【2025年最新】Windows 10 22H2からWindows 11 24H2へアップグレードする方法と注意点まとめ

2025年10月のWindows 10サポート終了が迫り、最新バージョン「Windows 11 24H2」へのアップグレードを検討している方が増えています。

1. アップグレード前に確認すべきこと

  • 現在のWindowsバージョンが「22H2」であるか(スタート →「winver」で確認)
  • TPM 2.0とセキュアブートが有効になっているか
  • ストレージ空き容量(20GB以上推奨)
  • バックアップの実施(トラブルに備える)

アップグレードをスムーズに行うには、事前の確認が非常に重要です。特にWindows 11 24H2では、セキュリティやシステム要件が強化されているため、対応していないPCではエラーや不具合が発生することがあります。

まずは現在のバージョンが「Windows 10 22H2」であるかを確認し、続いてハードウェア要件(TPM 2.0の有効化、セキュアブートの設定)を満たしているかをチェックしましょう。ストレージの空き容量が不足しているとアップグレードが途中で失敗することもあるため、十分な空きを確保しておくことが大切です。

また、万が一に備えてバックアップを取ることで、データの損失や復旧の手間を防ぐことができます。特に、ビジネスや個人の重要ファイルを扱っている方は、USBメモリやクラウドストレージを使ったバックアップをおすすめします。

2. アップグレード方法は大きく3種類

方法特徴向いている人
Windows Updateで待つ自動配信。時間がかかる初心者・トラブル回避したい人
インストールアシスタント手動でアップグレード可自分で操作できる人
ISOファイルを使う手順が複雑だが自由度高い上級者・再インストールしたい人

3. 実際のアップグレード手順

【1】Windows Updateでの自動配信(順次配信)

特徴

• 対象のPCには、自動でアップグレードの通知が来る

• 操作は簡単で、画面の案内に従うだけ

注意点

• 配信は段階的に行われており、すぐに来ないこともある

• 配信されるまで待つ必要がある

【2】インストールアシスタントを使う場合

  • Microsoft公式サイトから「インストールアシスタント」をダウンロード
  • 起動して、ライセンスに同意
  • PCの互換性チェック→問題なければダウンロード開始
  • 再起動後、自動でWindows 11 24H2へアップグレード

インストールアシスタントは、Microsoftが提供している公式ツールで、互換性チェックからアップグレードの実行までを一括で行える便利な方法です。特に、Windows Updateで24H2がまだ配信されていない場合でも、このツールを使えばすぐにアップグレードを始めることができます。

>>Microsoftインストールアシスタント

▶︎https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11

途中で画面が暗くなったり、再起動が数回発生したりする場合もありますが、基本的にはそのまま待てば自動で進みます。電源を抜いたり強制終了しないよう注意しましょう。

また、アップグレード中に「このPCではWindows 11を実行できません」などの表示が出る場合は、TPMやセキュアブートの設定を確認する必要があります(後述)。

【3】ISOファイルを使ったアップグレード(中級〜上級者向け)

特徴

  • Microsoftの公式サイトからWindows 11 24H2のISOファイルをダウンロードして使用
  • セットアップファイル(setup.exe)を実行することでアップグレードできる

利点

  • Windows Updateやアシスタントが失敗したときの代替手段として有効
  • 一部のチェックを回避できることもある

注意点

  • ダウンロードや手動操作が必要
  • 万一のためにバックアップは必須

【4】クリーンインストール(すべて初期化)

特徴

  • USBメディアを作成して、完全に初期化・再インストール
  • 一番トラブルが少ないが、時間も手間もかかる

利点

  • 不要なアプリやファイルを一掃できる
  • 古いPCでも軽快に動作することがある

注意点

  • すべてのデータが消えるため、バックアップが必須
  • ライセンス認証やアプリの再インストールが必要

クリーンインストールの詳細記事はこちら

>>Windowsを完全リセット!失敗しない「クリーンインストール」のやり方最新版


補足

ISOファイルやクリーンインストールを利用する際には、Microsoft公式の「メディア作成ツール(Media Creation Tool)」も便利です。このツールでブート用USBを作成し、アップグレードまたは新規インストールが可能です。
>Microsoft公式サイトhttps://www.microsoft.com/ja-jp

