エクスプローラーの「応答なし」が増えた原因はなに?初心者でもできる対処法

― 拡張機能・クラウド・サムネイルの落とし穴 ―

A girl looking frustrated due to a PC error.
目次
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はじめに|エクスプローラーの悩み・・それ、よくある症状です

  • フォルダを開くのに数秒かかる
  • 右クリックすると固まる
  • 「応答なし」と表示される
  • ファイルが多いフォルダで極端に遅くなる

こうした エクスプローラーの不調 は、Windows 11 / Windows 10 どちらでも非常によく報告されています。しかも厄介なのは、PCが壊れているわけでも、スペック不足でもない ケースが多いこと。

この記事では、
✅ よくある原因
✅ 自分で確認できるチェック方法
✅ 危険度の低い順に試せる対処法

を、初心者の方にもわかりやすく解説します。


まず知っておきたい|エクスプローラーが重くなる3大原因

エクスプローラーが遅くなる原因は、主に次の3つに分かれます。

原因特徴
① 右クリック拡張機能右クリック時だけ固まる
② クラウド同期フォルダを開くと遅い
③ サムネイル生成画像・動画フォルダで重い

1つずつ見ていきましょう。


原因①:右クリック拡張機能が暴走している

症状の特徴

  • 右クリックすると数秒フリーズ
  • 何も表示されず待たされる
  • エクスプローラーが「応答なし」になる

これは 右クリックメニューに追加された拡張機能 が原因のことが非常に多いです。

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よくある原因

  • 圧縮・解凍ソフト
  • 画像編集ソフト
  • PDF関連ツール
  • クラウド連携ソフト
  • 古い常駐アプリ

これらは便利ですが、アップデート後に不具合を起こす ことがあります。

対処法(安全度:高)

  • 使っていないソフトをアンインストール
  • 最近入れたソフトを一度削除
  • セーフモードで右クリックが速いか確認

※ セーフモードで問題が出ない場合、拡張機能が原因とほぼ断定できます。


原因②:クラウド同期(OneDriveなど)が影響している

症状の特徴

  • フォルダを開くたびに遅い
  • ファイル数が多いと極端に重い
  • ステータスアイコンが表示されない

クラウドサービスは、エクスプローラーと深く連携 しているため、同期トラブルがあると一気に重くなります。

よくあるケース

  • 同期が途中で止まっている
  • ネットワークが不安定
  • 外付けドライブと同期している

対処法(安全度:高)

  • 同期を一時停止して動作確認
  • 不要な同期フォルダを外す
  • ローカル保存に切り替える

これだけで 体感速度が改善することも多い です。


原因③:サムネイル(プレビュー)生成が重い

症状の特徴

  • 画像・動画フォルダだけ遅い
  • 初回表示時に固まる
  • 大容量動画が多い

エクスプローラーは、画像や動画の サムネイルを自動生成 します。これが負荷になり、特に動画・RAW画像・大量の写真があるフォルダで遅くなります。

対処法(安全度:中)

  • 表示形式を「詳細」に変更
  • サムネイル表示を無効化
  • フォルダを用途別に分ける

見た目は少し地味になりますが、動作はかなり軽くなります。


「特定のフォルダだけ重い」場合にチェックすべきポイント

エクスプローラーの不具合は、すべてのフォルダで起きるとは限りません。
「このフォルダだけ異常に遅い」

「ここを開くと固まる」

というケースも多くあります。その場合、フォルダの中身や設定が原因 になっていることがほとんどです。

フォルダの最適化設定が合っていない

Windowsのフォルダには、
「一般項目」「画像」「動画」などの自動最適化設定があります。中身と設定がズレていると、毎回エクスプローラーが内容を解析し直すため、表示が遅くなります。

