
Windows セキュリティを開いたときに、「セキュリティのアップグレード」やセキュアブートに関する案内が表示されることがあります。
突然見慣れない表示が出ると、「ウイルスなの?」「自分で更新しなければならないの?」と不安になりますよね。
この表示は、2026年に期限を迎える古いセキュアブート証明書から、新しい証明書への更新状況を知らせるものである可能性があります。
多くの家庭用パソコンでは、証明書の更新はWindows Updateを通じて自動的に行われるため、特別な操作は必要ありません。
ただし、黄色や赤色のマークが表示されている場合は、案内の内容を確認する必要があります。
この記事では、表示の意味、確認方法、色ごとの対処法、偽警告との見分け方を初心者の方にもわかりやすく解説します。
結論:まずWindows セキュリティで状態を確認
「セキュリティのアップグレード」と表示された場合は、表示された場所とアイコンの色を確認してください。
・Windows セキュリティ内の表示:セキュアブート証明書の更新案内である可能性が高い
・緑色のチェック:説明文を確認し、「必要な証明書更新が適用済み」と表示されていれば対処不要
・黄色のマーク:Windows Updateと表示内容を確認
・赤色のマーク:案内を確認し、必要に応じてメーカーへ相談
・ブラウザ上で電話や支払いを求める表示:偽警告の可能性が高い
警告を消すために、UEFI(BIOS)やレジストリ、証明書を自分で変更する必要はありません。
「セキュリティのアップグレード」とは?
2026年4月以降、Windows セキュリティの「デバイス セキュリティ」画面に、セキュアブート証明書の更新状態が表示されるようになりました。
セキュアブートとは、パソコンの起動時に信頼できるソフトウェアだけを読み込むためのセキュリティ機能です。
Microsoftが2011年に発行した一部のセキュアブート証明書は、2026年に有効期限を迎えます。そのため、Microsoftは2023年版の新しい証明書をWindows Updateを通じて順次配信しています。
この変更に伴い、Windows セキュリティでは次の情報を確認できるようになりました。
・新しい証明書が適用されているか
・まだ古い証明書が使われているか
・追加の操作が必要か
・ハードウェアやファームウェアの制限があるか
多くの家庭用パソコンでは、自動的に更新されます。
セキュアブート証明書の状態を確認する方法
- スタートボタンをクリックする
- 「Windows セキュリティ」と入力して開く
- 「デバイス セキュリティ」を選択する
- 「セキュア ブート」の項目を確認する
Windows セキュリティのホーム画面や、画面右下のセキュリティアイコンにも、緑・黄色・赤色のマークが表示されることがあります。
緑色のチェックだけで判断せず、セキュアブートの項目に表示されている説明文も確認してください。
表示される色と必要な対応
| 表示 | 主な意味 | 対応 |
|---|---|---|
| 緑色のチェック | 必要な更新が適用済み、または推奨操作なし | 基本的に対処不要 |
| 黄色の感嘆符 | 更新待ち、または確認が必要 | Windows Updateと説明文を確認 |
| 赤色のマーク | すぐに確認が必要な問題がある | 画面の案内を確認し、必要に応じてメーカーへ相談 |
緑色の場合
「必要なすべての証明書更新プログラムが適用されています」などと表示されていれば、追加の操作は必要ありません。
通常どおりパソコンを使用できます。
黄色の場合
まず、次の手順でWindows Updateを確認します。
- 「設定」を開く
- 「Windows Update」を選択する
- 「更新プログラムのチェック」をクリックする
- 利用可能な更新を適用する
- 再起動を求められた場合は再起動する
黄色の表示は、必ずしも故障を意味するものではありません。
Microsoft側で互換性の確認を行うため、証明書の更新が一時停止されている場合もあります。この場合は、問題が解決すると更新が自動的に再開されるため、特別な操作は必要ありません。
「ハードウェアまたはファームウェアの制限」と表示されている場合は、パソコンメーカーのサポート情報を確認してください。
赤色の場合
赤色のマークは、起動処理に関係するセキュリティ上の問題が見つかっているものの、現在の起動構成では必要な更新を適用できない状態を示します。
表示されている案内や「詳細情報」のリンクを確認し、必要に応じてパソコンメーカーへ相談してください。
警告を消すためだけに「リスクを受け入れる」「通知しない」などを選択するのはおすすめしません。
UEFIや証明書を自分で変更しても大丈夫?
