Windows 11 バージョン24H2へアップデートした後、リモートデスクトップ(RDP)などのセッションが意図せず切断される不具合が報告されています。
特に、Windows Server 2016以前に接続した際、接続後約65秒でセッションが強制終了する事例が多く発生しています。
本記事では、この不具合の原因と対処手順を詳しく解説します。
原因:KB5050094以降の更新に起因するセッション切断
Microsoftによると、この問題は2025年1月に提供されたプレビュー更新プログラムKB5050094以降を適用したWindows 11 24H2環境にて発生しています。
▶︎この更新がRDP関連の処理に影響し、古いバージョンのWindows Serverとの通信に支障をきたしているとのことです。
解決策:Known Issue Rollback(KIR)を適用する
Microsoftはこの不具合に対し、既知の問題のロールバック(KIR)で一時的な対応を開始しています。
個人ユーザーの多くは自動的に修正が適用されますが、企業やドメイン管理下のPCなどでは、グループポリシーによる手動設定が必要な場合もあります。
【手動手順】セッション切断問題を解消する方法
① グループポリシーのダウンロード
以下のMicrosoft公式ページから、修正用のグループポリシーをダウンロードしてください。
> Microsoft公式|既知の問題のロールバックに関するページ
② グループポリシーエディターでの設定
- [スタート]→「gpedit.msc」と入力してグループポリシーエディターを起動
- [コンピューターの構成] → [管理用テンプレート] → [ダウンロードしたテンプレート名] を開く
- 該当のポリシーを「有効」に設定
③ PCを再起動
設定を適用後、PCを再起動することで、セッション切断の不具合が解消されます。
注意点と補足
- このグループポリシーは一時的なロールバックです。将来的には恒久的な修正が配信される予定です。
- グループポリシーの編集は誤設定に注意し、事前にバックアップを推奨します。
Microsoft公式サポートでは、今後の更新プログラムで恒久的な修正を予定しています。最新情報は以下のページでご確認ください。
> Windows 11 24H2の既知の問題(Microsoft公式)
セッションが切断される不具合まとめ
Windows 11 24H2では、セッション接続後に予期せず切断される不具合が一部環境で発生しています。
- 原因:KB5050094などの更新によるRDP処理の不具合
- 解決策:KIR(既知の問題のロールバック)を適用
- 必要に応じて、グループポリシーで手動設定を実施
ご自身の環境でリモート接続が切断される場合は、上記の手順を参考に対処してみてください。
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