
はじめに
最近、Windows UpdateやMicrosoft Storeの利用中に「0x80072EFE」というエラーが表示され、更新やダウンロードが途中で止まってしまうケースが急増しています。
このエラーはネットワーク関連の通信トラブルを示すもので、Windows 7や10の時代から存在しますが、2025年8月現在、再び発生件数が増加中です。
実際に検索数も上昇傾向にあり、SNSやフォーラムでも「昨日から0x80072EFEが出る」「Storeが全く開けない」といった声が目立ちます。
原因は1つではなく、複数の要因が絡み合って発生することも多いため、**「順番に試す」**ことが重要です。
主な原因(2025年8月版)
原因 | 詳細 |
---|---|
ネットワーク通信の遮断 | DNSの不調、VPNやプロキシの設定ミス、ISP側の障害など |
セキュリティ証明書の問題 | OSやブラウザの証明書期限切れ、システム時刻のズレ |
セキュリティソフト・ファイアウォールの干渉 | 通信をブロックしてしまうケース |
Windows Updateの不具合 | 特定のKB更新後にネットワーク通信が途切れる |
ルーターやモデムの障害 | 再起動やファーム更新で改善することも |
上記のように、0x80072EFEは単なる「通信エラー」ではなく、DNSや証明書、セキュリティソフト、さらにはWindows Updateの不具合など、複数の要因が関係して発生することがあります。
特に2025年8月現在は、直近のWindows更新プログラム適用後やネットワーク機器の不安定化による報告が増えているため、原因を1つに決めつけず、順番に切り分けていくことが大切です。
初心者向け対処法
1. PCとルーターの再起動
最もシンプルですが、通信トラブルの多くはこれで解決します。
2. 時刻とタイムゾーンの自動同期をON
証明書エラー回避に有効です。
【手順】
① 設定 → 時刻と言語 を選択
② 「日付と時刻 」の自動設定を有効化にする
3. Wi-Fiから有線LANに切り替える
無線の不安定さが原因の場合、有線接続で改善します。
※高品質LANケーブル(カテゴリー6A以上)を使うと通信安定性が向上します。
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4. 別ネットワークで試す
スマホのテザリングなど、異なる回線で接続テストします。
中級者向け対処法
DNSサーバーの変更
DNSをGoogle DNS(8.8.8.8)やCloudflare(1.1.1.1)に変更する
DNS(Domain Name System)は、Webサイトの住所録のような仕組みで、これが遅い・不安定だと通信エラーの原因になります。
GoogleやCloudflareのDNSは無料で使え、速度と安定性が高いのが特徴です。
変更手順(Windows 11の場合)
- 設定 → 「ネットワークとインターネット」 → 「アダプターの詳細設定」
- 使用中のネットワーク(Wi-Fiや有線LAN)を右クリック → プロパティ
- 「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」を選択 → プロパティ
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選び、以下を入力
- 優先DNS:8.8.8.8(Google)または 1.1.1.1(Cloudflare)
- 代替DNS:8.8.4.4(Google)または 1.0.0.1(Cloudflare)
- OK を押して閉じ、接続を再起動
【ポイント】
・どちらも無料で使えます。
・切り替え後は、以前よりもサイト表示や接続がスムーズになることがあります。
・元に戻すときは「DNS自動取得」に再設定してください。
VPN・セキュリティソフトを一時停止
通信フィルタリングが干渉している可能性があります。
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安全性を保ちつつVPNを使いたい場合は、セキュアなVPNサービス の利用がおすすめです。
EdgeやMicrosoft Storeのキャッシュクリア
アプリやブラウザがキャッシュ(保存された一時データ)を溜め込みすぎると、正しく通信できずエラーが出ることがあります。キャッシュを削除すると最新データを取得し直せるため、0x80072EFEの解消につながることがあります。
Microsoft Edgeの場合
- Edgeを起動 → 右上の「…」メニュー → 設定
- 「プライバシー、検索、サービス」 → 閲覧データのクリア
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェック → 今すぐクリア
Microsoft Storeの場合
- キーボードで Windowsキー + R を押す
- 「wsreset.exe」と入力して OK をクリック
- 黒いウィンドウが一瞬表示され、Storeが自動的に再起動します(キャッシュが消去されます)
【ポイント】
- キャッシュ削除でサインイン状態やデータは消えません。
- 削除後は初回読み込みがやや遅くなることがありますが、正常動作に戻る可能性大です。
上級者向け対処法
ネットワーク設定のリセット
ipconfig /flushdns
ipconfig /release
ipconfig /renew
実行後、再起動します。
2. Windows Updateコンポーネントのリセット•PowerShellまたはコマンドプロンプトで関連サービスを停止・再登録•特定KBのアンインストール後に再試行も有効3. イベントビューアで原因特定 •「Windowsログ → システム」でエラー発生時間帯をチェック•通信エラーか証明書エラーかを切り分け4. USB Wi-Fiアダプタで物理的に切り替える•内蔵無線LANの不調を回避できます。
再発防止策
• Windows Updateを定期的に実行し、証明書とシステムを最新に保ちましょう。
• ルーターのファームウェア更新を忘れない。
• 月1回はDNSキャッシュクリアやルーター再起動を実施する。
• 重要更新の前には外付けSSDでバックアップを取っておくと安心です。
まとめ
0x80072EFEは「ネットワーク通信エラー」という大枠では同じですが、発生要因は多岐にわたります。
初心者は再起動や時刻設定、ネットワーク切り替えから、中級者・上級者はDNS変更やコマンドリセットまで段階的に試すと解決率が高まります。
2025年8月現在、このエラーは一部のWindows Update後に再発している事例もあるため、再発防止策までセットで実行するのがポイントです。
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