- 1 1. 【必須】バックアップは「外付けSSD+クラウド」の二重構成にする
- 2 2. 【復旧スピードを上げる】Windowsの「回復ドライブ」と「インストールUSB」を作成
- 3 3. 【物理的な破損を防ぐ】机まわり・設置場所の見直し
- 4 4. 【落雷・停電対策】電源タップとUPSで電気トラブルから守る
- 5 5. 【データの“中身”を守る】BitLockerとパスワード管理
- 6 6. 【停電時も作業を続ける】ノートPC用モバイルバッテリーの準備
- 7 7. 【避難時に備える】防水バッグと「持ち出しセット」
- 8 8. 【さらに安心】バックアップを“別の場所”にも避難させる
- 9 9. まとめ:PC防災は「壊れてもすぐ復旧できる仕組み」を作ること
災害で一番失いたくないのは「データ」と「時間」
地震・台風・落雷・停電・浸水など、いつ起きるかわからない災害。
「もしこのタイミングでPCが壊れたら……」と考えると、ゾッとしますよね。
- ノートPCが棚から落下して動かなくなった
- デスクトップPCが浸水してショートした
- 落雷で電源タップごとPCが故障した
- 停電後にPCが起動しなくなった
こうしたトラブルで一番困るのは、PC本体はもちろんですが、それ以上に「中に入っているデータ」や「仕事を再開するまでの時間」です。
この記事では、
「PCが壊れる前提」で、いかにデータを守り、いかに早く復旧できるか
という視点で、PCユーザーが今のうちにやっておきたい防災対策をまとめます。
1. 【必須】バックアップは「外付けSSD+クラウド」の二重構成にする

すでにバックアップは取られていると思いますが、災害を考えるなら一つだけでは不十分です。
衝撃に強い「外付けSSD」で物理バックアップ
従来の外付けHDDは容量の割に安い反面、
- 衝撃に弱い
- 落下や振動で壊れやすい
という弱点があります。一方、外付けSSDは
- 可動部品がないので衝撃に強い
- 小型・軽量で避難時にも持ち出しやすい
というメリットがあり、災害を意識するならSSDが第一候補です。
✓ポイント
- 重要なデータ(ドキュメント・写真・会計データなど)は定期的にSSDへコピー
- できれば週1〜月1くらいで「丸ごとバックアップ」の習慣をつける
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▶ 外付けSSDをみてみる自然災害で一番強いのは「クラウド」バックアップ
家自体が被災してしまった場合、PCも外付けSSDも同時に失う可能性があります。そのときに頼りになるのが、クラウドストレージです。
- OneDrive(Microsoftアカウント連携)
- Google ドライブ
- Dropbox など
重要なフォルダだけでもクラウドと自動同期しておくことで、
- 新しいPCを買っても、ログインするだけでデータ復元
- 避難先からでも別のPCで作業再開
といった復旧がしやすくなります。
2. 【復旧スピードを上げる】Windowsの「回復ドライブ」と「インストールUSB」を作成
PC本体が壊れたり、OSが起動しなくなった場合、「Windowsをどうやって入れ直すか?」が課題になります。そこで、以下の2つを事前に作っておくと安心です。
回復ドライブ(自分のPC専用のレスキューUSB)
Windowsには「回復ドライブ」という機能があり、
USBメモリにそのPC専用の復旧環境を作成できます。
- OSが起動しないときに、回復ドライブから起動して復旧を試せる
- ハードディスク交換後に、工場出荷状態に戻すことも可能
※USBメモリは32GB以上を推奨(PCによって必要容量は異なります)。
WindowsインストールUSB(汎用的なOS再インストール用)

Microsoftの公式ツールを使えば、
Windows 10 / 11のインストール用USBを作成できます。
- 新しいPCや、ストレージ交換後のクリーンインストール
- 別PCの復旧にも使える
「回復ドライブ」+「インストールUSB」があれば、
PC本体がどれだけ壊れても、OSの再インストールで復帰しやすくなります。
3. 【物理的な破損を防ぐ】机まわり・設置場所の見直し
「落下させない」ための設置ポイント
地震で多いのが「落下による破損」です。
- デスクの端ギリギリにノートPCを置かない
- デスクトップPCを高い棚の上に置かない
- 足元にPC本体を直置きしない(浸水や蹴りによるダメージ)
わずかな配置の違いで、“落ちないPC”と“落ちるPC”が分かれます。
耐震ジェル・転倒防止グッズを使う
さらに一歩進んだ対策として、
- PCやモニターの底に「耐震ジェルマット」を貼る
- デスクトップPCやディスプレイを「転倒防止ベルト」で固定
など、物理的に揺れに強くする対策も有効です。
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▶ 耐震ジェル・転倒防止ベルトをみてみる4. 【落雷・停電対策】電源タップとUPSで電気トラブルから守る
「雷サージ付き電源タップ」はほぼ必須
落雷があると、電線を伝って「異常な電圧(サージ)」が流れ、
