「いつも通りパソコンで音楽を聴こうとしたのに、Bluetoothイヤホンが全然つながらない…」
そんな経験はありませんか?
最近のWindowsでは、Bluetooth接続がうまくいかず、
イヤホンを認識しない・音が出ない・接続してもすぐ切れるといったトラブルが頻発しています。
この記事では、2025年の最新情報をもとに、
BluetoothイヤホンがWindowsパソコンで認識されない原因と、今すぐできる解決方法を丁寧に解説します。
初心者の方でもわかるように手順をステップごとに紹介し、
よくある誤解や裏ワザもあわせてまとめました。

まずは基本チェック!
イヤホンの電源は入っていますか?
ワイヤレスイヤホンの電源が入っていないと、パソコンは認識できません。
イヤホンのLEDランプが点灯または点滅しているか確認しましょう。
ペアリングモードになっていますか?
初めて接続する場合、 ペアリングモード にする必要があります。
イヤホンの説明書を確認し、 イヤホン本体にあるペアリングボタンを長押し などの操作をしてみてください。
Bluetoothがオンになっていますか?
パソコンのBluetoothがオフだと、当然ですが接続できません。
以下の手順でBluetoothの状態を確認しましょう。
1. [スタート] → [設定] → [Bluetoothとデバイス] を開く
2. Bluetoothがオン になっているか確認する
*また、機内モードがオンになっているとBluetoothも無効になるため注意が必要です。設定画面の「ネットワークとインターネット」→「機内モード」でオフになっているか確認してみましょう。
【関連記事】Windows11で「サウンドドライバがない」と表示されたときの簡単対処法【裏技あり】
WindowsのBluetooth設定を見直す
既存の接続を削除して再接続
ワイヤレスイヤホンを過去に接続したことがある場合、 一度削除して再登録 すると解決することがあります。
接続を解除する方法
1. [設定] → [Bluetoothとデバイス] を開く
2. イヤホンの名前を探し、クリック
3. [デバイスの削除] を選択
イヤホンをペアリングモードにし、再度接続を試す
Bluetoothアダプターを一度オフにする
Bluetoothの不具合で接続できない場合、一度Bluetoothをオフにして再度オンにすると解決することがあります。
Bluetoothをリセットする方法
1. [設定] → [Bluetoothとデバイス] を開く
2. Bluetoothをオフにする
3. 30秒ほど待ってからオンにする
4. イヤホンのペアリングを試す
Windowsを再起動する
単純な方法ですが、意外と 再起動 で直ることがあります。
設定を変更した後は、 パソコンを再起動 してみてください。
ドライバーを更新する(少し詳しい方法)
Bluetoothドライバーが古くなっていると、ワイヤレスイヤホンを認識しないことがあります。
以下の方法で ドライバーを更新 してみましょう。
Bluetoothドライバーを更新する方法
1. [スタート] → [デバイスマネージャー] を開く
2. [Bluetooth] をクリックし、使用しているBluetoothアダプターを探す
3. 右クリックして [ドライバーの更新] を選択
4. [ドライバーを自動検索] を選び、更新を試す
もし最新のドライバーが見つからない場合
メーカーの公式サイトから最新のドライバーをダウンロードしましょう。
それでもダメな時の最終手段
上記の方法を試しても接続できない場合、次の手段を試してください。
最終手段①:パソコンのBluetoothをリセット
1. [デバイスマネージャー] → [Bluetooth] を開く
2. Bluetoothアダプターを右クリックし [デバイスのアンインストール]
3. パソコンを再起動 することで自動的に再インストールされる
*もし「デバイスマネージャー」にBluetooth項目が見当たらない場合は、ハード的に無効化されている可能性もあります。BIOSでBluetoothが有効か確認するか、別のUSB Bluetoothアダプターの利用を検討しましょう。
最終手段②:別のBluetoothアダプターを使う
もしパソコンのBluetoothが古く、対応していない場合は、 USB接続のBluetoothアダプター を使うと改善することがあります。
Bluetoothイヤホンの接続トラブルは「Windows側の不具合」も多い
Bluetooth機器が認識されない原因は、必ずしもイヤホンや設定の問題とは限りません。
実は、Windowsの大型アップデートやドライバの不具合が原因で、一時的に接続できなくなるケースも多発しています。
特にWindows 11では、アップデート直後にBluetooth接続周りのトラブルが増える傾向があります。
そのため、問題が解決しない場合は、ドライバの再インストールや最新の更新プログラムの適用もあわせて確認しておくと安心です。
アプリごとに音声出力先が違うこともあり
最近のWindowsでは、アプリごとに音声の出力先を個別に設定できるようになっています。
たとえば、音楽はイヤホンから流れるのに、ブラウザだけスピーカーになる…といった現象がある場合は、以下の手順を確認してみてください。
【音声出力先の確認方法】
1. タスクバーの音量アイコンを右クリック →「音量ミキサー」を開く
2. アプリごとの「出力先」がBluetoothイヤホンになっているか確認
3. 正しくない場合はプルダウンから変更
特に ZoomやTeams、ブラウザ などで起きやすいトラブルです。
高速スタートアップがBluetooth不具合の原因になることも!
