
- 1 1. なぜOneNoteは「使いにくく」感じるのか
- 2 2. まずは「ノートブックを増やしすぎない」ルールから
- 3 3. セクション・ページの役割を「ノート・ページ」に置き換えて考える
- 4 4. 「とりあえずメモ」と「ちゃんと残したいメモ」を分ける
- 5 5. 「あとで探せる仕組み」を最小限で使う(検索・タグ)
- 6 6. 見た目を落ち着かせるビュー設定
- 7 7. アカウントを分けて“迷子”を防ぐ
- 8 8. PCとスマホの“役割分担”を決める
- 9 9. ちょっとだけ覚えておくと便利なショートカット
- 10 10. OneNoteを本気で使うなら、Microsoft 365環境がやっぱり楽
- 11 まとめ|「完璧に使いこなす」より「迷子を減らす」が正解
はじめに|OneNoteは「慣れるまでがしんどいアプリ」です。
OneNoteは、
- テキスト
- 手書きメモ
- 画像・PDF
- 音声
などを何でも貼り付けできて、とても自由度の高いツールです。
その一方で、こんなふうに感じる人も多いはずです。
- どこにメモを書いたか分からなくなる
- ノートブック・セクション・ページの違いがピンとこない
- 見た目がごちゃごちゃして落ち着かない
- 同期やアカウントの仕組みがややこしい
つまり 「機能が豊富すぎて、最初の一歩が重い」タイプのアプリ なんですよね。
この記事では、
OneNoteを「使いにくい」と感じている方向けに、
【✨ 最低限ここだけ整えれば、かなりラクになるよ】
というポイントに絞って、使い方と考え方をまとめていきます。
1. なぜOneNoteは「使いにくく」感じるのか
まずは、モヤモヤの正体から整理してみます。
「階層構造」が分かりづらい
OneNoteには、
- ノートブック
- セクション
- ページ
- (場合によってはセクショングループ)
と階層がいくつもあります。
Wordやメモ帳に慣れている人からすると、
「どこに書けば正解なの?」
と迷いやすいポイントです。
自由すぎて「ルール」がない
どこにでも書けて、何でも貼れる反面、
- タイトルを付けずにページを増やす
- 思いつくままノートブックを作る
…といった使い方をすると、
「書いたことはあるけど、二度とたどり着けないメモ」 が増殖します。
アカウント・同期の概念が入ってくる
OneNoteは基本的にクラウド(OneDrive)とセットで使うため、
- 学校・会社アカウント
- 個人Microsoftアカウント
が混ざると、どのノートがどのアカウントなのか分からなくなることもあります。
🔍 つまり、「OneNoteが使いづらい」は、
UIの問題というより “ルールがないまま自由に使ってしまった結果の迷子” であることが多いです。
ここからは、その迷子を減らすための「ゆるいルール作り」と「設定の見直し」をやっていきます。
2. まずは「ノートブックを増やしすぎない」ルールから
OneNoteで一番やりがちな失敗は、
とりあえず用途ごとにノートブックを増やしまくる
ことです。
おすすめは「3〜4冊まで」に絞る
最初は、ノートブックをだいたい 3〜4冊 に絞るのがおすすめです。
例:
- 【仕事】仕事・業務メモ
- 【個人】プライベートメモ
- 【学習】勉強・資格・勉強会メモ
- 【一時】とりあえずメモ箱(後で整理)
ノートブックを増やすのではなく、
その中のセクションを増やすイメージにすると迷子が減ります。
ノートブック名を「用途+自分の名前」で
特に職場や学校で使う場合は、
ノートブック名を明確にしたほうが、後から見つけやすくなります。
- 例)「【仕事】山田_日々の業務メモ」
- 例)「【授業】数学まとめ_2025」
最初の「【仕事】」「【授業】」のようなタグを入れると、
一覧で見たときにすぐ用途が分かります。
3. セクション・ページの役割を「ノート・ページ」に置き換えて考える
構造で混乱しやすい人は、次のようにシンプルに考えてOKです。
- ノートブック=1冊の“分厚いノート”
- セクション=そのノートの「タブ付き見出し」
- ページ=各ページ
セクションは「カテゴリ」、ページは「1トピック」
具体的にはこんなイメージです。
- ノートブック「仕事メモ」
- セクション「打ち合わせメモ」
- セクション「アイデア・企画」
- セクション「手順書」
- セクション「打ち合わせメモ」の中に、
- ページ「2025/11/15 ◯◯社打ち合わせ」
- ページ「2025/11/20 社内ミーティング」…と並ぶ
✅ 1ページ=1トピック(または1日分)
を目安にすると、あとから検索しやすくなります。
ページタイトルの付け方ルールを決める
ページタイトルは、後から探すときの命綱です。
おすすめは、このどれか:
- 「日付 + タイトル」
- 例)
2025-11-17_OneNote記事アイデア
- 例)
- 「カテゴリ+内容」
- 例)
Zoom対応_よく聞かれる質問まとめ
- 例)
同じフォーマットを続けることがポイントです。
4. 「とりあえずメモ」と「ちゃんと残したいメモ」を分ける
OneNoteがカオス化する大きな理由は、
ふとしたメモと、ちゃんと残したい情報が同じ場所に混ざる
ことです。
「とりあえずメモ箱」セクションを用意する
どのノートブックにも、1つ
「とりあえずメモ」
セクションを作っておくのがおすすめです。
- 電話中の走り書き
- あとで調べたいURL
- 思いついたアイデア
など、考える余裕がないときは全部ここへ放り込む。
週に1回だけ「仕分けタイム」を取る
- 1週間に1回、10分だけこのセクションを見直す
