【Windowsエラー0xc0000005】アクセス違反の原因と対処法|2025年7月最新版

Windowsエラーで困っている男性

はじめに

突然「0xc0000005」というエラーが出てアプリが起動しなかったり、インストールに失敗したり、ブルースクリーンが出たり…。

一体この「アクセス違反」とは何なのか?と戸惑う方は多いはずです。

このエラーは初心者から上級者まで遭遇する可能性があり、実は原因が幅広いのが特徴です。

この記事では、「なぜ起きるのか」「どう対処すればいいのか」を、誰でもわかるよう丁寧に解説します。

よく「パソコンが壊れたのかも…」と焦ってしまう方も多いですが、多くは設定や一時的なエラーで解決可能です。

0xc0000005とは何のエラー?

エラーコード「0xc0000005」は、アクセス違反(Access Violation) を意味します。

これは「本来アクセスできないメモリ領域にプログラムが誤ってアクセスした」ときに発生します。

たとえば、

  • 実行ファイルが破損して不正なメモリを参照
  • ドライバーが誤った動作でシステム領域にアクセス
  • ウイルスやマルウェアによる不正コードの実行

などが代表的なパターンです。

主な発生場面

主な原因

このエラーは原因が非常に幅広いです。以下が代表例です。

① ソフトウェアの破損

アプリケーション本体が破損していたり、インストールファイルが壊れていると、メモリアクセス違反を起こします。

② ドライバーの不具合

古い、または互換性のないドライバーが誤動作してメモリに不正アクセスするケースも多いです。

③ レジストリの破損

レジストリに不整合があると、アプリが誤った設定を参照してアクセス違反となることがあります。

④ メモリ(RAM)の物理障害

物理的にメモリが故障している場合もアクセス違反の原因になります。

⑤ ウイルスやマルウェア

悪意のあるコードがシステムを乗っ取ろうと不正な領域にアクセスして失敗する場合があります。

⑥ BIOS設定の不具合・オーバークロック

ハードウェアの設定変更も影響します。

対処法

ここからは、初心者でもできる順番で具体的な対策を解説します。

対策① ソフトの再インストール

もし特定のアプリだけで発生しているなら、まずは以下を試しましょう。

1. アプリをアンインストール

2. PCを再起動

3. 最新版を公式サイトからダウンロードして再インストール

古いインストーラーを使わず、常に最新の安定版を利用するのがコツです。

対策② システムファイル修復

Windows自体に破損がある可能性もあります。

コマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下のコマンドを実行します。

システムファイルチェッカー(SFC)

sfc /scannow

※完了まで少し時間がかかります。
DISMで更に修復

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

※これにより、Windowsイメージの破損も修復されます。

対策③ メモリ診断

物理メモリに問題がないか確認します。

  1. スタートメニューで「Windowsメモリ診断」と検索
  2. 再起動して診断を実施
  3. エラーが出た場合は、メモリの交換が必要です

対策④ ドライバーの更新・ロールバック

ドライバー起因も多いので確認します。

  • デバイスマネージャーを開く
  • 最近更新したドライバーがあれば「ロールバック」
  • 古いドライバーなら「最新に更新」

✔️特に以下のドライバーは注意してください。

  • グラフィック(NVIDIA/AMD/Intel)
  • ネットワークアダプター
  • チップセット

対策⑤ マルウェアスキャン

信頼できるセキュリティソフトでウイルスチェックを実行します。

念のため「オフラインスキャン」(ネット切断状態でのスキャン)を推奨します。

対策⑥ BIOS設定の確認

パソコンの根本的な設定を行う「BIOS(バイオス)」「UEFI(ユーイーエフアイ)」の設定が原因で、0xc0000005エラーが発生することもあります。ここは少し難しく感じるかもしれませんが、ポイントだけ知っておくと役に立ちます。

1. オーバークロックの設定を確認

• 自作PCや一部のノートPCでは、CPUやメモリを「オーバークロック(性能アップ設定)」している場合があります。

• オーバークロックが原因で不安定になると、アクセス違反エラーが出ることがあります。

もしオーバークロックを有効にしているなら、一度「標準設定(デフォルト)」に戻して様子を見てください。

2. BIOS/UEFIのバージョンを更新

• 古いBIOSのままだと、最新のWindowsや新しいドライバーと相性問題を起こすことがあります。

• パソコンのメーカー公式サイトで「BIOSアップデート」情報を確認し、最新版に更新すると改善するケースがあります。

※BIOS更新は慎重に行う必要があります。自信がなければ、パソコンメーカーのサポート窓口に相談するのも良い方法です。

3. メモリの設定を確認(XMP設定)