PCやルーターが故障することがあります。
そこで役に立つのが、
「雷サージ(サージ保護)」機能付きの電源タップです。
- 「雷ガード」「サージ保護」などの表記があるモデルを選ぶ
- PC・モニター・ルーターなど、まとめて繋いでおく
だけでも、落雷による故障リスクをかなり下げられます。
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▶ 雷サージ(サージ保護)機能付き電源タップをみてみる停電・瞬停に備えるなら「UPS(無停電電源装置)」
停電や瞬間的な電源断でPCの電源が落ちると、
- 作業中のデータが消える
- ストレージに負荷がかかる
- NASが壊れる
といったトラブルが起こりがちです。そこで、UPS(無停電電源装置)を使うと、
- 停電しても数分〜十数分はPCやルーターが動作
- その間に保存・シャットダウンできる
- NASを安全に停止できる
など、「安全に電源を落とす時間」を稼げます。
特にNASやデスクトップPCを運用しているなら、小型のUPSを1台導入するだけでも安心感は段違いです。
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▶ UPS(無停電電源装置)をみてみる5. 【データの“中身”を守る】BitLockerとパスワード管理
BitLockerで「盗まれても中身を守る」
災害時は、避難でバタバタしているうちに
- PCを置きっぱなしにして避難した
- 避難所や車内で盗難に遭った
というケースもあり得ます。そこで、WindowsのBitLocker(ドライブ暗号化機能)を有効にしておくと、
- 盗難されても、ストレージの中身は簡単には読まれない
- 仕事のデータや個人情報を守れる
というメリットがあります。
✓ポイント
- BitLockerの回復キーは紙に印刷する or 別のクラウドに保存
- Microsoftアカウントに紐づけておくと、Webから確認できて便利
パスワードマネージャーで「アカウント復旧」を簡単に
PCが壊れたあとに困るのが、
「各サービスのログイン情報がわからず、復旧が進まない」という状態です。
そこで、1つのパスワードマネージャーに、
- メール
- クラウドストレージ
- SNS
- ショッピングサイト
- WordPressやレンタルサーバー
などのログイン情報をまとめておけば、新しいPCからでもマスターパスワード1つで一気に復旧できます。
6. 【停電時も作業を続ける】ノートPC用モバイルバッテリーの準備
災害時は、電気が使えない時間が一番つらいものです。
- 情報収集ができない
- ブログや仕事が止まる
- 連絡ツール(メール・Chatアプリ)が使えない
そんなときに役立つのが、ノートPCに給電できるモバイルバッテリーです。
- USB-C PD 65W〜100W対応のモデル
- ノートPC・スマホ・タブレットをまとめて充電できるタイプ
を用意しておけば、停電中でも数時間〜半日程度は作業を続けられます。
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▶ ノートPCに給電できるモバイルバッテリーをみてみる7. 【避難時に備える】防水バッグと「持ち出しセット」
ノートPCをお使いなら、
「持ち出し用セット」を一式まとめておくと安心です。
- クッション付き・防水仕様のPCバッグ
- 小さめの外付けSSD
- モバイルバッテリー
- 必要最低限のケーブル類
これらを1つのバッグにまとめて玄関近くなどに置いておくと、いざというときにそのまま持って避難できます。
8. 【さらに安心】バックアップを“別の場所”にも避難させる
家自体が被災した場合、いくら丁寧にバックアップを取っていても、同じ場所に置いてあれば一緒に失われてしまいます。より強固に備えるなら、
- 実家や信頼できる家族の家に外付けSSDを1つ保管
- 防水耐火金庫に重要データ入りのSSDを入れておく
など、「地理的に分散したバックアップ」を検討すると安心度が上がります。
9. まとめ:PC防災は「壊れてもすぐ復旧できる仕組み」を作ること
最後に、この記事の要点をまとめます。
- PC本体は壊れる前提で、「データ」と「復旧時間」を守る
- バックアップは 外付けSSD+クラウド の二重構成が基本
- 回復ドライブ&インストールUSBで「OSの復旧ルート」を用意
- 耐震ジェル・転倒防止グッズ・雷サージタップで物理/電気トラブルを軽減
- BitLockerとパスワードマネージャーで「中身とアカウント」を守る
- モバイルバッテリーやUPSで停電時も安全に作業・シャットダウン
- 防水バッグ&別拠点バックアップで「最悪の事態」でもデータを守る
災害はいつ起きるかわかりませんが、
今のうちに少しずつ備えておけば、「もしものとき」に慌てずに済みます。
■災害に備えてそろえておきたいPCまわりの防災グッズ
「あとで買おう…」と先延ばしにしがちなグッズこそ、早めにそろえておくと安心です。気になるものがあればチェックしてみてください。
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