OneNoteを苦手から味方に変える!初心者でも続けやすい設定とメモのルール

OneNoteが使いにくくて悩んでいるかわいい女の子のイラスト。ノートパソコンを見つめながら頬に手を当てて考え込んでおり、画面にはOneNoteをイメージした紫色のロゴが表示されている。
目次
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はじめに|OneNoteは「慣れるまでがしんどいアプリ」です。

OneNoteは、

  • テキスト
  • 手書きメモ
  • 画像・PDF
  • 音声

などを何でも貼り付けできて、とても自由度の高いツールです。
その一方で、こんなふうに感じる人も多いはずです。

  • どこにメモを書いたか分からなくなる
  • ノートブック・セクション・ページの違いがピンとこない
  • 見た目がごちゃごちゃして落ち着かない
  • 同期やアカウントの仕組みがややこしい

つまり 「機能が豊富すぎて、最初の一歩が重い」タイプのアプリ なんですよね。

この記事では、
OneNoteを「使いにくい」と感じている方向けに、

【✨ 最低限ここだけ整えれば、かなりラクになるよ

というポイントに絞って、使い方と考え方をまとめていきます。


1. なぜOneNoteは「使いにくく」感じるのか

まずは、モヤモヤの正体から整理してみます。

「階層構造」が分かりづらい

OneNoteには、

  • ノートブック
  • セクション
  • ページ
  • (場合によってはセクショングループ)

と階層がいくつもあります。
Wordやメモ帳に慣れている人からすると、

「どこに書けば正解なの?」

と迷いやすいポイントです。

自由すぎて「ルール」がない

どこにでも書けて、何でも貼れる反面、

  • タイトルを付けずにページを増やす
  • 思いつくままノートブックを作る

…といった使い方をすると、
「書いたことはあるけど、二度とたどり着けないメモ」 が増殖します。

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アカウント・同期の概念が入ってくる

OneNoteは基本的にクラウド(OneDrive)とセットで使うため、

  • 学校・会社アカウント
  • 個人Microsoftアカウント

が混ざると、どのノートがどのアカウントなのか分からなくなることもあります。


🔍 つまり、「OneNoteが使いづらい」は、
UIの問題というより “ルールがないまま自由に使ってしまった結果の迷子” であることが多いです。

ここからは、その迷子を減らすための「ゆるいルール作り」と「設定の見直し」をやっていきます。


2. まずは「ノートブックを増やしすぎない」ルールから

OneNoteで一番やりがちな失敗は、

とりあえず用途ごとにノートブックを増やしまくる

ことです。

おすすめは「3〜4冊まで」に絞る

最初は、ノートブックをだいたい 3〜4冊 に絞るのがおすすめです。

例:

  • 【仕事】仕事・業務メモ
  • 【個人】プライベートメモ
  • 【学習】勉強・資格・勉強会メモ
  • 【一時】とりあえずメモ箱(後で整理)

ノートブックを増やすのではなく、
その中のセクションを増やすイメージにすると迷子が減ります。

ノートブック名を「用途+自分の名前」で

特に職場や学校で使う場合は、
ノートブック名を明確にしたほうが、後から見つけやすくなります。

  • 例)「【仕事】山田_日々の業務メモ」
  • 例)「【授業】数学まとめ_2025」

最初の「【仕事】」「【授業】」のようなタグを入れると、
一覧で見たときにすぐ用途が分かります。


3. セクション・ページの役割を「ノート・ページ」に置き換えて考える

構造で混乱しやすい人は、次のようにシンプルに考えてOKです。

  • ノートブック=1冊の“分厚いノート”
  • セクション=そのノートの「タブ付き見出し」
  • ページ=各ページ

セクションは「カテゴリ」、ページは「1トピック」

具体的にはこんなイメージです。

  • ノートブック「仕事メモ」
    • セクション「打ち合わせメモ」
    • セクション「アイデア・企画」
    • セクション「手順書」
  • セクション「打ち合わせメモ」の中に、
    • ページ「2025/11/15 ◯◯社打ち合わせ」
    • ページ「2025/11/20 社内ミーティング」…と並ぶ

1ページ=1トピック(または1日分)
を目安にすると、あとから検索しやすくなります。

ページタイトルの付け方ルールを決める

ページタイトルは、後から探すときの命綱です。

おすすめは、このどれか:

  • 「日付 + タイトル」
    • 例)2025-11-17_OneNote記事アイデア
  • 「カテゴリ+内容」
    • 例)Zoom対応_よく聞かれる質問まとめ

同じフォーマットを続けることがポイントです。


4. 「とりあえずメモ」と「ちゃんと残したいメモ」を分ける

OneNoteがカオス化する大きな理由は、

ふとしたメモと、ちゃんと残したい情報が同じ場所に混ざる

ことです。

「とりあえずメモ箱」セクションを用意する

どのノートブックにも、1つ

「とりあえずメモ」

セクションを作っておくのがおすすめです。

  • 電話中の走り書き
  • あとで調べたいURL
  • 思いついたアイデア

など、考える余裕がないときは全部ここへ放り込む

週に1回だけ「仕分けタイム」を取る

  • 1週間に1回、10分だけこのセクションを見直す
  • 残したいものは、適切なセクションへ “ページごと移動”
  • もう不要なものは削除

これだけでも、ノート全体の「ごちゃごちゃ度」がかなり減ります。


5. 「あとで探せる仕組み」を最小限で使う(検索・タグ)

