ワイヤレスネットワークでデバイス同士にアクセスできなくなった!基本と裏技の解決法

Wi-Fiでつながっているはずのパソコン同士やスマホ、プリンタとの接続がうまくいかない。そんな経験はありませんか?

「同じネットワークに接続していれば共有できるはず」

と思っていても、意外な設定が原因でつながらないことがあります。

この記事では、基本的な確認から、上級者向けの裏技的な設定方法まで、実際に「できなかった人」へ向けて丁寧に解説していきます。

基本的な確認と解決手順

ワイヤレスネットワークのイメージイラスト

同じWi-Fiネットワークに接続しているか確認する

まず最初に確認していただきたいのは、デバイス同士が同じWi-Fiネットワークに接続されているかという点です。

例えば、パソコンは自宅のWi-Fiルーターに接続していても、スマートフォンがモバイル回線(4Gや5G)になっていると、ネットワーク共有はできません。

チェック方法

Wi-FiのSSIDが一致しているかを両方のデバイスで確認してみてください。

Windowsのネットワークが「プライベート」になっているか確認する

Windowsには「パブリックネットワーク」と「プライベートネットワーク」の2種類の接続状態があります。

ファイル共有やプリンタ共有を行いたい場合は、ネットワークの種類が「プライベート」に設定されている必要があります。

設定の確認方法は以下の通りです。

①スタートメニューから「設定」をクリック

②「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→現在接続しているネットワークをクリック

すると「ネットワークのプロファイル」という項目が表示されます。

③ここを「プライベート」に設定します。

ファイアウォールやセキュリティソフトが原因になっていないか確認する

共有機能が動作しない原因として、Windows Defenderのファイアウォールや、他のウイルス対策ソフトが通信をブロックしている可能性があります。

一時的にファイアウォールを無効にして、共有できるかどうかをテストしてみるのもひとつの方法です。

*ただし、セキュリティ上の理由から、常時無効にするのはおすすめできません。確認後は、必ず再び有効にしてください。

共有の設定を手動で確認・有効にする

ネットワーク経由での接続を許可するには、共有設定を個別にオンにする必要があります。

【Windowsの場合】

①「コントロールパネル」をクリック

②「ネットワークと共有センター」→「共有の詳細設定の変更」をクリック

③「ファイルとプリンタの共有を有効にする」「ネットワーク探索を有効にする」の両方をオンにする

*これがオフになっていると、同じWi-Fi内でも他のデバイスが認識されません。

裏技1:IPアドレスを直接入力してアクセスしてみる

どうしても共有フォルダやプリンタが表示されない場合は、相手のデバイスのIPアドレスを使って直接アクセスする方法があります。

【ファイル共有の場合】

・エクスプローラーのアドレスバーに「\相手のIPアドレス」と入力してEnterキーを押します。

(たとえば、相手のPCのIPアドレスが192.168.0.15であれば「\192.168.0.15」と入力します)

*この方法は、自動検出に頼らずダイレクトに接続するため、ネットワーク探索がうまくいかないときに非常に有効です。

裏技2:Windowsの資格情報マネージャーを使って事前に接続情報を登録する

共有先のパソコンにアクセスする際、毎回ユーザー名とパスワードの入力を求められることがあります。

この手間を省くために、「Windows資格情報マネージャー」を使って、事前に相手のPCのログイン情報を登録しておくことが可能です。

【設定方法】

①コントロールパネルから「ユーザーアカウント」をクリック

②「資格情報マネージャー」→「Windows資格情報の追加」を選択

③相手のIPアドレスとユーザー名・パスワードを入力して保存

▶︎この設定により、接続時の認証エラーを回避しやすくなります。

裏技3:ルーターの設定で端末の隔離(AP隔離)を解除する

Wi-Fiルーターによっては、セキュリティ強化のために「AP隔離(アクセスポイント隔離)」という機能がオンになっていることがあります。

これは、Wi-Fiに接続している機器同士の通信を禁止する機能です。

▶︎この機能がオンになっていると、同じネットワーク内にいても互いにアクセスできません。

【設定方法】

①ルーターの管理画面にログイン

②AP Isolation(またはWireless Isolation)の設定を無効にしてみてください。

スマホからパソコンへアクセスする方法

スマートフォンとパソコンの間でファイルをやりとりしたい場合、

・「Send Anywhere」

・「Feem」

・「Snapdrop」

などの無料アプリを活用することで、Wi-Fi経由で簡単に転送ができます。

【注意】どの方法でも、同じWi-Fiネットワークに接続している必要があります。

特にSnapdropはインストール不要で、ブラウザだけで使用できるため初心者にもおすすめです。

最後に:それでもできない場合は?

上記をすべて試してもうまくいかない場合は、以下のようなチェックポイントも考慮してみてください。

  • WindowsのSMB(ファイル共有プロトコル)が無効になっていないか
  • 最新のWindows Updateが適用されているか
  • セキュリティソフトの影響を受けていないか
  • ネットワーク機器(ルーター、Wi-Fi中継機など)の再起動を行ってみる

まとめ

ワイヤレスネットワークでのデバイス間アクセスは、設定さえ正しく行えば非常に便利で快適です。

しかし少しでも設定がズレていると、

「見えるはずのものが見えない」

「接続できない」

という事態に陥りやすいのも事実です。

基本的な対策に加え、IPアドレス直打ちやルーターの設定変更などの裏技も知っておくと、万が一の時にも落ち着いて対応できます。

あなたの環境に合わせた方法で、ぜひ快適なネットワーク生活を取り戻してください。

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