今日、自粛警察おじさんを見た!と言う話

今日、とあるファミレスで、噂の「自粛警察おじさん」と遭遇しました。

その自粛警察おじさんは身なりはちゃんとした人でしたが、ハッピーアワーでビールを沢山飲んでいたようで、机の上には空になったビールジョッキが並んでいました。

私は直感で

「これ、やばい人だ」

と感じたので、自粛警察おじさんからなるだけ遠くの席を探しましたが、あいにく昼食タイムだったのと、自粛警察おじさんの発するオーラに危険を感じるのか、自粛警察おじさんの斜め前の席と、隣しか空いていませんでした。

私は、嫌な予感がしつつも、いまさら他の店舗に行くのは面倒だったので『斜め前』のボックス席に座ることにしました。

しばらくして、私の注文していた料理が届き、黙々と食べていると、突然自粛警察おじさんが大声で電話をかけ始めました。

「ここの店はなっとらん!都庁に電話する」

みんな「はぁ?」と言う顔で自粛警察おじさんを見上げていましたが、当の本人はお構いなしです。大声で都庁に電話をかけ

「担当者を呼べー!」

本当に、都庁の職員の方・・大変だと思いました。ただでさえ忙しい時期なのに、こんな酔っ払いの対応までしなくてはいけないなんて。。

そして、都の職員さんにクレームを言いつつ

「店長よベー」

と叫ぶおじさん。本当に最悪です。酔っているから、呂律も回ってないのですが、

『このおっさん、何に怒ってるんだろ?』

という疑問と好奇心が湧いてきたので、耳を澄ませて聴いていると、どうやら人の喋り声が聞こえてくるのが、気に入らないらしいのです。

店長さんに顔を思い切り近づけて

「飲食店でマスク付けて無い時は、静かに食事しないといけないのに、話声が聞こえる!それなのに、店長は注意もしないし、店内に注意書きも無い!」

と、かなりのご立腹(笑)

そして(忙しいであろう)都の職員さんに「指導がなってない!」と、大きな声で喚く喚く。

どこからともなく店内からは

『おじさんが1番うるさいね』

と、いう声が聞こえるのですが、おじさんの耳には入りません。それどころか大声で喚きながら店内を歩き始めたのです。

『流石にそれは無いわー』と思って見ていたら、店長が謝りながらおじさんを誘導しようとするのですが、全く言うことも聞きません。

「絵に書いたようなクレーマーやなぁ・・」

と呆れて見ていると、店長が低い声で

「お客様(自粛警察おじさん)に対して、クレームが入っています。他の人を指さしたり、差別用語をおっしゃるのでしたら・・・」(←ここから小声で聞こえませんでした)

すると、何かを言われた自粛警察おじさんは、急にスゴスゴとレシートを持ち、大人しく帰って行ったのです!

何?何?店長が魔法のフレーズを呟いたに違いない!

そのフレーズ。。ちょうど聞き取れませんでした。残念です。


自粛おじさんが帰った後、店長さんはお客さん達に謝りに来られました。そしてまた、何事もなかったかのような、いつもの店内の雰囲気に戻りました。

酔って騒ぐのはやめましょう

という言葉の意味を、今日は目の当たりにした感じです。昼でコレなら、夜なら大変です。私もお酒は好きですが、お酒に飲まれるような呑み方はしたく無いですね。

側から見てるとみっともないです。

と言う、貴重な経験をしたお話でした。

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