• 高速メモリを使っている場合は「XMP」というメモリプロファイルが有効になっていることがあります。

• これが原因で不安定になる場合は、一度XMPを無効にして様子を見ましょう。

【BIOSに入る基本操作】

パソコンの起動時に F2DEL キーを連打するとBIOS設定画面が開きます(機種によって違います)。起動画面に「Press DEL to enter setup」などと表示されます。

補足:Windows Update時に出る場合

もし「更新プログラムのインストール」でこのエラーが出ているなら、以下も試してください。

  • 一時ファイルの削除
  • Windows Updateトラブルシューティングの実行
  • セーフモードでのインストール実行
  • 手動でKBパッケージをダウンロードして適用

👉 特に大型アップデート(機能更新プログラム)では、一時的な不具合で発生することもあります。慌てずに順番に試せば、多くの場合は正常に適用できるようになります。

知っておくと役立つ裏ワザ・裏情報

「0xc0000005」は幅広くエラーが出ているので、普通の対処だけでなく、知っておくと役立つ裏ワザ・裏情報 をいくつかご紹介します。

裏ワザ・裏情報①

Windowsセキュリティの「メモリ整合性」設定を無効化してみる

  • Windows 10/11には「コア分離 → メモリ整合性」というセキュリティ機能があります。
  • これが有効だと、古いドライバーや一部アプリが 0xc0000005 を起こすことがあります。
  • 一時的に無効にして改善する場合あり。

【やり方】

「設定 → プライバシーとセキュリティ → Windows セキュリティ → デバイスセキュリティ → コア分離 → メモリ整合性」からオフにできます。

※完全に常時オフは推奨しませんが、調査目的では試す価値あり。

裏ワザ・裏情報②

DEP(データ実行防止)の設定変更

  • DEP(Data Execution Prevention)は、悪意あるコード実行を防ぐ仕組みですが、互換性の低い古いソフトはこれに引っかかることも。
  • 一時的に対象アプリだけDEP除外することでエラー回避できるケースがあります。

【やり方】

「システムの詳細設定 → パフォーマンス → データ実行防止」で個別設定可能。

裏ワザ・裏情報③

「In-Place Upgrade(上書き修復インストール)」

  • もし原因がシステム深部の破損だった場合、クリーンインストール前に有効なのが「インプレースアップグレード」です。
  • データやアプリはそのまま残しつつ、Windowsシステムだけ上書き修復できます。

【手順】

Microsoft公式の「Media Creation Tool」で最新ISOを作成 → セットアップから「今すぐアップグレード」を選択

裏ワザ・裏情報④

セーフモードでのインストール・起動を試す

  • 通常起動でエラーが出る場合、セーフモードで実行すると回避できる場合があります。ドライバーや常駐ソフトの影響を除外できるからです。

裏ワザ・裏情報⑤

古いVisual C++ランタイムの再配布

0xc0000005は意外と「Visual C++ Redistributable」の不足・破損でも出ます。

Microsoft公式サイトには、全世代のVisual C++ランタイムがまとめられたページがあります。

最新の再頒布パッケージ一覧(Microsoft公式)

また、Microsoft公式の「Visual C++ 2005〜2022版」をすべて最新化して再インストールすると解決することがあります。


まとめ表

0xc0000005エラーの、よくある原因とその対処法をわかりやすく表にしてみました。

「どれから試せばいいか迷う…」という方は、①再インストール→②SFC→③メモリ診断の順がおすすめです。

原因対処法
アプリの破損再インストール
システムファイル破損SFC /scannow と DISM 実行
メモリ故障Windowsメモリ診断で確認、必要ならメモリ交換
ドライバー不具合ドライバー更新 または ロールバック
マルウェア感染ウイルス・マルウェアスキャン
BIOS設定不具合オーバークロック解除、BIOS更新

0xc0000005は原因が幅広い分、特定が難しいこともありますが、ひとつずつ順番に確認していくことでかなり高い確率で解決できます。

もしどうしても解決しない場合は「クリーンインストール」や「修復インストール(In-Place Upgrade)」という選択肢もあります。

クリーンインストールの詳しい手順はこちら

「0xc0000005のエラーは、原因が多岐にわたるぶん、焦りや不安を感じるかもしれません。でも、一つひとつ丁寧に確認していけば、必ず解決の糸口は見えてきます。もし今は直せなくても、こうした知識を備えておけば、次に同じようなトラブルが起きたときに落ち着いて対処できるはず

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