【初めてでも簡単】VirtualBoxのインストール方法と便利な使い方を紹介

前回の記事では、「初心者でもできるWindows仮想環境の活用法」として、仮想環境とは何か、どんなことができるのかをご紹介しました。今回はその続編として、実際に仮想環境を構築する第一歩、「VirtualBox」のインストール方法と、具体的な活用例について詳しく解説していきます。

「聞いたことはあるけど、難しそう…」と思っている方でも安心してください。本記事では、インストール手順を丁寧に解説し、初心者でもすぐに試せる活用例も紹介します。

1. 公式サイトからインストーラをダウンロード

VirtualBox公式サイト:https://www.virtualbox.org/

  • トップページから「ダウンロード」をクリックします。
  • 「Windows hosts」を選んでインストーラ(.exeファイル)をダウンロードしてください。

インストーラを実行してセットアップを開始

  • ダウンロードしたファイル(例:VirtualBox-7.0.x-xxxx-Win.exe)をダブルクリック
  • セットアップウィザードが起動するので、基本的には「Next」をクリックして進む

カスタマイズ(必要に応じて)

  • コンポーネントの選択画面では、基本的にデフォルトのままでOK
  • ショートカットの作成、ネットワーク機能の追加などもこの時点で選べます

インストールを実行

  • 「Install」をクリック
  • セキュリティ警告が出た場合は「はい(Yes)」を選択して続行
  • 数分でインストールが完了します

インストール完了後、VirtualBoxを起動

  • 最後に「Finish」をクリックしてVirtualBoxを起動

【VirtualBoxの活用例】

1. Linuxを試す(Ubuntuなど)

  • UbuntuなどのISOファイルをダウンロードして仮想マシンを作成することで、Windows上でLinux環境を体験できます。
  • 学習目的に最適で、実際のOSインストールとほぼ同じ手順を仮想で行えます。

2. 古いWindows環境を再現

  • Windows XPやWindows 7など、サポートが終了した古いOSをテスト目的で動かせます。
  • 古いソフトやゲームの動作検証にも便利です。

3. ウイルス検証やソフトのテスト環境に

  • 実機に影響を与えたくないソフトや、不安なファイルを安全にテストできます。
  • 仮想マシンは簡単にスナップショット(復元ポイント)を取れるため、失敗しても元に戻せます。

4. 別の言語や地域設定の環境を構築

  • 英語版のWindowsや中国語Linuxなど、異なるロケールの環境を構築可能。
  • 多言語サイトの動作確認やローカリゼーション作業にも役立ちます。

5. 複数OSを同時に操作・比較

  • Linux、Windows、FreeBSDなど、複数のOSを切り替えて操作可能。
  • マルチOS開発や検証に便利です。

【補足】仮想マシン作成時の流れ

  1. VirtualBoxを起動 →「新規」ボタンをクリック
  2. 仮想マシンの名前・OSの種類(例:Ubuntu)を設定
  3. メモリサイズ・仮想ディスク(VHDやVDIなど)を設定
  4. ISOファイルを選んで仮想CDドライブにマウント
  5. 起動してOSインストールを開始

VirtualBoxの削除方法(Windows 10/11対応)

ここからは「やっぱり削除したい」と思った方ように、削除方法も追記しておきます。

1. コントロールパネルを開く

  • キーボードで「Windowsキー + S」を押し、「コントロールパネル」と入力して開きます
     (または、「設定」→「アプリ」からでも可)

2. 「プログラムのアンインストール」を選ぶ

  • 「プログラム」カテゴリ内にある「プログラムと機能」→「プログラムのアンインストール」へ進みます。

3. VirtualBoxを選択してアンインストール

  • 一覧の中から「Oracle VM VirtualBox」を探し、右クリック →「アンインストール」を選択
  • 確認ダイアログが出たら「はい」を選択して続行します

4. 削除が完了するまで待つ

  • 数十秒ほどでアンインストールが完了します。
  • 特にエラーが出なければ、これで削除は完了です。

【残ったファイルを削除したい場合(任意)】

VirtualBoxはアンインストール後も設定ファイルが残ることがあります。完全に削除したい場合は以下も行ってください。

手動で以下のフォルダを削除します(任意)

  • C:\Users\ユーザー名\.VirtualBox
     → 設定ファイルやログ情報などが入っているフォルダです。
  • 仮想マシンの保存先(通常はドキュメント内)
     → C:\Users\ユーザー名\VirtualBox VMs

※今後再インストールする可能性がある場合は、仮想マシンのバックアップを取ってから削除するのが安心です。

<補足

  • VirtualBoxのアンインストールだけでは、仮想マシンのデータは削除されません。
  • 仮想マシンごと完全に削除したい場合は、事前にVirtualBox本体を起動して手動で仮想マシンを「削除」しておきましょう。

まとめ

VirtualBoxは無料で高機能な仮想化ソフトです

  • 学習目的
  • 開発・検証
  • セキュリティ対策
    など幅広く活用できます。

初心者でも扱いやすく、日本語表示にも対応しているためとても安心です。

実際に仮想マシンを構築してみると、「本物のPCの中にもう一台PCがある」ような感覚で操作でき、スキルアップにもつながります。

また、うまくいかなくてもすぐにやり直せる「スナップショット機能」など、仮想ならではの便利な機能も豊富です。

「興味はあるけど難しそう」と思っていた方も、この記事をきっかけにVirtualBoxに触れてみてはいかがでしょうか?

まずは一つ仮想マシンを作ってみることで、新しい世界がぐっと身近になりますよ。