する時間を設定したはずなのに、Windows Updateが動いている」
「マウスがカクカクして、仕事にならない」
このようなときは、Windows Updateがバックグラウンドで更新プログラムをダウンロードしたり、インストールの準備を進めたりしている可能性があります。
ただし、パソコンが重くなる原因はWindows Updateだけではありません。ウイルスチェック、OneDriveの同期、アプリの更新などが同時に動いていることもあります。
この記事では、作業中にパソコンが重くなったときの確認方法と、Windows Updateによる影響を減らすための設定を、初心者向けに解説します。
※Windows 10の通常サポートは2025年10月14日に終了しました。個人向けESUに登録した対象パソコンでは、2027年10月12日まで重要なセキュリティ更新を受けられます。
アクティブ時間を設定しても更新は動く?
Windowsの「アクティブ時間」は、パソコンを普段使用している時間帯に自動再起動されるのを避けるための設定です。
更新プログラムのダウンロードや、インストール前の準備を完全に止める機能ではありません。
そのため、アクティブ時間中でも次の処理がバックグラウンドで行われることがあります。
- 更新プログラムの確認
- 更新ファイルのダウンロード
- インストール前の準備
- Microsoft Defenderの更新やスキャン
- Microsoft Storeアプリの更新
「アクティブ時間を設定したのにパソコンが重い」という場合も、設定が間違っているとは限りません。
本当にWindows Updateが原因か確認する
作業中にパソコンが急に重くなっても、必ずWindows Updateが原因とは限りません。
まず、Windows Updateの画面を確認します。
Windows 11の場合
[スタート]→[設定]→[Windows Update]
Windows 10の場合
[スタート]→[設定]→[更新とセキュリティ]→[Windows Update]
次のような表示があれば、更新処理が行われている可能性があります。
- ダウンロード中
- インストール中
- 再起動が必要です
- 更新プログラムを確認しています
何も表示されていない場合は、別の処理がパソコンを重くしていることもあります。
タスクマネージャーで負荷を確認する
画面を操作できる場合は、タスクマネージャーで負荷の高い処理を確認できます。
- [Ctrl]+[Shift]+[Esc]キーを同時に押す
- タスクマネージャーが開いたら[プロセス]を確認する
- [CPU]または[ディスク]の見出しをクリックする
- 使用率の高いアプリや処理を確認する
Windows Updateに関連する処理のほか、次のようなものが動いている場合もあります。
- Microsoft Defenderのスキャン
- OneDriveの同期
- Microsoft Storeアプリの更新
- ブラウザや会議アプリ
- メーカー独自のアップデートツール
処理名が分からない場合は、むやみに[タスクの終了]を押さないようにしましょう。Windowsに必要な処理を終了すると、動作が不安定になることがあります。
作業中の更新を減らす5つの方法
1.大切な作業の前に更新を一時停止する
長時間の会議、オンライン試験、締め切り前の作業など、途中でパソコンを重くしたくない場合は、事前にWindows Updateを一時停止できます。
Windows 11
- [設定]→[Windows Update]→[更新の一時停止]
Windows 10
- [設定]→[更新とセキュリティ]→[Windows Update]→[更新を7日間一時停止]
表示される期間や選択方法は、Windowsのバージョンによって異なる場合があります。
一時停止したままにするとセキュリティ更新も遅れるため、大切な作業が終わったら更新を再開してください。
2.アクティブ時間を確認する
アクティブ時間を設定すると、普段パソコンを使っている時間帯の自動再起動を避けやすくなります。
Windows 11
- [設定]→[Windows Update]→[詳細オプション]→[アクティブ時間]
Windows 10
- [設定]→[更新とセキュリティ]→[Windows Update]→[アクティブ時間の変更]
自動設定では、Windowsがパソコンの使用状況に合わせてアクティブ時間を調整します。
使用時間が毎日ほぼ同じ場合は、手動で設定してもよいでしょう。
ただし、アクティブ時間を設定しても、更新ファイルのダウンロードや準備まで止まるわけではありません。
3.再起動する時間を指定する
更新後に再起動が必要になった場合は、都合のよい時間を指定できることがあります。
Windows Updateの画面に[再起動のスケジュール]が表示されている場合は、作業していない時間を指定してください。
作業中のファイルはこまめに保存し、長時間パソコンから離れる前にはWindows Updateの状態を確認しておくと安心です。
4.「最新の更新プログラムをできるだけ早く入手する」を確認する
Windows 11には、新機能やセキュリティ以外の改善を早めに受け取るための設定があります。
[設定]→[Windows Update]にある、
[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]
がオンになっていると、一部の更新を早い段階で受け取ることがあります。
新機能を急いで受け取る必要がない場合は、オフにして様子を見る方法もあります。
ただし、この設定をオフにしても、通常のセキュリティ更新まで停止するわけではありません。
5.大切な作業の前日までに更新を済ませる
更新を直前に始めると、ダウンロードや再起動に時間がかかり、作業開始に間に合わなくなることがあります。
余裕がある日に次の操作を済ませておきましょう。
- Windows Updateを開く
- [更新プログラムのチェック]を押す
- 利用できる更新をインストールする
- 必要に応じて再起動する
- 再起動後、もう一度Windows Updateを確認する
更新後にパソコンが正常に動くか確認する時間も必要なため、重要な作業の直前ではなく、できれば前日までに行うと安心です。
従量制課金接続は更新停止の代わりになる?
