突然、愛用していたUSBメモリにアクセスできなくなりました。
「フォーマットしてください」
というメッセージが表示され、それ以降まったく使えません(涙)

このUSBは、通販サイトで約5,000円で購入した128GBのメモリです。
・USB-A
・USB-C
・Micro USB
・Lightning
などに対応しており、スマホやパソコン間でデータをやり取りするのにとても便利だったのです!
一瞬、頭が真っ白になりましたが、幸いにも自宅のNASにバックアップを取っていたため、大きな被害は免れました。
そこで今回は、私が実際に体験したUSBメモリトラブルの内容と、
・原因
・対策方法
・そして“USBメモリの闇”・・
について、詳しくご紹介します。
なお、同様の「フォーマットしてください」表示は、exFAT/NTFS 非対応機器への接続、取り外し時の書き込み中断、フラッシュ/NAND の劣化やコントローラ不良でも発生します。今回は H2testw の結果(約 64GB 以降の広範囲でデータ破損)から実容量不一致の可能性が高いと考えています。
USBメモリが突然使えなくなった原因とは?
きっかけは「大容量ファイル」のコピー
トラブルのきっかけは、12GBという大きなファイルをUSBメモリにコピーし、別のパソコンで開こうとしたことでした。
コピー自体は問題なく完了。
しかし、別の機器にUSBメモリを差し込んだ途端、
「フォーマットしてください」
とのエラーメッセージが表示され、まったくアクセスできなくなりました(涙)
元のパソコンに戻しても同様です。
市販のデータ復旧ツールも試しましたが、私の環境ではうまくいかず…。
データ復旧サービスも検討しましたが、「復旧できるとは限らない」ということで断念しました。
このときふと頭をよぎったのが、「USBメモリの容量偽装」の話でした。
実は危ない?USBメモリに潜む“容量偽装”の闇
容量偽装とは
一部の通販で販売されているUSBメモリには、
実際の容量より多く表示される“偽装品”が紛れていることがあります。
たとえば、本来64GBしかないメモリを、システム上では128GBに見せかけて販売しているようなのです💦
表面上は128GBと表示されるため、ユーザーも(私も)疑うことなく使ってしまいます。
しかし、ある容量を超えてデータを書き込もうとすると、
既存データに上書きして破壊するという恐ろしい現象
が起こるのです。
なぜ気づきにくいのか?
このような偽装USBメモリは、ある程度の容量までは正常に使えるため、すぐには気づきません。
*多くの人はUSBメモリにそこまで大容量のデータを入れないので、トラブルが発覚するケースも少ないのです。
私の場合、12GBという比較的大きなファイルを扱ったことで、偽装容量の限界を超えてしまい、トラブルが表面化したと考えられます。
【対策】USBメモリの容量をチェックする無料ツール「H2testw」
幸いにもバックアップがあったため、USBメモリをフォーマットして調査を進めることにしました。
ネットで調べたところ、USBメモリの容量偽装をチェックできる無料ツール「H2testw」が見つかりました。
H2testwとは?
「H2testw」は、USBメモリに実際にデータを書き込んで、容量やエラーの有無を検証できるフリーソフトです。
⚠テスト前の重要注意
H2testw はテストデータの全書き込み→全読み出しで検証します。既存データは消去されます。 必ずバックアップし、空の状態で実行してください。
「H2testw」は、以下のURLからダウンロードできます
それでは、次のページで、この『H2testw』を使って、USBの調査方法の手順を図解入りで解説していきます。