OneNoteは、検索とタグが強力ですが、
全部使いこなす必要はありません。

検索は「ノートブック全体検索」を覚えるだけでOK

まずは、

  • Ctrl + F:ページ内検索
  • Ctrl + E:ノートブック全体検索(またはすべてのノートを検索)

この2つだけで十分です。

キーワードの入れ方のコツは、

  • ページタイトルに 必ずキーワードを1つ入れておく
    • 例)「請求書」「見積」「Zoom」「KB番号」など

検索でヒットしやすくなります。

タグは「2種類だけ」に絞る

タグを増やしすぎると、それ自体が管理コストになります。

まずは次の2つだけで運用してみてください。

  • ✅ チェックボックス(ToDo)
  • ⭐ 重要(絶対あとで見返したいメモ)

ToDoタグが残っているページだけ、
あとでざっと見返すだけでも「やり残し」が減ります。


6. 見た目を落ち着かせるビュー設定

「なんとなく目が疲れる」「情報量が多くてしんどい」という場合は、
ビューの調整だけでかなりラクになります。

ナビゲーションペインをスリムにする

  • ノートブック一覧
  • セクション一覧
  • ページ一覧

が全部開きっぱなしだと、視線があちこちに飛びます。

  • あまり使わないノートブックは「閉じる」
  • ペイン幅を少し狭める
  • よく使うノートだけピン留め

これだけでも、画面が落ち着いて見えます。

既定のフォント・余白を整える

OneNoteのオプションから、

  • 既定フォント
  • 文字サイズ
  • ページ罫線(行・方眼)

を自分の見やすい設定に変えておくと、

「なんとなく落ち着かない」「きれいに書けない」

というストレスが減ります。


7. アカウントを分けて“迷子”を防ぐ

特に 学校・会社のアカウントと個人アカウントを両方使っている人は、
アカウントの整理だけでもトラブルが激減します。

「仕事は仕事」「個人は個人」でノートを分ける

  • 仕事で作ったノートは、会社のOneDrive/職場アカウントのノートブックに
  • 個人の家計簿・日記・資格勉強メモなどは、個人のOneDriveに

というように、ノートブック単位で役割を分けるのがおすすめです。

どうしても混ざる人は「職場用」「個人用」プロファイルを分ける

ブラウザやEdgeのプロファイル機能を使って、

  • プロファイルA:職場用アカウント
  • プロファイルB:個人アカウント

と分けておくと、OneNote Webも切り替えやすくなります。


8. PCとスマホの“役割分担”を決める

OneNoteはスマホアプリも便利ですが、
「全部スマホで完結させよう」とするほどしんどくなります。

スマホは「入力メモ・閲覧」に絞る

  • ふとしたアイデアメモ
  • 写真を撮って貼る
  • 移動中に内容を読む

など、入力と閲覧が中心

細かい整理やページ構成の調整は、PCでやったほうが圧倒的にラクです。

1日の終わりに「PCで整える」習慣を

  • スマホで書いたページは、夜にPCでさっと場所を整える
  • タイトルを付け直す
  • セクションを整理する

これを10分だけやるだけで、ノート全体の「キレイさ」が全然変わります。


9. ちょっとだけ覚えておくと便利なショートカット

全部覚える必要はありません。
まずはこのあたりだけでも十分です。

  • Ctrl + N:新しいページ
  • Ctrl + T:新しいセクション
  • Ctrl + E:すべてのノートを検索
  • Ctrl + 1:チェックボックスタグ
  • Ctrl + Shift + H:蛍光ペン
  • Ctrl + K:リンクの挿入

頻繁に使う操作だけ、1〜2個ずつ慣れていくイメージでOKです。


10. OneNoteを本気で使うなら、Microsoft 365環境がやっぱり楽

OneNote自体は無料でも使えますが、

  • Word / Excel / PowerPoint / Outlook
  • OneDrive 1TB

とセットで使うと、メモから資料作成・メールまで一気通貫で使えて、とても楽になります。

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OneNoteを仕事の“土台ツール”にするなら

OneNoteはMicrosoft 365に含まれるアプリのひとつです。
WordやExcel、Outlookとあわせて使うことで、メモから資料作成・タスク管理までスムーズにつながります。


まとめ|「完璧に使いこなす」より「迷子を減らす」が正解

最後に、ポイントをまとめます。

  • OneNoteが「使いにくい」の正体は、
    自由すぎてルールがないまま使っていること が多い
  • ノートブックはまず 3〜4冊程度 に絞る
  • セクション=カテゴリ、ページ=1トピック、とシンプルに分ける
  • 「とりあえずメモ」用セクションを作り、週1回だけ仕分けタイムを取る
  • 検索は Ctrl+E、タグは「ToDo」と「重要」の2種類からでOK
  • 画面の見た目(フォント・ペイン幅)を整えると疲れにくくなる
  • 仕事と個人のアカウントは混ぜすぎない
  • スマホは“メモ&閲覧”、整理はPCでやるとラク

OneNoteは、最初から「100%使いこなそう」とすると、必ず挫折します。
“迷子にならない最低限のルールだけ決めて、少しずつ自分流に育てていく”くらいがちょうどいい使い方です。

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