【Windowsエラー0x80072EFE】ネットワーク関連トラブルの原因と解決法|2025年版

Windowsエラー「0x80072EFE」の原因と解決方法を示すグラフィック。赤い警告マークとWindowsロゴ、解説テキストが配置された青い背景の画像。

0x80072EFEは通信経路のどこかでTLS接続が妨げられている時に出やすいエラーです。
多くは 時刻ズレ/DNS不調/プロキシ・VPNの干渉/キャッシュ破損 が原因。
下の順番で進めれば、ほとんどの環境で解消できます。

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まずは現状チェック

  • ほかのサイトは開ける?(全滅=回線側の可能性高)
  • 会社のPC?(プロキシ・検疫の影響を疑う)
  • NordVPNや各種VPN・セキュリティソフトはオン?(一時停止で切り分け)

初心者向け:最短で直す3手順

1) PCとルーターを再起動

いちばん効く王道です。ルーターは電源オフ→30秒待ち→オン

2) 日付と時刻の自動設定をオン

「設定 → 時刻と言語 → 日付と時刻」

  • 時刻を自動的に設定する:オン
  • タイムゾーンを自動的に設定する:オン
  • 「今すぐ同期」を実行(表示される場合)

※時刻ズレは証明書エラーの主因。まずここを正します。

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3) 別回線で試す

スマホのテザリングや別Wi-Fi。改善するなら元回線側(DNS/機器)に原因が濃厚。


中級者向け:設定の見直しとキャッシュ掃除

A. DNSを高速・安定系へ変更(Google/Cloudflare)

  1. 設定 → ネットワークとインターネット → アダプターの詳細設定
  2. 使用中のアダプター → 右クリック プロパティ
  3. インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4) → プロパティ
  4. 次のDNSサーバーのアドレスを使う
    • 優先DNS:8.8.8.8(または 1.1.1.1
    • 代替DNS:8.8.4.4(または 1.0.0.1
  5. OKで閉じ、接続をいったん無効→有効

うまくいかない時は自動取得へ戻せます。

B. WinHTTP/システム プロキシの残りをクリア

  • 管理者のコマンド プロンプト
netsh winhttp show proxynetsh winhttp reset proxy
  • さらに「設定 → ネットワークとインターネット → プロキシ」で
    自動検出/スクリプト/手動プロキシが不要ならオフ。

企業や学校のPCはWPAD/スクリプト配布が有効な場合あり。勝手に変えず管理者方針を確認。

C. VPN/セキュリティソフトを一時停止

通信のTLS検査やフィルタが誤作動することがあります。

  • 接続中のVPNをオフ
  • セキュリティソフトのウェブシールド/侵入防止を一時停止
    → 改善するなら除外設定やベンダーFAQを確認。

D. Microsoft Store/Edgeのキャッシュを掃除

  • Store:Win + R → wsreset.exe → 黒窓が閉じたらStore再起動
    (または「設定 → アプリ → インストールされたアプリ → Microsoft Store → 詳細オプション → 修復/リセット」)
  • Edge:設定 → プライバシー、検索、サービス → 閲覧データのクリア →
    キャッシュされた画像とファイル にチェック → 今すぐクリア

上級者向け:ネットワークとWUコンポーネントを再初期化

1) ネットワークスタックのリセット

管理者のコマンド プロンプトで実行 → 再起動


netsh winsock reset
ipconfig /flushdns
ipconfig /release
ipconfig /renew


2) Windows Updateコンポーネントをリセット

管理者のコマンド プロンプトまたはPowerShell


net stop wuauserv
net stop cryptSvc
net stop bits
net stop msiserver
ren %systemroot%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren %systemroot%\System32\catroot2 catroot2.old
net start msiserver
net start bits
net start cryptSvc
net start wuauserv


→ 再起動 → Windows Update/Storeを再試行。

3) 物理層の切り分け

  • 有線LANで試す(ケーブルはCat6A以上推奨)
  • USB Wi-Fiアダプタで無線子機を切り替え、内蔵NICの不調を除外

会社PC・管理下PCで多い落とし穴

  • プロキシ必須環境なのに自宅で外している/逆に自宅でプロキシが残っている
  • デバイス証明書/中間証明書の失効・未配布
  • SSLインスペクション(復号プロキシ)の証明書がクライアントに未信頼

※ 企業PCは情シス方針に従い、勝手に設定を消さないのが基本です。


ルーター側の対処

  • 再起動/ファーム更新
  • DNSを手動指定(8.8.8.8/1.1.1.1 等)
  • セキュリティ機能(DNSフィルタペアレンタル)を一時オフ

よくある質問(FAQ)

Q1. ブラウザは大丈夫なのにStore/Updateだけ失敗します。

A. WinHTTPプロキシの残りStoreキャッシュが犯人のことが多いです。
netsh winhttp reset proxywsreset.exe をセットで。

Q2. たまに直り、また再発します。

A. DNSの不安定時刻自動同期オフが典型。DNS変更+時刻の今すぐ同期を。

Q3. 会社PCで自宅からだけ失敗します。

A. 社内プロキシ設定が残ったままの可能性。WinHTTPとOSの両方でプロキシ無効を確認。


再発防止のミニチェックリスト

時刻の自動設定+定期的に「今すぐ同期」

▢ ルーターのファーム更新月1再起動

DNSを安定系(Google/Cloudflare)に固定

▢ 重要作業前に外付けSSDへバックアップ

あると便利
▢ 外付けSSD(バックアップ用) / 回復用USBメモリ / 高品質LANケーブル

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まとめ

  • 0x80072EFE=通信系のTLS失敗。まずは再起動・時刻同期・別回線で切り分け。
  • 直らなければ DNS変更 → プロキシ/VPNの無効化 → キャッシュ掃除

それでもダメなら ネットワークリセットWUコンポーネントの再初期化で大抵回復します。

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