【2025年8月版】Windowsでファイルが開けない・壊れている時の原因と解決方法

ファイルが壊れていたためWindowsを起動できませんでした」と表示されたノートパソコンに驚く女性のイラスト。汗をかき動揺した様子で画面を見つめており、周囲にはUSBメモリや修復マーク、再インストールを示すアイコンが描かれている。Windowsの起動エラーと復旧の可能性を表現したデジタルイラスト。

Windowsでファイルを開こうとしたら、突然エラーが表示されて開けない…。

「ファイルが壊れています」「形式が無効です」などのメッセージが出ると、作業が中断されてとても困りますよね。

このトラブルは、保存中の不具合やソフトの相性、ウイルス感染、ストレージの故障など、さまざまな原因で発生します。

放置するとデータが完全に失われる可能性もあるため、早めの対処が重要です。

この記事では、原因別の解決方法から、壊れたファイルを修復する手順、再発防止のポイントまでを、初心者の方にもわかりやすく解説します。今日から実践できる対策をチェックして、大切なファイルを守りましょう。


原因を知ろう

このエラーは、Windowsの起動に必要なファイルが破損していたり、消えてしまったときに発生します。

  • 強制終了や電源断によるファイル破損
  • ウイルス感染
  • ハードディスクやSSDの故障
  • Windowsアップデート中のエラー

このようなエラーが発生するきっかけとして、意外と見落とされがちなのが「バッテリー切れ」や「電源ケーブルの抜け」による突然のシャットダウンです。

たとえば、Windowsがアップデート中やファイルの読み書き中に電源が切れてしまうと、システムファイルが中途半端な状態で保存されてしまい、起動時に必要な情報が読み込めなくなります。

また、古いハードディスクでは、物理的に読み取れないセクタ(不良セクタ)が原因となるケースもあります。SSDでも寿命が近づくと突然ファイル破損が起きることがあるため、使用年数にも注意が必要です。

では、実際にどう対応していけばよいのか、順を追って解説していきます。

ステップ別|復旧の方法

ステップ①:自動修復を試す

電源を入れたあとに「自動修復を準備しています」と表示されたら、何もせずそのまま待ちましょう。Windowsが自動でエラー修復を行うことがあります。

ステップ②:セーフモードで起動する(最小構成で復旧を目指す)

電源を入れてすぐに [F8][Shift]+[F8] を何度か押して「起動オプション」画面を表示します。

表示されたメニューから「セーフモード」を選べば、不要なアプリの削除や「システムの復元」が可能になります。

ステップ③:システムの復元を行う

セーフモードで起動できたら、スタートメニューから「システムの復元」を選択しましょう。正常に動作していた過去の状態に戻せる可能性があります。

ステップ④:インストールメディアで修復する

Windowsインストール用USBメモリ

Windowsのインストールメディア(USB/DVD)を用意できる場合、「スタートアップ修復」やコマンド操作で復旧できる可能性があります。

以下のような bootrec コマンドで起動構成を修復できます。

【手順】コマンドプロンプトを「管理者として」開く

1. キーボードの左下の Windowsマーク(スタートボタン)をクリック
2. 検索ボックスに【cmd】と入力
3. 検索結果に「コマンドプロンプト」が表示されたら、その上で右クリック
4. メニューの中から「管理者として実行」をクリック

⚠️ このとき「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」という画面が出たら「はい」をクリックしてください。

5. 黒い画面(コマンドプロンプト)が開いたら、以下のコマンドを1行ずつ入力して、Enterキーを押します。

bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /scanos
bootrec /rebuildbcd

→ 10〜30分ほどかかる場合があります。終わるまで待ちましょう。

※注意: 上記の bootrec コマンドは、1行ずつ入力して、Enterキーで実行してください。まとめて入力しても正しく動作しません。

インストールメディアの作成手順

  1. Microsoft公式サイトで「Media Creation Tool」をダウンロード
    公式リンク▶︎Windows 11用Media Creation Tool(Microsoft公式)
  2. 起動して「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択
  3. USBメモリ(8GB以上)を選び、作成開始

USBで壊れたPCを起動する方法

  1. USBをPCに挿し、電源を入れて [F12] や [Del] を連打
  2. BIOS/UEFI設定から「USB起動」に変更し保存
  3. 「Windowsのインストール」画面が出たら、「コンピューターを修復する」を選択

ここから「スタートアップ修復」や「コマンドプロンプト」で復旧操作が可能です。


修復できない場合に多い落とし穴

インストールメディアを使っても修復できない場合、以下のような点が原因で失敗していることがあります。

落とし穴チェックポイント
USBメディア作成ミス8GB以上、正しいフォーマット形式か
セキュアブートの影響BIOSでSecure Bootを一時無効化
アーキテクチャ不一致32bit/64bitの確認
物理故障CrystalDiskInfoなどで状態確認

これらに該当する場合は、別のUSBを使ってメディアを作り直したり、BIOS設定を変更してみることで解決できることがあります。

最終手段:データ救出と再インストール

どうしても復旧できない場合は、外付けHDDやUSBメモリでデータを救出し、Windowsをクリーンインストールする方法を検討しましょう。

※データが非常に重要な場合は、専門業者への相談もおすすめです。

再発防止のために

  • 定期的にバックアップを取る
  • PCの電源を突然切らない
  • 健康状態チェックツール(CrystalDiskInfoなど)を活用
  • 信頼できるセキュリティ対策ソフトを導入

このような起動トラブルは、一度復旧しても再発することがあります。だからこそ、「日々の使い方」こそが最も効果的な予防策になります。

たとえば、電源を切るときには必ず「シャットダウン」を選ぶこと。アップデート中に電源を切らないこと。そして、異音がする・動作が重いといった兆候を見逃さず、早めに対処することが重要です。

普段からちょっとした注意を心がけることで、大切なデータや作業環境を守ることができます。

バックアップ方法

突然のトラブルに備えるなら、日頃からバックアップをとっておくことが何よりの対策です。

  • 外付けHDDやSSD:大容量のデータを高速に保存でき、写真や動画のバックアップに最適
  • USBメモリ:重要なファイルだけをこまめに保存しておくのに便利
  • クラウドストレージ(OneDrive、Google Driveなど):インターネット経由でどこでもアクセス可能

バックアップは「1つだけでなく、複数の手段を組み合わせる」のが鉄則です。

【2025年8月補足】最近の傾向と注意点

最近のWindows 11アップデートでは、ブート構成に影響を与えるケースが増えており、SSD側にブートファイルが消失する例も見られます。アップデート前に必ずバックアップ+インストールメディアの作成をしておきましょう。

▶ インストールメディア用に最適なUSBメモリは、8GB以上の容量がおすすめです。USB 3.0対応なら作業も高速に進みます。復旧や再インストールの際には、USBメモリが必須です。信頼性が高く高速なUSB 3.0対応製品を1本持っておくと、いざというときに安心です。

今後のトラブルを防ぐためにも、日ごろからの備えを習慣化しておきましょう。

おわりに

「ファイルが壊れているためWindowsを起動できませんでした」というメッセージが出ても、復旧の可能性は十分あります。ひとつひとつの手順を落ち着いて試してみてください。

また、自分での復旧が難しい方は、プロに相談するのも手です

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この記事が少しでもお役に立てば幸いです。


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