Realtekが見つからない!Windows 11で音が出ないときの新トラブル対応法

はじめに

「音が出ない」

「オーディオ設定にRealtekが表示されない」

最近、Windows 11ユーザーからこうしたトラブルが多く報告されています。

とくに注目されているのが、マザーボード側の設定やファームウェア(BIOS/UEFI)に起因する問題。従来の「ドライバー問題」だけでなく、「ハード側の仕様変更や設定不備」によってRealtekオプションそのものが見えなくなっているケースがあるのです。

今回は、Realtekオーディオが表示されなくなる原因と対処法を、マザーボードやWindows 11の仕様と絡めて、わかりやすくご紹介します。

症状の特徴と確認ポイント

以下のような症状がある場合は、本記事の内容が該当する可能性があります。

  • サウンド設定やデバイスマネージャーに「Realtek」オーディオデバイスが表示されない
  • オーディオの出力先が「High Definition Audio」のまま変わらない
  • Realtek Audio Consoleが起動しない/RPCエラーになる
  • マザーボードのオーディオ端子(緑のジャック)から音が出ない
Realtekオーディオのエラーイメージ
Realtekオーディオのエラーイメージ

主な原因と考えられる要素

RealtekオーディオがWindows 11で突然表示されなくなった場合、原因は単純なソフトウェアの不具合だけとは限りません。とくに最近では、マザーボードの仕様変更やBIOSの設定ミスなど、ハードウェア側の要因が関係しているケースも増えています。

以下に、考えられる主な原因を整理しました。

原因内容
BIOSでオンボードオーディオが無効化されているWindows上にデバイスが表示されない原因の一つです
Realtekドライバーが削除・認識されていないWindows Updateや誤操作で消えることがあります
マザーボードがRealtek非対応(仕様変更)一部の新しいマザーボードはRealtekを使っていない可能性があります
ハード不良や接触不良オーディオチップの故障やマザーボードの物理的問題

これらの原因が複雑に絡み合うことで、Realtekオーディオがまったく表示されない、設定が開けない、音が出ないといったトラブルにつながることがあります。次に、実際に行うべき確認方法や、具体的な対処法についてステップごとに見ていきましょう。

対処法ステップ

ステップ1:BIOSでオンボードオーディオが有効か確認

  1. PC起動直後に F2 または Delete キーでBIOS/UEFI画面へ入ります
  2. 「Advanced」または「Integrated Peripherals」などの項目で「HD Audio Controller」や「Onboard Audio」を探します
  3. 「Enabled(有効)」に設定されているか確認
  4. 無効(Disabled)なら有効化して保存し、PCを再起動

ステップ2:デバイスマネージャーで「非表示のデバイス」を確認

  1. スタートボタンを右クリック → 「デバイスマネージャー」
  2. メニューから「表示」→「非表示のデバイスの表示」を有効に
  3. 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」項目内にRealtekが現れるか確認
  4. 表示されていれば右クリックで「デバイスのアンインストール」→再起動して自動再認識を試す

ステップ3:Realtek公式ドライバーの再インストール

  • メーカー製PCの場合 → メーカー公式サイト(例:DELL, ASUS, Lenovo)から最新版をダウンロード
  • 自作PC・BTOの場合 → マザーボードの型番をもとにRealtek Audioドライバーを入手

公式ページ▶︎Realtek High Definition Audio Drivers

ステップ4:マザーボードがRealtek非搭載の可能性

最近の一部マザーボード(とくに小型や廉価モデル)では、Realtek以外のチップ(NVIDIA HD Audio、Intel Smart Soundなど)に変更されているケースもあります。

  • 箱・マニュアル・型番から仕様を確認
  • 搭載オーディオチップが「Realtek」でない場合、Realtek Audio Consoleは使用不可です

よくある質問(Q&A)

Realtekオーディオが表示されない、音が出ないといったトラブルは、原因が複雑なだけに不安も多いものです。ここでは、実際によく寄せられる質問をもとに、対処のヒントや知っておきたいポイントをQ&A形式でまとめました。ご自身の症状にあてはまる項目がないか、ぜひ確認してみてください。

Q1:Realtekドライバーがないと音が出ないの?

A:Windows汎用の「High Definition Audio」でも音は出ますが、音質や機能(ノイズ抑制、バスブーストなど)は劣ります。


Q2:BIOS設定は初期状態で無効になることがある?

A:はい。BIOSリセットやCMOSクリア、特定のアップデート後に無効化されていることがあります。


Q3:HDMIやUSB-Cで音は出るけど、ジャックからは出ない

A:それはマザーボード側のオーディオ機能が無効になっている可能性があります。BIOS設定やドライバー確認が必要です。

まとめ

Windows 11でRealtekオーディオが表示されない・音が出ないというトラブルは、単にドライバーが入っていないというだけでなく、BIOS設定の無効化やマザーボードの仕様変更など、さまざまな要因が絡んで発生します。

今回ご紹介したように、まずは以下のポイントを順番に確認することが大切です。

  • BIOSでオンボードオーディオが有効になっているか
  • デバイスマネージャーで非表示のデバイスがあるか
  • 正しいRealtekドライバーがインストールされているか
  • 使用中のマザーボードがRealtekオーディオに対応しているかどうか

また、Realtekが表示されていないからといって、必ずしも故障とは限りません。ドライバーの入れ直しやBIOSの再設定で解決する場合も多いため、焦らず一つずつ対処してみてください。


それでも改善しない場合は、マザーボードの仕様確認や、メーカーサポートへの問い合わせも視野に入れるとよいでしょう。特に最近のモデルでは、従来のRealtekチップを搭載していない構成もあり、使用できるオーディオソフトが異なる場合もあります。

音が出ないストレスは想像以上に大きいものですが、原因を正しく把握し、適切に対応すれば、元の快適な環境に戻すことができるはずです。ぜひこの記事を参考に、ご自身のPC環境を見直してみてください。

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