USBメモリが突然読めない!「フォーマットしてください」エラーの直し方と注意点(Windows 10/11)

ある日、いつも使っていたUSBメモリを挿した瞬間に、見たくない表示が出ました。

「このドライブを使うにはフォーマットする必要があります」

…え、いま? 今まで普通に使えていたのに? と頭が真っ白になりますよね。

この記事では、USBメモリに突然アクセスできなくなったときの原因と、やってはいけないこと、そして容量偽装(実容量が小さい偽装品)を見抜くチェック方法まで、初心者向けに手順どおりにまとめます。

先に結論:この画面が出たときにいきなりフォーマットすると復旧の可能性が下がることがあります。まずは落ち着いて、状況を切り分けましょう。


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「フォーマットしてください」が出る主な原因

この表示は「USBが壊れた」と断定できるものではなく、次のように複数の原因で起こります。

  • 書き込み中の抜き取り(安全な取り外しをせずに抜いた/接触が一瞬切れた)
  • ファイルシステムの不一致(exFAT/NTFSが読めない機器に挿した など)
  • USB端子・変換アダプタの相性(USB-C変換、ハブ経由、電力不足)
  • フラッシュメモリの劣化(寿命、発熱、書き込み回数)
  • コントローラ不良(突然RAW化・認識不良)
  • 実容量の偽装(表示は大容量なのに、一定量を超えるとデータが壊れる)

特に怖いのが「容量偽装」です。見た目やWindows上の表示だけでは気づきにくく、ある容量を超えた瞬間にデータが破壊されることがあります。


まずやること:フォーマットする前に確認するチェックリスト

焦って「フォーマット」を押す前に、次の順番で確認してください。

  1. 別のUSBポートに挿す(背面ポート推奨/ハブは外す)
  2. 別のPCでも試す(できればWindows)
  3. ケーブル/変換アダプタを外す(直挿しにする)
  4. エクスプローラーではなく「ディスクの管理」を見る

ディスクの管理は、キーボードでWindowsキー + X「ディスクの管理」で開けます。ここで次のどれに当てはまるかが重要です。

表示意味まずやること
ドライブ文字があるが「RAW」ファイルシステムが壊れている可能性フォーマットせずに状況確認(復旧の余地あり)
「未割り当て」パーティション情報が消えた可能性フォーマットNG、慎重に
容量が不自然(例:128GBのはずが実際は小さい/逆も)故障 or 偽装の疑い後述の容量チェックへ
認識が不安定(挿すたびに消える)接触不良やコントローラ不良別PC・別ポート・直挿しで検証

重要:USBの中に大事なデータがあるなら、ここまではフォーマットしないのが基本です。


きっかけが「大きいファイルのコピー」だった場合は要注意

もしトラブルの直前に、動画やバックアップなど大容量ファイルをコピーしていたなら、次の2つが特に疑わしいです。

  • 書き込み中断(抜き差し・スリープ・PCのフリーズ・電力不足)
  • 実容量偽装(一定量を超えるとデータが壊れる)

「コピーは終わったのに、別PCで開いた瞬間にフォーマット要求」——このパターンは、データ破損や偽装容量の限界で起きやすいです。


【本題】容量偽装を見抜く無料ツール「H2testw」

「容量偽装かもしれない…」と思ったら、H2testwでチェックできます。これはUSBにテストデータを全部書き込んで、その後全部読み出して整合性を確認するツールです。

⚠ 超重要:H2testwは中身が消える前提の検査です。大事なデータが残っている場合は、まず復旧を優先してください(どうしても無理なら「諦めて検査」へ)。

ダウンロード先:https://h2testw.org/

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H2testwの結果の見方(ここだけ読めばOK)

H2testwのログは難しく見えますが、見るべきポイントは2つです。

  • OK がどこまであるか(例:58.5GB OK)
  • DATA LOST / corrupted がどれだけ出たか(ここが出たら危険)

たとえば、次のように「OKが途中まで」で、それ以降がDATA LOST / corruptedなら、実容量が表示より小さい/不良セクターが大量の可能性が高いです。

The media is likely to be defective.
58.5 GByte OK …
65.4 GByte DATA LOST …
65.4 GByte corrupted …

注意:これは「100%偽装」と断定するものではありません。劣化・故障でも似た結果になります。ただし、新品同様なのに半分から壊れるような挙動は、偽装品でよく見かけるパターンです。


やってよかった対処と、やってはいけない対処

やってよかった(安全側の行動)

  • 別ポート・別PCで確認(ハブを外して直挿し)
  • ディスクの管理で状態確認(RAW/未割り当て/容量の違和感)
  • 大事なデータがあるなら復旧優先(フォーマットしない)
  • ログ(H2testw結果)を保存して販売店に相談

やってはいけない(悪化しやすい)

  • 「フォーマット」を勢いで押す(復旧の芽が減る)
  • 何度も大容量を書き込む(上書きが進むと復旧困難)
  • 不安定な状態で抜き差しを繰り返す(コントローラ故障が進むことも)

復旧できる?できない?判断の目安

「フォーマットしてください」が出ても、状況によっては復旧できることがあります。

状況復旧の期待理由
RAW化しただけ(上書きしていない)期待できるデータ本体が残っている可能性
未割り当て(パーティション情報消失)ケース次第構造が壊れていても中身が残ることがある
偽装容量で上書きが進んだかなり厳しい別データで破壊されると元に戻せない
挿すたびに消える・認識しない厳しめコントローラ故障の疑い

この記事のテーマである「偽装容量が疑われるケース」は、残念ながら上書き型の破損になりやすく、復旧が難しくなります。


予防が最強:USBメモリで失敗しないための3つの習慣

今回のようなトラブルは、起きてからだと選択肢が少なくなります。だからこそ、予防がいちばん効きます。

1) 大事なデータをUSBだけに置かない

USBは「持ち運び」には便利ですが、唯一の保管場所にするのは危険です。外付けSSDやNAS、クラウドなど、最低でも2か所以上に置くのがおすすめです。

2) 買った直後に「実容量チェック」する

新品のうちにH2testwで検査しておくと、「最初からおかしい個体」を早期に見つけられます。時間はかかりますが、一度だけやっておく価値は大きいです。

3) 「安全な取り外し」を徹底する

書き込み中断は、USB破損の王道パターンです。急いでいても、タスクトレイの「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」を習慣にしておくと事故が減ります。

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よくある質問(FAQ)

Q. 「フォーマットしてください」が出たら、フォーマットしてもいい?
A. 中に必要なデータがあるなら、基本はNGです。フォーマットすると復旧が難しくなることがあります。まずは別PCで確認し、状態を切り分けてください。

Q. 容量偽装かどうか、見た目で分かる?
A. ほぼ分かりません。Windows上の表示も当てにならないことがあるため、H2testwのような書き込み検査が確実です。

Q. H2testwは安全?
A. ツール自体は「テスト用データを書いて検証する」ものなので危険ではありませんが、中身が消える前提です。必ず空のUSBで実行してください。


まとめ

  • 「フォーマットしてください」は故障・破損・偽装など複数原因で起きる
  • 大事なデータがあるなら、いきなりフォーマットしない
  • 容量偽装の疑いがあるなら、H2testwで実容量チェックが有効
  • いちばん強い対策は、USBだけに保存しない(多重バックアップ)

USBメモリは便利ですが、「壊れてから気づく」ことが本当に多いです。この記事が、同じトラブルを避けるきっかけになればうれしいです。

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