Windows 11アップデート後に「スクリプトエラー」が出る場合の対策方法7選

Windows 11のアップデート後に、PCの起動時に

「スクリプトエラー」

が表示されることがあるようです。


このエラーは主に、Internet Explorerの設定やスタートアッププログラムが原因となることが多いです。

そこで今日は、具体的な解決方法をわかりやすく解説します。

スクリプトエラーとは

スクリプトエラーは、主に以下の原因で発生します。


• 古いInternet Explorerの設定が影響している
• 不要なスタートアッププログラムが実行されている
• ブラウザのキャッシュが破損している
• 特定のソフトウェアがエラーを引き起こしている(例:ウイルス対策ソフト、Office関連ソフト)

スクリプトエラーの具体的な対処方法

以下の手順を1つずつ試してみてください。

Windows 11では既にInternet Explorerは廃止されていますが、一部のシステム設定に影響を与えている可能性があります。

① Internet Explorerの設定をリセットする


1. 「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
2. inetcpl.cpl と入力し、Enterキーを押す
3. 「インターネットのプロパティ」が開いたら、「詳細設定」タブをクリック
4. 「リセット」ボタン をクリックし、設定を初期化
5. PCを再起動してエラーが解消されたか確認

しかし、メーカーによって設定場所が違うようで、私の2台ある Windows PCのうち、NECのPCは同じような手順で行っても

↓リセットボタンはありません。

こうなると手順そのものが違うので、先の方法で『リセット』が無い機種の手順を説明します。

コマンドプロンプトでリセットする方法

  1. 「Windowsキー + R」 を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. cmd と入力し、Ctrl + Shift + Enter で管理者として実行
  3. 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す

rundll32 inetcpl.cpl,ResetIEtoDefaults

実行後、PCを再起動してスクリプトエラーが消えたか確認してください。

レジストリから設定をリセットしてみる

  1. 「Windowsキー + R」 を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. regedit と入力し、Enterキーを押してレジストリエディターを開く
  3. 以下のパスへ移動

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer

4.「Internet Explorer」フォルダを右クリックして「削除」

5.PCを再起動して動作を確認

グループポリシーの影響かも?

企業や管理されたPCでは、グループポリシーの影響でリセットボタンが無効化されていることがあります。
1. 「Windowsキー + R」 を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
2. gpedit.msc と入力し、Enterキーを押す(※Windows 11 Home では利用不可)
3. 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「Internet Explorer」へ移動

 Windowsコンポーネント画面


4. 「Internet Explorer の設定のリセットを許可する」 が「無効」になっていないか確認
5. 必要に応じて「有効」に設定し、PCを再起動

この方法でリセットが可能か試してみてください!


スタートアッププログラムを無効にする

スクリプトエラーの原因が、起動時に自動実行されるソフトの可能性もあります。
1. 「Ctrl + Shift + Esc」 を押して タスクマネージャー を開く
2. 「スタートアップ」タブをクリック
3. 不明なソフトウェアや不要なものを右クリックし、「無効にする」 を選択
4. PCを再起動してエラーが消えるか確認

この方法でエラーがなくなる場合は自動実行されたソフトが原因だったようです。

Internet Explorer(IE)関連の設定を無効化

Windows 11ではIEは廃止されていますが、設定が残っていると影響することがあります。
1. 「Windowsキー + R」 を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
2. optionalfeatures と入力してEnter
3. 「Windowsの機能の有効化または無効化」ウィンドウが開く
4. 「Internet Explorer 11」 のチェックを外し、OKをクリック
5. PCを再起動して確認

この方法でエラーがなくなる場合はIEの設定が原因だったようです。

今回、IEの機能設定を無効化したことで、スクリプトエラーは今後出ない可能性は高いでしょう!

Microsoft Edgeのスクリプトデバッグを無効にする


1. Microsoft Edgeを開く
2. 「…」(←右上のメニュー) → 「設定」 をクリック
3. 「プライバシー、検索、サービス」 を選択

 Windows設定画面


4. 「閲覧データをクリア」でキャッシュを削除
5. 「サイトのアクセス許可」→ 「JavaScript」 の設定を確認し、不要なサイトをブロック
6. Edgeを再起動してエラーが解消されるか確認

この方法でエラーがなくなる場合はスクリプトデバッグが原因だったようです。

一時ファイルとキャッシュを削除する

スクリプトエラーは、一時ファイルやキャッシュが破損している場合にも発生します。
1. 「Windowsキー + R」 を押して 「%temp%」 と入力 → Enterキーを押す
2. 「Temp」フォルダが開くので、中のファイルをすべて削除
3. 同様に、再度「Windowsキー + R」を押して「cleanmgr」と入力
4. ディスククリーンアップ を実行し、「一時ファイル」「インターネット一時ファイル」を削除
5. PCを再起動して確認

この方法でエラーがなくなる場合は、一時ファイルとキャッシュが原因だったようです。

ウイルス対策ソフトの影響を確認

一部のウイルス対策ソフト(特にMcAfee、Nortonなど)がスクリプトエラーの原因になることがあります。
1. 一時的にウイルス対策ソフトを無効にして、エラーが消えるか確認
2. 消えた場合、ウイルス対策ソフトを再インストールまたは別のものに変更

ウイルスソフトとの互換性の相性はとても複雑で、エラーも出やすくなる一因ですが、 WindowsのPCにウイルスソフト無しでお仕事をするのは、セキュリティリスクが高くなります。

あまり頻繁に、ウイルスソフトでエラーが出る場合は、お使いのウイルスソフト会社のヘルプデスクへ問い合わせた方が良いかもしれませんね。

システムの復元を試す

アップデート後にエラーが発生した場合、システムの復元を行うことで問題が解決する可能性があります。
1. 「Windowsキー + R」 を押して「rstrui」と入力し、Enterキーを押す
2. 「システムの復元」ウィザード が開くので、「推奨される復元ポイント」を選択
3. 画面の指示に従ってシステムの復元を実行
4. PCを再起動し、エラーが消えたか確認

たまに、復元ポイントが直近で無い場合があるという話も聞きます。

その際は復元ポイントの設定記事をご覧ください。

>>普段からやっておきたい「復元ポイント」の確認と設定方法

アップデート後に「スクリプトエラー」が出るまとめ

少しややこしい設定もありますが、Windows 11のアップデート後にスクリプトエラーが出る場合は、以下の手順で解決できることがほとんどです。

手順内容
Internet Explorerの設定をリセット
スタートアッププログラムを無効化
Internet Explorerの機能を無効化
Edgeのスクリプトデバッグを無効化
キャッシュ・一時ファイルを削除
ウイルス対策ソフトの影響を確認
システムの復元を実施

どの方法が有効かは状況によりますが、特に

「IEの設定リセット」

「スタートアップ無効化」

「キャッシュ削除」

の3つは効果が高いです。

問題が解決しない場合は、Microsoftの公式サポートに問い合わせるのも一つの方法です。

ぜひ試してみてください!

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