確認方法

  1. 重いフォルダを右クリック
  2. 「プロパティ」→「カスタマイズ」
  3. 「このフォルダーを最適化」

画像や動画が混在している場合は「一般項目」 に設定するだけで軽くなることがあります。


圧縮ファイル・ショートカットが多すぎると遅くなる

ZIPやRARなどの圧縮ファイルが大量にあるフォルダでは、右クリック時に 展開関連の処理が一斉に呼び出される ことがあります。

また、リンク切れしたショートカットも、存在確認のために余計な処理が走ります。

対処のヒント

  • 圧縮ファイルは別フォルダへ移動
  • 使っていないショートカットを削除
  • 作業用フォルダと保管用フォルダを分ける

「整理しただけで速くなった」という例は非常に多いです。


エクスプローラー自体の再起動で直るケース

「再起動するほどではないけど、なんだかおかしい」
そんな時は エクスプローラーだけ再起動 すると改善することがあります。

手順

  1. タスクバーを右クリック
  2. 「タスク マネージャー」
  3. 「Windows エクスプローラー」を選択
  4. 「再起動」

アプリは閉じずに、表示の不具合だけをリセットできる のがメリットです。


バックグラウンドで起きている“見えない競合”

表に見えなくても、裏側でエクスプローラーと競合しているものがあります。

代表例

  • 常駐ウイルス対策ソフトのリアルタイムスキャン
  • バックアップソフト
  • ファイル監視ツール

特に、ファイル操作が多い時間帯 に重くなる場合は、これらが同時に動いている可能性があります。一時的に停止して動作を確認すると、原因の切り分けに役立ちます。


「毎回遅い」より「時々遅い」ほうが厄介

エクスプローラーのトラブルで多いのが、「常に遅いのではなく、時々だけ発生する」ケースです。

これは以下のような条件が重なった時に起きます。

  • 同期処理中
  • サムネイル生成中
  • ネットワークドライブ参照中

そのため、一度直っても再発する=別の原因が隠れている 可能性があります。


不調が続く場合は「ユーザープロファイル」も視野に

すべて試しても改善しない場合、ユーザープロファイル自体が不安定になっていることもあります。新しいユーザーアカウントでログインし、同じ操作をして問題が出ない場合は、環境依存の不具合 と判断できます。

※これは最終手段ですが、原因特定としては非常に有効です。


「重い理由」は1つとは限らない

エクスプローラーの不調は、単独原因より“複数要因の組み合わせ”が多い のが特徴です。

  • 拡張機能
  • クラウド同期
  • サムネイル
  • フォルダ構成
  • バックグラウンド処理

ひとつずつ切り分けていくことで、無駄な再インストールや初期化を避けられます。

補足・見落としがちだけど重要な原因

● ネットワークドライブ・外付けHDD

  • 接続が不安定だと待ち時間が発生
  • スリープ解除に時間がかかる

→ 使わない時は切断がおすすめ。

● インデックス(検索)の影響

  • 大量ファイルでバックグラウンド処理
  • 古いインデックスが残っている

→ インデックスの再構築で改善することもあります。


まずはここから|おすすめチェック順

初心者の方は、この順番で試すのが安全です。

  1. PCを再起動
  2. 最近入れたソフトを思い出す
  3. クラウド同期を一時停止
  4. 重いフォルダの種類を確認
  5. 表示形式を変更

いきなり高度な設定を触る必要はありません。


やってはいけない注意点

  • レジストリを闇雲に編集
  • 正体不明の最適化ソフト導入
  • 「軽量化ツール」を無差別使用

これらは 逆に不安定になる原因 になります。


まとめ|エクスプローラー不調は「原因の切り分け」が9割

エクスプローラーが重い・固まる場合、多くは Windowsそのものの故障ではありません。

  • 拡張機能
  • クラウド同期
  • サムネイル生成

この3点を見直すだけで、
驚くほど快適になるケースが非常に多い です。

「PCが古いから…」と諦める前に、ぜひ一度、今回のポイントを確認してみてください。

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