Windowsの「高速スタートアップ」機能が原因で、Bluetoothが正常に動作しないことがあります。
この機能を無効にすることで、安定して接続できるようになるケースも多くあります。
【高速スタートアップを無効にする手順】
1. スタートメニューで「電源とスリープの設定」→「電源の追加設定」を開く
2. 「電源ボタンの動作を選択」→「現在利用できない設定を変更する」をクリック
3. 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外す
これにより起動はやや遅くなりますが、BluetoothやUSB接続の安定性は向上します。
BIOSでBluetoothが無効化されているかも?
まれに、BIOSレベルでBluetoothが無効化されていて、Windowsからまったく認識されないケースもあります。
中古PCや法人向けPCに多く、以下のような方法で確認できます。
【BIOSの設定例】
1. パソコンの電源を入れた直後に「F2」や「Delete」キーでBIOSを開く
2. 「Integrated Peripherals」や「Onboard Devices」などの項目で「Bluetooth」の有効/無効を確認
3. 無効(Disabled)になっている場合は、有効(Enabled)に変更
※設定画面の呼び出し方は機種ごとに異なるので、メーカー名+「BIOS Bluetooth」で検索してみてください。
アップデート直後はBluetoothトラブルが多発
Windowsの大型アップデート後、一時的にBluetoothや音声設定がリセットされ、正常に接続できなくなるトラブルが頻発しています。
トラブルを避けるためには、以下の点を意識するとよいでしょう。
- アップデートの前にBluetoothデバイスをいったん解除しておく
- アップデート後は音声設定とドライバを必ず確認する
- 不具合が多いときは「更新の一時停止」も活用する
Bluetoothトラブルは設定や相性だけでなく、Windows自体の挙動の変化も大きく影響しています。
裏ワザ:再起動より「Bluetoothの一時無効化→再有効化」が効くことも
意外と効果があるのが、Bluetooth機能を一度オフにしてから再度オンにする方法です。
これはWindows側での一時的な通信エラーやリセット不足を解消するのに効果的で、
「再起動しても直らなかったのに、これでつながった!」という報告もよくあります。
よくある質問:片耳しか聞こえないときは?
多くの場合、イヤホンの左右がうまく同期していなかったり、片方のバッテリーが切れている可能性があります。一度両耳を充電ケースに戻して初期化することで解決するケースもあります。
ワイヤレスイヤホンが使えない時のまとめ表
状況・症状 | 主な原因 | 対処法 | 備考 |
---|---|---|---|
まったく認識しない | Bluetooth機能がオフ/未起動 | Bluetooth設定をオンにする/トグルで再起動 | デバイスマネージャーからの確認も有効 |
接続はできたが音が出ない | 音声出力先が正しくない | サウンド設定で出力先を「イヤホン」に指定 | タスクバーの音量アイコンから変更可能 |
ペアリングできない | デバイス側で接続済み・競合 | 一度「デバイスの削除」→再ペアリング | 他の端末との接続を解除しておくとよい |
接続してもすぐ切れる | ドライバの不具合・電波干渉 | Bluetoothドライバを更新/他デバイスを離す | USB3.0の干渉なども原因になることがある |
一部のアプリで音が出ない | アプリごとの音声出力設定 | Windowsの「音量ミキサー」で出力先を確認 | ZoomやTeams使用時に多いケース |
片耳しか聞こえない | イヤホンのバッテリー不良/左右未接続 | 一度リセット/両耳の同期を再確認 | 機種によっては充電ケースで初期化できる |
再起動しても改善しない | OSまたはドライバの根本的な不具合 | 最新のWindows Updateを適用/システム修復 | sfc /scannow や DISM も有効 |
上の表を参考に、まずは自分のトラブル状況を確認してみてください。
特に「音が出ない」「つながるけど安定しない」という症状は、設定の見直しだけで改善することが多いです。
まとめ
Windows PCで「イヤホンから音が出ない」トラブルは、設定のズレやBluetoothの不具合が原因であることがほとんどです。あせらず、以下のステップで順番に確認してみましょう。
- ① イヤホンの電源・ペアリングモードの確認
まずはイヤホン自体が正しく動作しているかをチェック。 - ② Bluetooth設定の見直し
PC側のBluetoothがオンになっているかを確認し、必要なら再接続。 - ③ デバイスの削除と再接続
過去に接続したことがある場合は、いったん削除して再登録。 - ④ ドライバーの更新
Bluetoothドライバーを最新版にすることで、接続不具合が解消される場合があります。 - ⑤ 最終手段:アダプターの交換やPCリセット
どうしても解決しないときは、Bluetoothアダプターの物理的な交換も選択肢の一つです。
このように、一つずつ丁寧に確認していけば、多くのケースでトラブルは解消されます。
どんなに丁寧に設定しても接続できない場合は、パソコン側のBluetoothモジュールの劣化や相性の問題の可能性もあります。そんなときは、無理に悩まずアダプターの交換やサポートへの相談も選択肢に入れてみてください。
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