Wi-Fiや有線LANを「従量制課金接続」に設定すると、Windowsが通信量を抑えるようになります。
その結果、一部の更新プログラムのダウンロードが保留されることがあります。
ただし、すべての更新を確実に止められる機能ではありません。また、OneDriveの同期やアプリの通信にも影響する可能性があります。
そのため、Windows Updateを止める目的だけで、普段使用している回線を常に従量制課金接続にするのはおすすめしません。
大切な作業中だけ更新を避けたい場合は、Windows Updateの[更新の一時停止]を使うほうが分かりやすいでしょう。
Windows Updateを完全停止する方法はおすすめしない
インターネット上では、次のような方法が紹介されていることがあります。
- Windows Updateサービスを無効にする
- レジストリを書き換える
- 更新停止用の非公式ツールを使う
これらの方法は、必要なセキュリティ更新まで受け取れなくなったり、Windows Updateが正常に動かなくなったりする可能性があります。
一時的に更新が止まったように見えても、その後の更新で設定が戻ることもあります。
初心者の方は、サービスやレジストリを変更せず、Windowsに用意されている次の機能を利用するほうが安全です。
- 更新の一時停止
- アクティブ時間
- 再起動のスケジュール
- 更新を早めに受け取る設定のオフ
作業中にパソコンが重くなったときの対処
画面を操作できる場合
まず、作業中のファイルを保存してください。
その後、Windows Updateとタスクマネージャーを確認します。
更新プログラムのインストール中であれば、ほかのアプリを閉じ、処理が終わるまで待ちましょう。
再起動が必要と表示されている場合は、作業が一段落してから再起動します。
更新画面が表示されている場合
「更新しています」「コンピューターの電源を切らないでください」などと表示されている間は、すぐに電源を切らないでください。
更新内容やパソコンの性能によっては、完了まで時間がかかることがあります。
ノートパソコンはACアダプターへ接続し、画面の表示や進行状況が変化するか確認しながら待ちます。
まったく操作できない場合
電源ボタンの長押しは最終手段です。
強制終了すると、更新プログラムやシステムファイルが破損する可能性があります。
画面やアクセスランプに変化があり、処理が続いている様子なら、しばらく待ってください。
長時間まったく表示が変わらず、キーボードやマウスにも反応しない場合は、強制終了が必要になることもあります。再起動後は、Windows Updateの履歴やエラー表示を確認しましょう。
更新後から毎回固まる場合
特定の更新を入れてから、繰り返し固まるようになった場合は、単なるバックグラウンド処理ではなく、不具合が起きている可能性があります。
次の点を確認してください。
- Windows Updateの更新履歴
- エラーコードの有無
- パソコンメーカーのサポート情報
- Microsoftが公表している既知の問題
- 同じ時期にインストールされたドライバー
更新プログラムをすぐに削除する前に、修正版や回避策が案内されていないか確認することが大切です。
よくある質問
アクティブ時間を設定すれば、作業中の更新は止まりますか?
アクティブ時間は、主に作業中の自動再起動を避けるための設定です。
更新プログラムの確認、ダウンロード、インストール準備などがバックグラウンドで行われることはあります。
Windows Updateを一時停止しても大丈夫ですか?
重要な作業中など、短期間であればWindowsの標準機能として利用できます。
ただし、セキュリティ更新も遅れるため、作業が終わったら更新を再開してください。
パソコンが重いのはWindows Updateが原因ですか?
Windows Updateが原因の場合もありますが、Microsoft Defender、OneDrive、アプリの更新など、別の処理が原因のこともあります。
Windows Updateの画面とタスクマネージャーの両方を確認すると、原因を判断しやすくなります。
Windows Updateを完全に止めてもよいですか?
サービスの無効化やレジストリ変更による完全停止はおすすめしません。
更新を避けたい期間がある場合は、Windowsの[更新の一時停止]を利用してください。
まとめ
アクティブ時間を設定していても、Windows Updateのダウンロードや準備がバックグラウンドで行われることがあります。
ただし、パソコンが重くなる原因はWindows Updateだけとは限りません。
まずは、Windows Updateの画面とタスクマネージャーを確認しましょう。
作業中の影響を減らすには、次の方法が現実的です。
- 大切な作業の前に更新を一時停止する
- アクティブ時間を実際の使用時間に合わせる
- 再起動する時間を指定する
- 更新を早めに受け取る設定を確認する
- 重要な作業の前日までに更新を済ませる
Windows Updateを完全に止めるよりも、Windowsに用意されている設定でタイミングを調整するほうが安全です。