4. 機種やメーカーによる違いに注意

Windowsのアップグレード手順は基本的には共通ですが、実際には使っているパソコンのメーカーや機種によって、アップグレード時に注意すべき点が異なる場合があります。特に、BIOS設定や独自アプリケーションの影響によって、アップグレードが失敗するケースも報告されています。

以下は、主要なメーカーごとの注意点と対処法を簡単にまとめた表です。自分の使っているPCに該当するメーカーがある場合は、必ず事前に確認しておきましょう。

メーカー違いが出やすい点対処法
NEC・富士通独自アプリとの相性・リカバリー構成メーカー公式サイトで24H2対応状況を確認
DELL・HPBIOS構成が複雑BIOSアップデートとセキュアブート確認
Surface対応良好・比較的スムーズ推奨ルートで実施
古い自作PCTPM非対応が多いバイパス手法や買い替えを検討

とくに国内メーカーのパソコンでは、購入時にプリインストールされたアプリやリカバリー領域がアップグレード後に正しく動作しないケースもあるため、注意が必要です。

また、自作PCや古いモデルの場合は、TPMが搭載されていない・BIOSのアップデートが必要といったハードルもあります。メーカー公式サイトやサポートページを事前に確認し、トラブルの発生を防ぎましょう。

*注意・BIOSやUEFI設定は機種によって表示が異なるため、「セキュアブート」や「TPM」の項目名が違うこともあります。

5. よくあるトラブルと対策

アップグレード中にトラブルが発生することは珍しくありません。特にWindows 11 24H2では、セキュリティ機能やシステム要件が強化されたことで、今まで問題なかったPCでも新たなエラーが出る場合があります。

以下は、よくあるトラブルとその対処法の例です。エラーが出た場合は、焦らずに一つずつ確認し、落ち着いて対応しましょう。

  • TPM 2.0が見つからない → BIOSで有効にする
  • セキュアブート無効 → UEFIモードで再設定
  • インストール途中でエラー(例:0x800f081f) → ISOファイル使用やコマンド実行


これらのトラブルは、事前にチェックしておくことで回避できるケースも多くあります。特にTPMやセキュアブートの設定はBIOS(UEFI)での操作が必要なため、初めての方はメーカー公式のマニュアルなどを参考に設定を行うと安心です。

それでも解決できない場合は、ISOファイルを使った手動アップグレードや、クリーンインストールという方法も視野に入れて対処していきましょう。

6. よくある質問(FAQ)

アップグレードに関しては、SNSやコミュニティでも多くの質問が寄せられています。ここでは、特に問い合わせの多い「よくある疑問」について、簡潔にまとめてみました。

これからアップグレードを行う方だけでなく、すでに途中まで進めている方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ一度チェックしてみてください。


  • Q. 無料でアップグレードできますか?
    はい。ライセンスが正規であれば無料です。

  • Q. 時間はどれくらいかかりますか?
    準備含めて1〜2時間程度です。

  • Q. アップグレード後に戻せますか?
    10日以内なら「以前のバージョンに戻す」で可能です。

まとめ

Windows 10 22H2からWindows 11 24H2へのアップグレードは、パソコンの寿命を延ばし、最新の機能とセキュリティを手に入れる大きなチャンスです。ただし、準備不足や互換性の問題によって途中で止まってしまうケースも多いため、焦らず事前準備をしっかり行うことが成功のカギです。

特にTPM 2.0やセキュアブートの設定確認、メーカー独自の仕様への対応、バックアップの実施などは、トラブルを防ぐ上で欠かせません。インストールアシスタントを使えば比較的スムーズに進みますが、それでも不安な場合は、公式サイトのヘルプや専門家のサポートを受けるのも一つの方法です。

今回ご紹介した手順や注意点を参考に、安心・安全にアップグレードを進めてみてください。新しいWindows 11 24H2の環境で、より快適なパソコンライフが始まることを願っています!

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