【Windowsエラー0x80070057】ファイル破損などの原因と対処法|2025年10月最新版

本記事は、初心者の方でも順番に原因を切り分けて、0x80070057エラーを解決できるように構成しています。

【2025年10月最新版】
「0x80070057」は “パラメーターが正しくありません” を意味する汎用エラーです。2025年秋のアップデート(Windows 11 24H2/25H2系)以降も、Windows Update中や機能更新(24H2→25H2)時、バックアップ・復元時などで報告が続いています。この記事では、再起動だけで直る軽度なケースから、システム破損や容量不足が疑われるケースまで、やさしい順に解決手順をご案内します。

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0x80070057とは?|原因とよくある症状

0x80070057 は Windows が処理中に不正な値(パラメーター)を受け取ったと判断したときに出るエラーです。実際には次のような場面でよく発生します。

  • Windows Update のダウンロード/インストール中に停止する
  • 機能更新(例:24H2→25H2)やインプレースアップグレードで失敗する
  • バックアップや復元(システム イメージ/履歴)で失敗する
  • ファイル コピーや圧縮・展開の途中で止まる

対処ステップ一覧(かんたん → じっくり)

ステップ主な対応対象の方
① トラブルシューティング自動診断で軽微な不整合を修正初心者〜全員
② SFC で整合性チェック破損システムファイルを復旧中級者〜
③ DISM でOSイメージ修復SFCで直らない深い破損に対応中級者〜
④ 空き容量の確保一時ファイル領域を確保(目安20GB)全員
⑤ UpdateキャッシュのリセットSoftwareDistribution/Catroot2の再生成上級者向け
⑥ クリーンブート常駐ソフトの干渉を回避上級者向け

まずは①〜④の基本対処から順にお試しください。改善がない場合は、⑤〜⑥の手順で原因を深掘りします。Windows Update中の停止やアップグレード失敗では、SFC/DISMキャッシュリセットの組み合わせがとても有効です。

ステップ①|Windows Updateのトラブルシューティング

手順:
1. 「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」
2. 「その他のトラブルシューティングツール」→「Windows Update」→「実行」

一時的な更新失敗や設定の不整合、通信不調が原因のケースは、ここで解消することが多いです。

ステップ②|SFC(システム ファイル チェッカー)

手順:
1. スタートで「cmd」と入力 → 右クリック「管理者として実行」
2. 次を実行: sfc /scannow
3. 完了後に再起動

保護されたシステムファイルの破損を検出・修復します。セーフモードでの実行が必要になる場合もあります。

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ステップ③|DISMでOSイメージを修復

SFCで直らない場合は、より深い層のWindowsイメージ破損をDISMで修復します。

DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

「RestoreHealth」でエラーが出るときは、再起動後にもう一度お試しください。

ステップ④|空き容量のチェック

特に機能更新では一時ファイルに広い作業領域が必要です。目安は20GB以上(最低でも数GB)を確保してください。不要ファイルの削除、クラウドや外付けSSDへの退避で空けておくと失敗しにくくなります。

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ステップ⑤|Windows Updateキャッシュのリセット(上級者向け)

更新データの破損が疑われる場合に有効です。管理者のコマンド プロンプトで次を順に実行します(コピー&ペースト推奨)。

:: 1) 更新関連サービスを停止 net stop wuauserv net stop bits net stop cryptsvc :: 2) キャッシュをリネーム(削除せず退避) ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old :: 3) 必要なら WinHTTP プロキシを初期化(環境依存) netsh winhttp reset proxy :: 4) サービスを再開 net start cryptsvc net start bits net start wuauserv

うまくいかない場合はセーフモードで実行し、再起動後に「.old」フォルダーが残っていれば削除して構いません。

ステップ⑥|クリーンブートで干渉を回避

常駐ソフトやドライバーの干渉が疑われるときは、クリーンブート(最小構成起動)で更新や作業をお試しください。方法は Microsoft 公式手順が分かりやすいです。▶ クリーンブートの方法(Microsoft)

発生タイミング別|よくあるケースと対策

  • Windows Update 中:SFC+DISM、キャッシュリセットの順で改善することが多いです。
  • 新規インストール/インプレース更新:USBメディアやISOの破損・不整合が原因のことがあります。メディアを作り直し、周辺機器は外して最小構成で実施します。
  • Outlook 設定中:入力値のミスや暗号化設定が原因になる例があります。サーバー情報を見直してください。
  • バックアップ/復元中:保存先ストレージの劣化やI/Oエラーで失敗することがあります。別ドライブで再検証するか、chkdskで健康状態を確認します。

Windows アップグレードで失敗するときの追加策

  • 実行前にクリーンブートを行い、他アプリの常駐を抑える
  • USBメモリ・SDカード・外付けHDDなど不要な周辺機器を外す
  • どうしても詰まる場合は「個人用ファイルを保持しない」手順の検討(※事前バックアップ必須)

それでも難しいときは、こちらの手順も参考になります。
▶ Windows 11 24H2 を手動で導入する方法

ストレージ診断:chkdsk で早期発見

ディスクの不良セクタやI/Oエラーは、0x80070057の遠因になることがあります。気になる場合は次の手順でチェックしてください(時間がかかることがあります)。

1) 「cmd」を管理者で起動 2) chkdsk C: /f /r 3) 「次回の再起動時にスキャンしますか?」→ Y 4) 再起動して自動スキャンを実行

エラーが多い場合は重要データの退避を最優先し、ストレージ交換もご検討ください。

イベントビューアで原因を特定する

根本原因の手がかりは「イベントビューア」に記録されています。
Win + R → eventvwr.msc → 「Windowsログ」→「システム」で、発生時刻やソース(WindowsUpdate、DISM など)を確認してください。

補足:地域設定(小数点・日付形式)の確認

まれに、小数点記号(. と ,)日付形式の相違が原因で処理に失敗する例があります。
「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」→「追加の設定」で、数値の小数点記号が「.」になっているかをご確認ください。変更後は再起動して再試行します。

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機能更新が進まないときの“あるある”は容量不足
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FAQ|よくある質問

  • Q. 再起動だけで直ることはありますか?
    A. はい。一時的な不整合が原因の場合は改善します。
  • Q. 古いPCだと出やすいですか?
    A. ストレージ劣化や旧ドライバーの影響で発生しやすい傾向があります。S.M.A.R.T.診断やメーカー版ドライバー更新をおすすめします。
  • Q. Updateキャッシュのリセットは安全ですか?
    A. はい。Windowsが必要なファイルを自動再生成します(手順通りに実施してください)。

まとめ|落ち着いて一つずつ確かめれば直せます

0x80070057 は範囲の広い汎用エラーですが、トラブルシューティング → SFC → DISM → 容量確保 → キャッシュ再生成 → クリーンブートの順に落ち着いて進めれば、多くのケースで解消できます。直らない場合は、訪問修理など専門サポートの利用もご検討ください。

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