初心者の方が、警告を消す目的で次の操作を行うのは避けたほうが安全です。
・UEFI(BIOS)のセキュアブート設定を変更する
・セキュアブートを無効にする
・証明書やキーを手動で削除・追加する
・インターネットで見つけたレジストリ設定を適用する
・非公式サイトから更新ファイルを入手する
設定を誤ると、Windowsが起動できなくなったり、BitLocker回復キーを求められたりする可能性があります。
Windows Updateを最新にしても黄色や赤色の表示が消えない場合は、パソコンメーカーへ相談してください。
ブラウザに表示された場合は偽警告に注意
Windows セキュリティに表示されるセキュアブート証明書の案内と、ブラウザ上に表示される偽警告は別のものです。
次のような表示は、偽のセキュリティ警告である可能性があります。
・電話番号へ連絡するよう求める
・「今すぐアップグレード」などのボタンを押させる
・クレジットカードや電子マネーで支払いを求める
・遠隔操作ソフトをインストールさせる
・警告音やカウントダウンで不安をあおる
Microsoftの正規のエラー警告に、サポートへ電話させるための電話番号が表示されることはありません。
不審な表示が出た場合は、画面内のボタンを押さずにブラウザを閉じ、自分でWindows セキュリティを開いて状態を確認してください。
よくある質問
Q. 自分で「アップグレード」ボタンを押す必要がありますか?
A. 多くの家庭用パソコンでは、セキュアブート証明書はWindows Updateを通じて自動的に更新されます。
まずはWindows Updateを最新にし、Windows セキュリティに表示されている説明を確認してください。
Q. 古い証明書のままだと、すぐにパソコンが起動しなくなりますか?
A. 古い証明書の有効期限を迎えても、すぐにパソコンが起動できなくなるわけではありません。通常のWindows Updateも引き続き適用されます。
ただし、新しいセキュアブート証明書を必要とする起動関連のセキュリティ更新は受け取れなくなります。時間の経過とともに新しい脅威への保護が弱くなるため、警告を長期間放置するのはおすすめしません。
Q. 黄色のマークが消えません
A. Windows Updateを適用して再起動しても消えない場合は、表示されている説明文を確認してください。
更新が一時停止されている場合は待つだけでよいことがありますが、ハードウェアやファームウェアの制限と表示されている場合は、パソコンメーカーへの相談が必要です。
Q. セキュアブートを一度オフにすれば直りますか?
A. 警告を消すためにセキュアブートを無効にすることはおすすめしません。
設定変更によって保護機能が弱くなったり、BitLocker回復キーを求められたりする可能性があります。
Q. 会社から支給されたパソコンでも自分で更新しますか?
A. 会社や学校が管理しているパソコンでは、自分でUEFIや証明書を変更せず、管理者や社内のIT担当者へ確認してください。
まとめ
Windows セキュリティに表示される「セキュリティのアップグレード」やセキュアブートの案内は、2026年に行われているセキュアブート証明書の更新と関係している可能性があります。
多くの家庭用パソコンでは、新しい証明書がWindows Updateを通じて自動的に適用されるため、特別な操作は必要ありません。
・緑色なら、説明文を確認して問題がなければ対処不要
・黄色なら、Windows Updateと表示内容を確認
・赤色なら、案内に従いメーカーへの相談も検討
・UEFIや証明書を自己判断で変更しない
・ブラウザで電話や支払いを求められたら偽警告を疑う
まずはスタートメニューからWindows セキュリティを開き、「デバイス セキュリティ」→「セキュア ブート」に表示されている内容を確認しましょう。