- 残したいものは、適切なセクションへ “ページごと移動”
- もう不要なものは削除
これだけでも、ノート全体の「ごちゃごちゃ度」がかなり減ります。
5. 「あとで探せる仕組み」を最小限で使う(検索・タグ)
OneNoteは、検索とタグが強力ですが、
全部使いこなす必要はありません。
検索は「ノートブック全体検索」を覚えるだけでOK
まずは、
Ctrl + F:ページ内検索Ctrl + E:ノートブック全体検索(またはすべてのノートを検索)
この2つだけで十分です。
キーワードの入れ方のコツは、
- ページタイトルに 必ずキーワードを1つ入れておく
- 例)「請求書」「見積」「Zoom」「KB番号」など
検索でヒットしやすくなります。
タグは「2種類だけ」に絞る
タグを増やしすぎると、それ自体が管理コストになります。
まずは次の2つだけで運用してみてください。
- ✅ チェックボックス(ToDo)
- ⭐ 重要(絶対あとで見返したいメモ)
ToDoタグが残っているページだけ、
あとでざっと見返すだけでも「やり残し」が減ります。
6. 見た目を落ち着かせるビュー設定
「なんとなく目が疲れる」「情報量が多くてしんどい」という場合は、
ビューの調整だけでかなりラクになります。
ナビゲーションペインをスリムにする
- ノートブック一覧
- セクション一覧
- ページ一覧
が全部開きっぱなしだと、視線があちこちに飛びます。
- あまり使わないノートブックは「閉じる」
- ペイン幅を少し狭める
- よく使うノートだけピン留め
これだけでも、画面が落ち着いて見えます。
既定のフォント・余白を整える
OneNoteのオプションから、
- 既定フォント
- 文字サイズ
- ページ罫線(行・方眼)
を自分の見やすい設定に変えておくと、
「なんとなく落ち着かない」「きれいに書けない」
というストレスが減ります。
7. アカウントを分けて“迷子”を防ぐ
特に 学校・会社のアカウントと個人アカウントを両方使っている人は、
アカウントの整理だけでもトラブルが激減します。
「仕事は仕事」「個人は個人」でノートを分ける
- 仕事で作ったノートは、会社のOneDrive/職場アカウントのノートブックに
- 個人の家計簿・日記・資格勉強メモなどは、個人のOneDriveに
というように、ノートブック単位で役割を分けるのがおすすめです。
どうしても混ざる人は「職場用」「個人用」プロファイルを分ける
ブラウザやEdgeのプロファイル機能を使って、
- プロファイルA:職場用アカウント
- プロファイルB:個人アカウント
と分けておくと、OneNote Webも切り替えやすくなります。
8. PCとスマホの“役割分担”を決める
OneNoteはスマホアプリも便利ですが、
「全部スマホで完結させよう」とするほどしんどくなります。
スマホは「入力メモ・閲覧」に絞る
- ふとしたアイデアメモ
- 写真を撮って貼る
- 移動中に内容を読む
など、入力と閲覧が中心。
細かい整理やページ構成の調整は、PCでやったほうが圧倒的にラクです。
1日の終わりに「PCで整える」習慣を
- スマホで書いたページは、夜にPCでさっと場所を整える
- タイトルを付け直す
- セクションを整理する
これを10分だけやるだけで、ノート全体の「キレイさ」が全然変わります。
9. ちょっとだけ覚えておくと便利なショートカット
全部覚える必要はありません。
まずはこのあたりだけでも十分です。
Ctrl + N:新しいページCtrl + T:新しいセクションCtrl + E:すべてのノートを検索Ctrl + 1:チェックボックスタグCtrl + Shift + H:蛍光ペンCtrl + K:リンクの挿入
頻繁に使う操作だけ、1〜2個ずつ慣れていくイメージでOKです。
10. OneNoteを本気で使うなら、Microsoft 365環境がやっぱり楽
OneNote自体は無料でも使えますが、
- Word / Excel / PowerPoint / Outlook
- OneDrive 1TB
とセットで使うと、メモから資料作成・メールまで一気通貫で使えて、とても楽になります。
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OneNoteを仕事の“土台ツール”にするなら
OneNoteはMicrosoft 365に含まれるアプリのひとつです。
WordやExcel、Outlookとあわせて使うことで、メモから資料作成・タスク管理までスムーズにつながります。
まとめ|「完璧に使いこなす」より「迷子を減らす」が正解
最後に、ポイントをまとめます。
- OneNoteが「使いにくい」の正体は、
自由すぎてルールがないまま使っていること が多い - ノートブックはまず 3〜4冊程度 に絞る
- セクション=カテゴリ、ページ=1トピック、とシンプルに分ける
- 「とりあえずメモ」用セクションを作り、週1回だけ仕分けタイムを取る
- 検索は
Ctrl+E、タグは「ToDo」と「重要」の2種類からでOK - 画面の見た目(フォント・ペイン幅)を整えると疲れにくくなる
- 仕事と個人のアカウントは混ぜすぎない
- スマホは“メモ&閲覧”、整理はPCでやるとラク
OneNoteは、最初から「100%使いこなそう」とすると、必ず挫折します。
“迷子にならない最低限のルールだけ決めて、少しずつ自分流に育てていく”くらいがちょうどいい使い方です。
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