
ここ数日、「Copilotが使えない」「Microsoft 365が重い/入れない」「Edgeが勝手に閉じる」といった検索が増えています。
ただし すべてのユーザーで起きているわけではありません。 多くは「一部の地域・環境での断続的不調」または「ローカル(PC/ブラウザ)側の要因」が重なって見えているケースです。
この記事では、2025年10月末時点で報告されているMicrosoftサービスの障害・誤検知事例をもとに、
「自分の環境だけか?」「広域障害か?」を見極める方法と、今すぐできる対処法を詳しく解説します。
1. 現在確認されている主な不具合とその背景
Azure発の設定ミスによる影響
Microsoftのクラウド基盤「Azure」で、設定変更ミス(configuration error)が発生。
この影響で、Microsoft 365やCopilot、Outlook、Teamsなど複数のサービスが断続的に不安定になりました。
一部のリージョンでは「Outlookにサインインできない」「Copilotが応答しない」「Edgeがフリーズする」などの症状が確認されています。
✓ Microsoft 公式管理センターでは、障害ID MO1181369 として報告され、順次復旧対応が行われています。
管理者の方は「Microsoft 365 管理センター」→「サービス正常性」で進捗を確認できます。
2. SmartScreenによるCopilotブロック(誤検知の事例)
症状
Edgeを使用している際に、「このサイトは安全ではないサイトとして報告されています」と表示され、
Copilot(m365.cloud.microsoft や copilot.microsoft.com)にアクセスできない事例が複数報告されています。
原因
Edgeのセキュリティ機能「SmartScreen」が、Microsoft自身の正規ドメインを誤って危険サイトと判定(誤検知)しているケースです。
SmartScreenはクラウド上でリアルタイムにリストを更新しているため、まれに誤作動することがあります。
対処法
- 一時的にChromeやFirefoxなど、別ブラウザでアクセスすることで回避可能。
- 企業ネットワークでは、管理者がセキュリティ製品側で「安全サイト」として一時許可を設定。
- 数時間後に再度Edgeで確認。Microsoftがブロックリストを修正すれば正常に戻ります。
SmartScreen誤検知の見分け方
「このサイトは安全ではないサイトとして報告されています」
という赤い警告画面が出る場合は誤検知の可能性が高いです。
3. Copilotのログイン障害とエラーメッセージ
⚠️ よくあるエラー表示
“Sorry, that didn’t work. Please go back to m365.cloud.microsoft and try again.”
このメッセージが表示されてCopilotに入れない、という報告が複数上がっています。
特に無料アカウントやテナント間でライセンスが切り替わっている場合に発生しやすいようです。
対処法
- 有料サブスクのあるMicrosoftアカウントで「copilot.cloud.microsoft」へアクセスする。
→ 正常にチャット画面が開く場合があります。 - Microsoft 365 Copilotアプリ(Windows版/デスクトップ版)を利用。
→ ブラウザ依存のエラーを回避できるケースがあります。 - 管理センターで障害ID MO1181369 の進捗を確認。
→ 広域障害中であれば、設定変更より「待機」のほうが安全です。
4. Edgeが勝手に閉じる/クラッシュする場合
よくある原因
- 自動更新直後に、拡張機能との相性が崩れる
- キャッシュやプロファイルの破損
- ハードウェアアクセラレーションの不具合
- セキュリティソフトやVPNとの干渉
対処法(順番に試す)
- Edge右上「…」→ 設定 → Microsoft Edge について(自動更新 → 再起動)
- 拡張機能をすべてオフ(edge://extensions)
- キャッシュ削除(edge://settings/clearBrowserData)
- 新しいプロファイルを作成して再現するか確認
- ハードウェアアクセラレーションをオフ
- セキュリティソフトを一時停止して動作確認
InPrivateウィンドウで落ちない場合、拡張機能やキャッシュが原因のことが多いです。
5. 「自分だけ?」と思ったときの確認手順
| チェック内容 | 方法 | 目的 |
|---|---|---|
| 他の人も起きている? | SNS・障害検知サイト(Downdetectorなど)を検索 | 広域障害の可能性を確認 |
| 自分の環境だけ? | 別ブラウザ・別端末・別回線で試す | ローカル環境かどうか判別 |
| 広域障害を確認 | Microsoft 365 管理センターの「サービス正常性」 | MO1181369などの発生を確認 |
| SmartScreen誤検知か? | 警告文が「安全ではないサイト」なら別ブラウザで回避 | 誤検知の見分け |
| Copilotアプリ動作 | デスクトップ版Copilotアプリを起動 | ブラウザ障害を回避 |
これらを順に確認していくことで、「自分のPCだけの問題なのか」「全体的な障害なのか」が明確になります。
特に、SNSやMicrosoft 365 管理センターを見ても同じ報告がある場合は、焦らず数時間ほど様子を見るのが最善策です。
逆に、別ブラウザや別端末では正常に動く場合は、ローカル環境の設定や拡張機能が原因の可能性が高くなります。
[スポンサーリンク] 障害時も“仕事を止めない”ために
- 回復ドライブ用(64GB以上推奨):USBメモリを探す
- 会議用イヤホンの代替接続に:Bluetoothアダプタを探す
- 別モニター&デュアル環境で作業継続に:HDMIケーブルはこちら
- 発熱・ファン詰まり対策の基本:エアダスターを探す
IT管理者・企業向けの補足
- サービス正常でも「一部テナントのみ影響」することがあるため、ログ取得と周知テンプレートを用意しておくと安心です。
- 認証周り(Entra ID、Intune、Defender、Teamsなど)も一時的に影響を受けています。
- SmartScreen誤検知やプロキシ制御が原因のケースもあり、ネットワーク経路切り替えや例外設定で一時回避可能です。
まとめ
- Copilot・M365・Edgeの不具合は、広域障害とローカル要因が重なっているのが実態です。
- SmartScreenによる誤検知(別ブラウザで回避可能)や、障害ID「MO1181369」が確認されているため、まずは公式の管理センターをチェックしましょう。
- 個人ユーザーの方は、拡張機能の停止・キャッシュ削除・別ブラウザ利用など軽い対処から試すのが安全です。
「自分のPCだけおかしいのでは?」と思って焦るのは自然なことです。
しかし、今回のようにサービス側の障害や誤検知が原因である場合も多く、慌てず冷静に切り分けることで早く解決できます。
とくにCopilotやMicrosoft 365を日常業務に使っている方は、障害情報ページを定期的に確認しておくと安心です。
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